SMILE GAME BUILDER のレビュー
SMILE GAME BUILDER は、手軽に3DのRPG制作が楽しめるソフトです。難しいプログラムを覚える必要はありません! RPGを作るのに必要なキャラクターやモンスターのグラフィック、音楽などの素材はすべて用意されています。お話を考えて、好きな素材を選ぶだけで、世界にひとつしかない、あなただけのRPGが完成します。
アプリID | 483950 |
アプリの種類 | GAME |
開発者 | SmileBoom Co.Ltd. |
出版社 | SmileBoom Co.Ltd. |
カテゴリー | 部分的なコントローラーサポート |
ジャンル | ゲーム開発, ウェブパブリッシング, デザイン&イラストレーション |
発売日 | 7 9月, 2016 |
プラットフォーム | Windows |
対応言語 | English, Japanese |

280 総評
238 ポジティブなレビュー
42 否定的レビュー
ほとんど肯定的 スコア
SMILE GAME BUILDER は合計 280 件のレビューを獲得しており、そのうち 238 件が好評、42 件が不評です。総合スコアは「ほとんど肯定的」です。
レビューのグラフ
上記のグラフは、SMILE GAME BUILDER のフィードバックの傾向を示しており、新しいアップデートや機能が導入された際のプレイヤーの意見の変化を視覚的に表しています。このデータを通じて、ゲームの評価の推移を理解できます。
最新の Steam レビュー
このセクションでは、{name} の最新 10 件の Steam レビューを表示し、さまざまなプレイヤーの体験や感想を紹介します。各レビューの概要には、総プレイ時間、肯定的・否定的な反応の数が含まれており、コミュニティのフィードバックを明確に示しています。
プレイ時間:
1786 分
SMILE GAME BUILDERとは、率直に言ってしまえばRPGツクールの3D版である。「なんかゲームみたいなのを作ってみたいけどプログラミングなんてできないし、ゲームエンジンとか起動しただけで卒倒しそうになったわ!」とかいう人が、ツクールシリーズの使い勝手を期待しているなら、望むものが手に入るだろう。
なお本作には作成データをUnity用のプロジェクトに変換するDLCが販売されているが、本作そのものはUnity製ではない点に注意。
グラフィックに関しては、シェーダーにテクスチャフィルタを使っておらず、ピクセル化された見た目になるため、変に拘って豪華な見た目を作ろうとするよりも、いっそレトロ表現に振り切ったものを作るのに向いていると思う。それこそキャラやオブジェクトにスプライトを使い、90年代の2.5Dゲームの再現を狙うのも良いだろう(シェーダー設定で常にカメラを向き続けるビルボードにすることも可能)。
標準設定ではボクセル風のMAPにアンビエントオクルージョンみたいな不自然な影が描画されるが、これはVSM(バリアンスシャドウマップ)で、影の角度はMAPの設定から変更可能。これはレトログラフィックの観点からすると不自然にリッチな描画で、設定で変更することもできない。個人的にはあまり好みではない。この影は地形とキャラクターにのみ適用されるので、legacyシェーダーを使用するオブジェクト等に影をつけたい場合、影用テクスチャを貼った板ポリを用意するといった工夫が必要になる(Sims4のModの作成経験があるなら御理解頂けるかと思う)。
テクスチャは.PNGのみでミップマップは扱えず、いわずもがな視野外のオブジェクトを描画しないオクルージョンカリングなんてものは実装されていないため、高解像度テクスチャやポリゴン数の多いモデルを何も考えずにブチ込みまくると、早々にパフォーマンスの酷いゴミが出来上がることだろう。
3Dモデルは.FBXで、Blender2.79での作成を想定している。公式サイトでサンプルモデルが公開されているが、Blenderの扱いに慣れているならゲーム用のアセットをそのままインポートして参考にしても問題はない。
縮尺は凡そBlenderのメートル法を参照しているようで、1マスにつき1平方メートルという解釈で合っていると思われる。オブジェクトをリアルスケールで作り込んだ場合、主観視点時のカメラの高さを1.6あたりに設定することで違和感のない操作が可能になるが、そうするとデフォルメを想定した基本アセットがすべて使い物にならなくなるので、このような変更はアセットをすべて自作する場合でのみ有効だ。
パーティクルは自作が可能で、標準的な.TXT形式で書かれているため、公式のマニュアルを読みつつ基本アセットを参考にすれば、思い通りのものが作れるだろう。
シェーダーは弄ろうと思えば弄れるのかもしれないが、なにせメジャーなHLSLではなくGLSL(1.20)なので、ちょっと自分では歯が立たなかった。またPS4用のPSSLファイルも部分的に含まれているが、これはおそらく本作をPS4に移植する計画があったのではないかと思われ、実際には使われていないプレイスホルダーの可能性が高い。
ゲームはWASDによる移動とマウスによるフリールックを備えた主観視点でプレイすることも可能だが、あくまで基本システムは正方形のグリッドベースを念頭に設計されているため、オブジェクトにインタラクトするさい位置や角度を正確に合わせないとアクティベートできないという、根本的なユーザビリティの欠如が露呈することになる。つまりは人や物を調べるとき、ナナメの位置から干渉したり視点が上下にズレていたりすると反応しないのである。これは「調べても反応がなかった」とユーザーに誤解させる原因になり、ゲームの欠点としてはかなり致命的な部類に入る。そのような形でプレイヤーに不便を強いたくない場合、移動やカメラ視点の操作は「マス目移動/3DダンジョンRPG風」にしておくのが無難だ。
残念ながら本作のゲームプレイはオプションまわりが完全に欠如しており、解像度やキーマップ、グラフィック設定などが何一つ変更できない前代未聞のシロモノで、それだけでも不特定多数の人間にプレイさせるのが申し訳なくなるレベルである。正常にゲームを終了する方法がなくクライアントを強制的に落とすしかないのもバツ。
またリリース当時はパフォーマンスが非常に劣悪で、サンプルシナリオでさえ不定期に原因不明の処理落ちが発生することがあったが、現在はかなり改善されている。
感想としては、メーカーの想定を無視して妙な工夫するよりも、限られた制限のなかで設計を煮詰めていくのが好きな人向けのツールで、本作で作成できる表現の天井はかなり低いため、正直言ってしまうと、きちんとしたプロジェクトや商用ゲームの作成にはまったく向かないものだということは理解していたほうがいいだろう。なにせコア部分の仕様に根本的な改善が不可能な箇所が多いからだ。
とはいえ、ちょっと趣味でイラストや3Dをいじっているとか、簡易なコンセプトモデルを形にしたい場合、あるいは、べつにゲーム制作者を目指してるわけじゃねーよって人が余暇で触るぶんには楽しいツールだと思います。
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肯定的