Avernum 3: Ruined World のレビュー

待望の地上編。 2で帝国軍を撃退したAvernites達は反転攻勢へ出るべく、地上付近のAvernum上部地域に前哨基地を構築。プレイヤーは帝国の様子を探るべく諜報員として地上を探索し、前哨基地への報告をしながらゲーム進めていく。帝国軍との戦いがメインとなるかと思いきや、帝国も一枚岩でなく、意外な物語の展開が待っている。 舞台が陰鬱な地下世界から地上になり、昼夜の明るさや天候の変化、鳥のさえずりなど、前作までの風と水滴の音しかなかった状態から、大幅に雰囲気が変わった。また、マップが広くなり、都市だけでなく町や農村など、規模が違う拠点の種類が増え、その分クエスト数や登場人物も増えた印象。 各地に散らばるマジックアイテムの種類も増加し、一日一回だけ使えるユニークアイテムや、帰還用、スキルポイントアップ用等、前作からだいぶ増え、アイテム欄がとても賑やかで楽しい。 キャラビルドは前作からあまり変化は無いが、レベル３０を超えても取得できるポイントに変化が無かったのでレベルキャップはもっと高いのかも。 敵の種類は少し増加し、後半部分に登場する新しい敵はノーマル難易度でも結構強く、集中攻撃を喰らうと前衛が１ターンで瀕死になることも。魔法の種類も増えているので、それらを上手く使って攻略しよう。（相変わらずバランスパーティがおすすめ） ボス攻略に一工夫必要だったり、パズル要素があったりと、過去作より全体的に難易度が少し上がっているが、総じて大きな変化は無いので、ファンには安心して楽しめる内容。過去作からストーリーの直接的なつながりは無いが、やはり１、２を先にプレイすることを推奨したい。 相変わらずの全編英語、ＢＧＭほぼ無しだが、RPGの楽しさがたくさん詰まったAvernum。1が楽しめたら2も楽しく、3も同様。