The Shrouded Isle
4

ゲーム内

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68,23%

評価

The Shrouded Isleを他のゲームと比較する
$12.99

The Shrouded Isle のレビュー

終末カルトの管理シミュレーション。もがき苦しむ海辺の村で、あなたは長として村民たちの魂を導く。だが、暗く打ち寄せる波の下には、血に飢えた神々が目を覚まさんとしていた……。
アプリID501320
アプリの種類GAME
開発者 , , ,
出版社 Kitfox Games
カテゴリー シングルプレイヤー, Steamの実績, Steam トレーディングカード
ジャンル インディー, シミュレーション
発売日4 8月, 2017
プラットフォーム Windows, Mac
対応言語 English, Portuguese - Brazil, French, Italian, German, Spanish - Spain, Simplified Chinese, Japanese, Russian, Korean, Portuguese - Portugal

The Shrouded Isle
1 455 総評
1 026 ポジティブなレビュー
429 否定的レビュー
賛否両論 スコア

The Shrouded Isle は合計 1 455 件のレビューを獲得しており、そのうち 1 026 件が好評、429 件が不評です。総合スコアは「賛否両論」です。

レビューのグラフ


上記のグラフは、The Shrouded Isle のフィードバックの傾向を示しており、新しいアップデートや機能が導入された際のプレイヤーの意見の変化を視覚的に表しています。このデータを通じて、ゲームの評価の推移を理解できます。


最新の Steam レビュー

このセクションでは、{name} の最新 10 件の Steam レビューを表示し、さまざまなプレイヤーの体験や感想を紹介します。各レビューの概要には、総プレイ時間、肯定的・否定的な反応の数が含まれており、コミュニティのフィードバックを明確に示しています。

プレイ時間: 558 分
チェルボクさまと住民との間に入って、 チェルボクさまのお眼鏡に叶う生贄を推察しながら決められた日数までたどり着くのがこのゲームの目的です。 特に序盤は誰がどの美徳・悪徳を持っているのかわからないでしょう。 住民にカーソルを合わせると持っている悪徳・美徳のいずれかの情報が出ます。 慣れてくるとそれだけである程度の技能が推察できるので参考にしてみて下さい。 気軽に殺していくのもよし、長考するもよし。 高い悪徳を持っている反面、美徳も高く……なんてことはよくあることです。 住民のゴキゲンをとりつつ、チェルボクさまの意見を叶えていく姿は敬虔な狂信者…という名前の中間管理職です。 翻訳はほぼほぼ完璧ですが、Mobit one(悪趣味)だけは何故か未翻訳なので、選択肢に出てきたら気をつけて下さい。 水に漬けると可愛いグラになったりしますよ!
👍 : 3 | 😃 : 1
肯定的
プレイ時間: 664 分
「ああ、我らが献身の報いし刻は来たれり。いざ御身を顕現し、この苦しみからお救いください」~『太陽が再び登る夜』:アイルランド(1992年) 呪われし島のカルト教祖となって村民を導く……と書くと、絶大な権力を使って反逆者を制裁したり、よそ者を秘密裏に暗殺したりするゲームに思いますが(私です)、実際は村の有力者と適当に距離を保ち、信仰を絶えさせないように頭を抱える中間管理職ゲームです。 シンプルながら腹を痛めるシステムと、陰鬱なビジュアルとBGMも相まって、実に暗黒味(あんこくテイスト)が深い作品です。ちょっと時間ができたときにもできる手軽さも魅力なので、悩んだら買い。
👍 : 18 | 😃 : 0
肯定的
プレイ時間: 199 分
ガッチガチのリソース管理ゲー。 凝ったストーリーとかはなかったし終始地味なのでそういうのを求める人には向いてない。 ゲーム部分はランダム要素もあるが理不尽なものは無く、何度かリトライして理解すればクリアできるだろう。 気になるのは環境設定の箇所にv0.1.1と書かれていること。 思わずアーリーアクセスだったっけ?とストアページを見返してしまった。 現状でもエンディングが複数あるようで十分楽しめるしもしアプデがあるなら万々歳である。
👍 : 11 | 😃 : 0
肯定的
プレイ時間: 509 分
雰囲気だけの運ゲー なんの説明もない中で試行錯誤して、ルールがわかってきたらあとはマウスをカチカチするだけのゲーム。 大人しく教団の裏切り者を推理するゲームにでもしておけば良かったのに、なんでこんなおもしろくもない取ってつけたようなリソース管理要素をいれてしまったのか。 ルール 無知・情熱・自制・懺悔・信仰を司る5つの家から、毎期一人ずつ徴用して仕事を任せる。徴用する人間はそれぞれ美徳と悪徳を持っていて仕事を任せるとこの値に応じてパラメータが上下する、悪徳が30のやつは仕事をしない教団の爪弾きものなのでこいつらを見つけて生贄にしていく。 しばらくやってると牢屋と感染症(と言ってもヒステリーとかそんなの)が解禁されて、感染してる人間や気に食わない人間を牢屋に突っ込んで水に浸してやると、浄化されてステータスが変化する。 水に突っ込んでるとたまに開眼者になって触手が生えたりするんだけど(一応プレイする人の楽しみのために開眼者化する条件は伏せとく)、メリットがないどころか生贄にすると怒られる上に仕事させても、パラメータ上げもしなくなるのでデメリットしかないという、エンディングの実績と雰囲気のためだけのクソ要素がある。 しかも5年間、つまり5年間x4期もこれを続けなくちゃいけないんだけど、5年経つ前に悪徳30の人は大体殺しきるので、そのあとは特に悪くない人を生贄に捧げて、次のターンで前ターンに生贄に捧げた家のご機嫌を取るとかいう間抜けなゲームになる。 エンディングも紙芝居みたいなのが数枚あるだけの労力に見合わないものなので、本当に雰囲気を楽しむ以外は特に良い点もないので雰囲気が気に入った人だけ買いましょう。 最初に戻るけど、大人しく教団の裏切り者を推理して処刑するゲームにでもしておけば良かったのに。 ちょっとだけコツを語ると、早めに人数が少ない家を皆殺しにしておくと文句を言わなくなるので楽になる気がします。
👍 : 11 | 😃 : 0
否定的
プレイ時間: 210 分
チェルノボグを信仰する 悪魔崇拝者が主人公のリソース管理ゲーム。 三年の間に異端者を探しだし 生け贄を捧げて悪魔を復活させるのが目的です。 日本語はデフォルトで有りです。 [h1][b]システム[/b][/h1] ある種の人狼ゲームで 悪魔の捧げ物となる悪徳を持った人物を 調査して探し出し、生け贄にするのが目的です。 村には有力な貴族が5家あり、 その中から一人ずつ仕事の担当者を決めます。 担当者の能力で無知・情熱・自制・後悔・服従の パラメータが変動し、赤くなるまで減少して 次の季が経過してしまうとGameOverです。 仕事をさせる事でその人物の性格や悪癖が発覚します。 [h1][b]基本ルール[/b][/h1] 作中にチュートリアルが存在しないのですが、 大まかな基本ルールは [b]・三年経過するとクリア。 ・貴族の信頼度が「反逆」まで下がって季が終わるとGameOver。 ・無知・情熱・自制・後悔・服従が下がりすぎた状態で  季が終わるとGameOver ・悪徳が発覚した者を生け贄にすれば信頼度の減少は低下する。 ・証拠もなく生け贄にすると反感を買う。 ・同じ家から続けて生け贄を出すと反逆度が倍増する。 ・仕事をさせると貴族家の信頼度が増加(させないと低下) ・仕事の担当者を増やすほど増減率は低下する。 ・信頼度が「中立」以上だと三ヶ月に一度、貴族の調査が出来る。 ・調査・仕事をさせる事でその人物の徳・悪徳を判明出来る。[/b] そんな感じです。 [h1][b]プレイ中に個人的に感じた不満点[/b][/h1] [b]・難易度[/b] 一回目:チュートリアルはなく     ガチガチのリソース管理!これは難しい!(*゚∀゚) 二回目:上手くいかない、これでもGameOverになるとは(´≧ω≦`) 三回目:何となくルールが分かってきた(*´σ∀`) 四回目:後半になるほど温くなってきた( ,,`・ ω´・)? 五回目:これって電圧メーターでも成り立つ気が?( ・ω・) 個人的な体感ではそんな感じでした。 運の要素の確認でクリア後に何回かプレイをしましたが、 余力があって重大な生け贄MAXで三連続クリア安定しました。 チュートリアルがない序盤だけは苦労しますが、 少しシステムを理解すると駆け引きらしいものはなく、 文章や文字に目もくれず、減りすぎたゲージを ちょっと補正するだけの 電圧メーターのお仕事に感じてきます。 アクシデントや村に影響を与えるイベントなどが 殆ど用意されていないのも もしかしたら原因の一つかもしれません。 悪徳がハッキリしていればとにかくデメリットが 減る仕様なので5人の内、生け贄に誰を選ぶか… など迷う必要もあまりありません。 システムを理解すると、この人しかいないと即断出来るでしょう。 [b]・実績[/b] 余談ですが、言語を日本語にしているせいか 実績が解除されません。 グローバル実績を見る限りでは解放している人は見ます。 [h1][b]総評[/b][/h1] オカルティックな世界観は魅力的ですが、 リソース管理ゲームとしては 個人的に首をかじける内容でした。 チュートリアルを導入しなかったのも 大人の事情ではないのかと勘ぐってしまいます。 終末カルトの世界観は 中々ゾクッとしますし、ゲームとしては成り立っているので 定価ではお勧めできませんが、 セールの時なら有りだと思います。
👍 : 48 | 😃 : 7
否定的
プレイ時間: 907 分
村の運営と見せかけて、実はガチで村の運営のリソース管理ゲームです。 ふんわりやってると、相当記憶力の良い人でないと一年か二年で 破綻してしまいます。 まずは村人の美点と欠点をリスト化してそれらの数値表を作って どれが-30の欠点かを確認しましょう。 神様は-30から生贄を求めてくるので以外と村にとってはわりと良い 神様かもしれません。 村を破綻させる原因から取り除いてくれているわけですから。 特性のリストかできたらゲームを始める度に全村人の名前もリスト化 してバランスシートを作成しましょう。 実は美点に関してはそれぞれの台詞で判断出来るようになっていますが 第一に知りたいのは欠点なのであんまり役に立ちません。 伝染病が始まるまではひたすら各家族の-30の欠点を探します。 美点は後から分かってもいいです。 数値が増えるのは放っておいてもいい事なので。 ただ伝染病は美点が分からないと判明しないようになっています。 そして伝染病は美点を-20の欠点にします。 もしかしたら-10~-30かも。とにかくすぐ檻に突っ込んで治療です。 尋問だけでは全く欠点が判明しないので、まずは各人の欠点部分の ???を何の部類の欠点かを判明させておきます。 あとは実際に代表に選んで、「必ず3人ずつ、できるだけバラバラの欠点」 で選んでその実行時に調査します。 3人にすると上昇する効果も少ないですが、下降する効果も少なくなります。 勿論3人そろって同じ徳に対して-30だと壊滅的ですが、そういう事は 起こらない様になっています。 このゲームはバランスシートが完成したら分かりますが、村の人数は30人で、 それらが乱数で5つの家に配分されます。 致命的な欠点は各項目につき二つ計10個あり、必ずしも各家に1人という わけではありません。 時々-20までしか欠点を持つ人がいない家が出来たりします。 その分別の家にしわ寄せがいく訳ですが……。 つまり同じ欠点は最大2人しか居らず、各家から1人ずつ代表を選ぶので 被る可能性はかなり低いです。 確率統計の計算が出来る人はきっとパーセンテージが出ると思います。 3人ずつ欠点を判明させつつ、バランスシートにメモして、まだ発見されて いない欠点がどれかを探しつつ、被らない様に人選します。 例えば服従の欠点-30が2人もう発見できているのなら、他の服従の欠点 持ちは後回しにします。-20とか-10とかの人達ですね。 これで-30を全部判明させたら、ほぼクリアはできると思います。 神様は-30持ちから生贄に要求するので、どんどん楽になります。 その代わりに伝染病が出るので今度は美点も判明させないといけなくなり、 どの村人の素性を突き止めるかで悩む場面もあります。 ですがこの伝染病も、基本的に毎季毎に2人ずつと決まっているので、 檻に入れる前に何の伝染病かを尋問して判明させてから治療すれば 必ず毎ターン一つの檻が空く様になっています。 また、各家のゴキゲン取りもガチ計算です。 3人で仕事すると3家が+5ずつ=+15で残りが-5*2=-10です。 1人だけにすると1家が+25で残りが-5*4=-20です。 絶対に+5になる様になっています。 そして反抗的から不満になるまでは+50で回復するので、2回指名 すればゴキゲンは取れます。 ゲームが30ターンで各ターン3回毎に+5できて、各ターン毎に 生贄で-30~-50……というのも計算できますが、そこまで計算 しなくても2回で回復できると覚えておけばなんとかなります。 一見ランダムに見せつつも、実はガチの数値表ゲームになっています。 コー●ーの水国伝の野望系ぐらい数値命です。 各エンディングをデータのセーブロードで見る為には、開眼者は邪魔なので 作らない様にします。 各エンディングは「バッドエンド」です。 最後の季節の4ターンの間に、それぞれの徳を赤くしてもう一度赤を維持 すればバッド確定です。 各徳の数値は0~100なので、-20持ちが居ればまず間違いなくバッドに いけます。 むしろその時点では各家のゴキゲンとりの方が難しいです。 開眼者を作るには、+15の美点を持つ村人を檻に突っ込むと、おそらく 100%開眼します。 この開眼者は基本的にポンコツ系アホの子なので役に立ちません。 なのに生贄として殺すと全徳-20とか壊滅的な事になるので作らない方が いいです。 肩からキノコが生えてるのでそれを取ったらシャッ!と言って怒ったり 子供が見て泣いちゃったりすごい臭かったり、もうかなりダメ系です。 全ての村人を開眼者にする。というこれこそ完全乱数ゲーのエンドコンテンツ ですので、それを狙う為の要素だと思います。 自分はちょっと付き合いきれないんでパスです。 セーブデータの場所は検索したら出てくるのでファイルをパックアップすれば やり直しできます。 チートまがいになってしまいますが、最悪、最初のスタート時のファイルを 保持しておいて、捨てゲーで何度か死につつ、各村人の特性をシートに書き 込んでいけば、-30が誰かを全て調べた後にまた最初からやり直せるので 最低でもクリアはできると思います。 実際プレイしてみて、そこまでする必要は無かったです。 誰を生贄にしたのかはメモった方がいいです。連続で同じ家から生贄を 出すとゴキゲン-100とかちょっとリカバーできない事になります。 全ての村人を殺すには全部で20ターンの生贄+10人を檻で殺す必要が あります。ソースは開発者の方がそう言ってるので間違いないです。 それもまたエンドコンテンツで乱数ゲームなので自分はパスです。 せっかくここまでガチ計算で愉しめたので、最後に乱数ゲーでモヤモヤ したくないので、トロフィ残り二つは見なかった事にします。 きっちりガッツリやればエンディングにいけるというかなり硬派な内容と、 プレイ時間とセール時のお値段から考えると、そういうのが耐えられる人は 愉しめると思います。 でもなんとなくでは全く先に進めないので、基本は最初は3人ずつで欠点を 判明させるという点を覚えておけば、なんとかなるかもしれないです。 モチベーションが保てない人は、司祭という地位を濫用してイオセフカ家の 仲裁者ちゃんとかとキャッキャウフフしてる妄想とかで耐えて下さい。 踏みつけられる方が好きな人は、彼女に上から目線で踏みつけられて下さい。 お嬢系が好きな人はケグンニで目隠し好きな人はエファソンで。
👍 : 21 | 😃 : 2
肯定的
プレイ時間: 61 分
[h1]プレイ所感[/h1] プレイ時間を確認するに61分。クリアして二週目を二季ほど遊んでこれだから、一周あたり45分というところだろうか。 レビューでプレイ時間は二時間弱と読んでいたものだから、少々、というかかなり拍子抜けだ。 リソースを管理しつつ、「これはだんだんジリ貧になってきたなー」と思い始めたところでゲームクリアとなったので、肩透かしを食らった気分である。 [h1]ゲーム内容[/h1] プレイヤーは邪教の司祭長となって、三年後の世界の終末まで邪神の教えを守り抜くべく、田舎のとある村を管理していく。 カルトは現地の有力者たちと一体化しており、プレイヤーは5つの貴族家系の力を借りながら管理するのだが、この宗教特有の戒律として、季節ごとに一人(つまり年に四人)の生贄をささげなければならない、というものがある。プレイヤーは各家系の忠誠度と、それぞれの家系が担当する5つの美徳(教えの実践度)に気を配りながら、誰の助けを借り、そして誰を生贄にするか選ばなくてはならない。 [h1]内容の詳説[/h1] 順を追って書いていこう。ゲームが開始し、OPが開けた時点でプレイヤーが目にするのは、村の地図と、そこに書き込まれた大聖堂、そして5つの邸宅の絵である。このうち大聖堂はたまにランダムイベントがある時以外は特に機能がない。メインとなるのは邸宅の方だ。 各邸宅に住んでいる貴族は、邪教の支配階級の人々であり、各々が六人家族を構成している。季節の初め、プレイヤーは各家系の司る「美徳」(ややこしいので以下では「戒律」と表記する)の実践者を、その家系の中から「顧問」として選ばなければならない。 選ばれた5人の顧問たちは、それぞれの家系が司る戒律を実践し、対応するパラメータを上昇させるが、一月に働けるのは最大で3人まで。働く人数が少ないほど、顧問のもたらす効果と、重用した顧問の属する家系の忠誠度は上昇する。 一季節は三ヶ月で構成されるので、選んだ顧問たちは三ヶ月間は交代させられない。 さて、ここで問題となるのはもちろん、誰を選ぶべきか、ということである。それぞれの人物には個性があるので、誰でもいいというわけにはいかない。ゲーム史を振り返れば、個人の性格や能力を反映するという試みは古くからあり、HPだの攻撃力だのといったパラメータが作られてきたが、このゲームにそんな複雑なものはない。あるのはプラス特性(美徳)とマイナス特性(悪徳)がそれぞれ1つずつ。その効果も単純で、プラス特性は5つの戒律のいずれかをいくらか上昇させ、マイナス特性はその逆の効果をもたらす。 これらの特性はゲーム開始時には秘匿されていて、彼らを擁する家系の手を借りるか(「中立」以上の忠誠度が必要)、顧問として重用するうちに明らかになっていく。ゆえに、初期段階では誰を顧問に選ぶかは半ば運任せになる。 これだけでも一応ゲームとして成り立つが、本作にはさらに「生贄」の要素が存在する。プレイヤーは季節の終わりに、必ず一人の生贄を邪神に捧げねばならない。しかも厄介なことに、この生贄はなぜか顧問の五人の中から選ばねばならないのだ。 家族を生贄にされた家系との関係は、当然ながら悪化する。しかしその被害を最小限に抑える方法もまた用意されている。それは重大な悪徳(横領や反逆など)を抱えた者を選ぶことだ。プレイヤーが悪徳を明確に把握していれば、家系も渋々ながら生贄に同意し、忠誠度をそれほど損なわずに済む。 処刑が認められるほど重大な悪徳は、顧問して重用した時のマイナス効果も極めて大きく(具体的には-30が該当)、早い話が、大罪を背負ったものをいかに早く見つけ出して生贄にしてしまうか、がキモのゲームなのだ。 [h1]評価[/h1] 何より問題なのは、誰を生贄に選ぶべきか、という問いへの答えがあまりに明確なことだ。重大な悪徳を持つ者が見つかればそれを生贄にすることに何の障害も躊躇もなく、逆に見つかっていない時は、基本的に有能な美徳を持つ者だけを生かしながら切り捨てていく。そして翌月は、生贄を選ばれた家系を優先的に重用してやって、忠誠度の回復を計れば良い。「中立」以上に保ってさえいれば個人調査は可能なので、特に困ることはない。 このように、管理ゲーではあるが、バランスを取ることさえ意識していればそうそう判断を誤ることはないし、正しい判断をしていても運次第ではどうにもならないこともままある。要するに、考える余地がそれほどない。 筆者としてはシングルのPCゲーではなく、複数人で遊ぶボードゲームにした方が面白く仕上がったのではないかと思う。相手の手札を見透かし推理する、というステップこそ、このゲームに必要だったのではないか。 現状では淡々とリソースを管理し、淡々と秘密の特性を開示していく。生贄にすることに心情的な躊躇いがないこともあって、本当に黙々と間引いていくだけのゲームになってしまっているのだ。 アップデートで変化する可能性はあるものの、少なくとも今の時点では、リソース管理がしたい人にも、カルトのフレーバーに惹かれた人にもおすすめしない。
👍 : 32 | 😃 : 3
否定的
プレイ時間: 136 分
カルト教団の指導者となって、邪神様を降臨させる――――。 それが本作の目的だが、ゲーム部分は教団運営が全てである。 と言っても、リソースを管理して、作業をさせて……というようなものではない。 運営・経営系のゲームを期待している人は、ここでブラウザバックだ。 さて、ゲーム部分は教団のある村で進行する。 村には各分野の代表である家があり、それぞれの一族が生産施設のようなものだ。 季節ごとに一族の代表者を選び、その家の仕事をさせることで、例えば情熱などのパラメーターが変動する。 一期は4回仕事をさせれば終了となるが、一度に働けるのは最大で3家まで。 しかも同時に働かせる家が少ないほど、パラメーターの変動は大きくなる。 どのようなバランスで働かせるかが、腕の見せどころになるだろう。 しかしそれで終わりではない。 季節の終わりに代表者達の中から一人、生贄を選ぶ必要がある。 そしてこの生贄は、罪人でなければならない。 無能であっても無実の者を生贄にすれば、その家は反抗的になってしまう。 では、どうやって罪人を見つければいいのか? 仕事をさせればいいのである。 何度か仕事をさせることで、その者への理解が深まっていく。 すると個性が判明していくのだが、その中に罪の証拠もあるのだ。 だが罪の証拠を見つけたからといって、すぐに生贄にしてはならない。 些細な罪で生贄に捧げてしまえば、やはり反感を買ってしまうからだ。 生贄にする相手は、なるべくなら重罪人がいいだろう。 他にも季節の始まりに、各家の調査を行うことができる。 この調査でも個人の情報が明らかになるので、忘れずに実行しよう。 また時折、邪神様から注文が入る。 情熱を高めろだとか、盗人を生贄に捧げろだとか。 これによって仕事のバランスや、生贄の選出にランダム性が加わる。 つまり何度でも飽きることなく遊べるのだ! ……いやまあ、さすがに飽きるけどね? ランダム性があると言ってもイベントなどはない。 そのため何度か遊ぶと、段々と物足りなく感じてしまう。 論理ゲームとして突き詰めるには、今度はランダム性が邪魔をする。 そのため少々中途半端な完成度、というのが最終的な評価になるだろうか。 まあ元々が安い方なので、セール時に買えば損はしない。 そういった意味では、お勧めできる水準のゲームである。
👍 : 29 | 😃 : 1
肯定的
プレイ時間: 782 分
私は辺境の村でカルト宗教の司祭長様。迷える子羊たちを導く神の使いであり、信者は命令に絶対服従…「若くて綺麗な娘がいれば神の身元で奉仕させろ」「金品財宝があれば協会に寄付しろ」なんてことはなく、基本的には村人のご機嫌をとりつつ、神が望むように村を運営していくゲーム。 まずは偉大なる神が「自制ある村にしろ」とおっしゃるので、担当者に命令したらまさかの変態野郎(自制‐30)で村はめちゃくちゃ。ならばと思い別の者に任せたら手癖の悪い横領女(自制‐30)で私は村から追い出される。俺は司祭長様だぞ!( ゚Д゚) …という夢を見たので、村人の趣味嗜好を調査して担当者を吟味することにする。どこの世界でも採用前の面接は大切なのだ。「お前の罪はなんだ、告白しなさい」と司祭としてごくまっとうな事をしていたら、「うちの子に何か問題でもあるんですか!?」と親族の者が不満を漏らしてくる。ここで諦めたらゲームオーバー、「最後にもう一つだけよろしいでしょうか」と質問…大食?なんだそんなことか。 調査後に親族が反逆的な態度なので村の仕事を任せることにする。信頼関係を構築することは村の運営に必要なことなのだ…司祭長の仕事かどうかは怪しいが。翌朝、他家が「依怙贔屓しやがって!」と反逆されて私は村から追い出される。俺は司祭長様だぞ!( ゚Д゚) …という信託を受けたので、村の五家のご機嫌を損ねないように注意しなければならない。さらに偉大なる神は毎回生贄を捧げろというので数少ない村人から選ぶことにする。「教えてくれ神、おれは一体だれを吊るせばいい?」…神は何も言ってくれないので、適当な奴を吊るすことにしたら親族ブチギレ。もっと罪深い奴がいるだろと言われたので、次は悪名ある詐欺師の少年を生贄に捧げることにした。それでも親族からは不満が出るのだからやってられない。 不幸なことは続くもので、2名病人がでたとの事。とりあえず檻に入れて海水に沈めることで「浄化」することにする。後で様子を見ると、まっとうな人間に戻ったようだ。さてもう一人は…し、死んでる。それを聞いた親族は不満爆発で私は村から追い出される。俺は司祭長様…いや、何でもない(´・ω・`) …という未来視を受けた。私はこの村で5年間無事に生きられるのだろうか。チュートリアルもないし、実績達成率も低いゲームで理不尽なクソゲーなのだろうか…否。確かにランダムイベントを除けば、何かを犠牲にしなければ何も得られないゲーム設計。しかしながら、メモやら数値の計算をしっかりとしなくてもクリアーはできる。全体の雰囲気もストア紹介通りで、カルト宗教によるダークな世界観が素晴らしい…やっていることはかなり地味なのだが。1プレイで2時間程度、値段もお手頃価格。末期カルトやら暗黒中世とかいう言葉が好きな人にはおすすめの作品
👍 : 50 | 😃 : 5
肯定的
プレイ時間: 286 分
クリア済 割とかっちりしたリソース管理と罪人探しが上手い事絡みあっていて、プレイ中は常に頭をひねって最適解を探すことになる。良ゲー。 ●導入 世界が滅びるらしい。 我らが唯一神チェルノボグ様が3年後に復活するから、それまでに島の中に潜んでる罪人(悪徳者)を見つけ出して処刑しよう。 罪人いたら救ってもらえないかもしれないし。 信心も続けないとね。 具体的には「無知・情熱・自制・懺悔・信仰」の5つの美徳を怠ることなく磨いていかないと。 それぞれの美徳は担当の貴族が啓蒙しているよ。 ●ゲーム部分の紹介 ・リソース管理と全体の流れ まず、ターンの初めに各貴族(それぞれ6人家族)の中から「顧問」を選ぶ。 次に啓蒙活動の命令を下すと、例えば無知担当の顧問なら島民を無知に導いてくれるのだが、ここで顧問の特性が顔を出す。 貴族たちは多種多様な「美徳と悪徳」を抱えていて、情熱的な美徳を持っていれば情熱を高めるし、自制心に関する悪徳を抱えていれば島民の自制を低めてしまう。 何もせずに現状維持…なんてうまい話は無いわけで、啓蒙活動は必ず行わねばならない。5つの美徳をバランス良く保つことが大事になる。 ターンの終わりには、顧問の中から生贄を1人選ぶことになる。 悪徳者を吊し上げよう。 身内が生贄にされた貴族は教会(プレイヤー)に対する感情がネガティヴになってしまう。よくない。 教会への感情は「啓蒙活動の命令」でポジティヴになっていくので、そこがプレイヤーのマネジメント能力の見せどころである。 ・悪徳者探し 貴族たちの「美徳と悪徳」はゲーム開始時には伏せられている。 看破する方法は2つ。 1つは啓蒙活動をさせることで、自然と特性が分かっていく。 もう1つは貴族の代表に調査させること。 毎ターン調査が行えるのだが、教会への感情がネガティヴだと調査させてくれない。困る。 悪徳者を発見した瞬間が興奮ポイント。 ボードゲームのシャドウハンターとかやってる人だと分かると思う。 ●感想 シンプルなゲームながら頭を使わされるので、プレイ感としては割と濃い方。 数字のにらめっこが続くので、相対的にビジュアルとフレーバーがちょっと物足りなかった点は残念。 わざわざこのレビューを見てるのは、とにかく鮮烈なビジュアルと「カルト教団、異端者、生贄」みたいなワードに引き寄せられてきた人だと思うんだけど、正直なところ、プレイ開始してしまうとフレーバーよりもゲーム部分に没入してしまった。 ゲーム部分を邪魔しないという意味では良いのかもしれないけど、もうちょい香り付けしてもいいんじゃないかな~と思った。 なんにせよマネジメントゲーとして面白いのは確かなので、終末にサクッとゲームやりたいな~と思っててピンときたらプレイするが吉。 --------------------- ノーマル?クリアまでかかった時間:4時間半 1プレイにかかる時間:2時間ほど UI:良好 テンポ:良好 バグ:多分無し 日本語:ありがとう
👍 : 195 | 😃 : 21
肯定的
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