Arma 3 Tac-Ops Mission Pack DLC

主にシングルキャンペーンの追加です 武器・装備の追加がないのでそこは不満点 せっかくのDLCなのだから何か少しでも追加してくれると嬉しかった まだ触りだけのプレイですが 一つ目のミッションでやることも多く長かったので 総じて結構なボリュームがありそう

キャンペーンが3本も収録された大ボリューム！公式ミッションをプレイし、架空戦記からトンデモ歴史IFへ突入した「未来戦史Arma」の世界観を深く掘り下げたい貴方にうってつけのDLCです！…そう書いてサムズアップしてしまうと、俺は嘘つきになってしまうんだ。 端的に言うと、収録ミッションの出来がどれも悪く、ストーリーの掘り下げもほとんどない残念DLCである。 僅か7つのミッション、異なる立場からプレイ可能という要素はArmA 1のシングルミッション「Blood, Sweet & Tears」のアイデアの使い回しであり（アレもバグが多かった…）、特に目新しいものではない。たとえば反対勢力側でプレイできる、という要素があったなら、まだしも新鮮さはあったが… ストアページの紹介文では自由度が高そうに書かれているが、実際は事前に用意された最適解に沿って行動する必要がある縛りの強いリニア進行ミッションである。そう思えるほどに難易度が高い…いや違う！きちんと決められた手順に従って進めないと、スクリプトが正常にトリガーされずクリア不可能になるからだ！ おまけに、敵が雑にスクリプト湧きする…敵が潜んでいると思われる地点を先んじて調査し、そこから味方部隊へ進軍指示を出したところ、オートセーブの直後に目の前に敵部隊がポコポコと湧いた。「信じられぬものを見た」という心情であった…それ以外にも、ウェイポイントへ一直線に向かわず周囲の安全を確保しながら進めたとき、タスク進行とともに「おまえ絶対そこに居なかっただろ」という場所から不自然に敵が湧く場面が多く、興醒めしてしまった。 初代OFPではミッションに登場するユニットはすべて事前にMAP上に配置されており、敵の増援部隊などはきちんと遠くの基地から実際に移動してきたものだ。それが原因でスタックすることもあったが、少なくとも「タスクを進めると、どこからともなく敵が湧いてくるかもしれない」などという、しょうもない心配をする必要はなかった。ミッション設計も「手段を問わず、最終的に目標が達成できていればクリア可能」というもので、おおざっぱではあるが、プレイヤーの創意工夫を裏切らないものだった。 進行手順に縛りが強く、敵がスクリプト湧きする…夜間潜入ミッション中にアラートを鳴らすと、DOOMのモンスターが如く敵部隊が何もない空間にポップする、というようなことをやりはじめたのはArmA 1からであり、Arma 2に至ってはゲームとすら呼べない破綻ぶりで悲惨の一言だったが、Arma 3では多少持ち直した…とはいうものの、正直、「お前らは10年以上、いったい何をやっていたんだ！？」という失望感を拭えない。そういえばApexプロトコルでもViper部隊がそのへんから生えてきたり、初老の戦士に至っては敵がGTAシリーズの警官みたいな湧き方をしてたな… Arma 3という作品を語るにあたって、「未来を舞台に架空兵器で戦う」というシチュエーションはもっとも賛否の分かれるところだと思うが、実際のところ、デザインも含めて俺はかなり気に入っている。だからこそ、最低限プレイヤーが感情移入できる程度の背景説明が欲しいと思ったし、前作のタキスタン内戦からイーストウィンドへ繋がる20年以上もの空白に関してまったく説明がないことに不満を抱いていた。 ロシア・中国・アフリカ間でまったく共同歩調が取れていないにも関わらず、無限の資力を持っているが如く覇道を突き進むCSATの不自然な強さはなんなのか？逆に、不自然なまでに弱体化したNATOに何があったのか？そうした疑問点に多少なりと回答が示されるかと思っていたが、残念ながら、本DLCからはストアページの紹介文以上に得られるものはほとんどなかった。 たんに優秀なミッションをプレイしたいだけならMODを導入すればよかろう。しかし、公式のミッションからでしか得られない「世界観へのコミット」というものを軽視すべきではないはずだ。その点を鑑みて、50年という歳月に跨って展開されるArma時空のストーリーに関心があるファンの欲求にこたえるコンテンツが、あと幾つか存在しても良いのではないだろうか。 ああ、宇宙人はいらないです。