Egypt: Old Kingdom のレビュー

前作「Predynastic Egypt」が思ったよりやり込めたが、できることは少な目だったため、同程度の内容であれば英語でもなんとかなるかな？と思って購入。 結論：英語知識がないとつらすぎ。 神様だけでも種類増えすぎたうえ、やれること・できることも多くなりすぎている。 タイルごとに畑作ったり町作ったりできるのは割合好感触だったが、やはり翻訳サイトとにらめっこしながらの作業はさすがにつらいものが・・・。 チュートリアルモードのような物もあり、宇宙人が攻めてくる（？）設定とか、ミイラが襲ってくる（？）設定（初期設定内にある）というのも、（内容が理解できれば）面白そうではあるのだが。 一応、ゲームデザイナーのインタビュー（2018.6）によると、日本語ローカライズを作る予定はあるようなので、 英語に自信がない方は日本語ローカライズ化を待つか、日本語化を作成してくれる神の降臨を待ったほうがいい。 なので、とりあえずお勧めしないにしておく。

歴史の教科書や文献を丸ごとゲーム化しつつ、プレイヤーの選択により結末が変化するシミュレーション要素が上手く融合したストラテジーゲームでした。プレイ中は文字と盤面を見る時間が半々ぐらいの割合。突発イベントからスキルツリーの取得時まで、あらゆる場面で詳細なエジプト史をプレイヤーに解説してくれます。日本語訳はありませんが、単語の一つ一つを翻訳することである程度文言の意味がわかるはず。 ゲームの内容としては労働者を配置して資源を稼ぐ→建物を建てて特定の資源を伸ばす→目標のためにそれらを使う、というストラテジーゲームとしてオーソドックスなものとなっています。この基本的な流れの中で祖先を敬うために墓を建て、神を祀り、ピラミッドを建て、周辺の部族を統合し、いつか訪れる大災害に立ち向かう…こう書くとあまり真新しいことが無いように思えますが、資源のやり繰りが苦しい時は敬うべき祖先を忘れることで負担を軽減できたり、実はピラミッドを建てなくてもゲームをクリアできたり、ゲームの難易度によっては開始早々にエイリアンに征服されて勝手にピラミッドを建てられてしまう等、プレイヤーの選択次第でこのゲームならではの素晴らしい体験が出来るでしょう。

前作Predynastic Egyptをさらに細かくいろいろ出来るようにしてゲーム性を高めた本作…と言えば聞こえは良いが、わかりづらさと面倒臭さが高まっただけで、ゲームとしては全然面白くない。 ここのゲームは面倒な部分はバッサリと削ぎ落として、ゲームとしての楽しさを追求しているとMarble Ageのときに思って惚れ込んだのだが、Egyptシリーズからは反対の方向へ舵を切ってだんだん面白くなくなってきた。 このままの方向性で突き進むなら、次回作で見切りをつけるか判断すると思う。

ヒーヒー言いながら資源をやりくりして、ピラミッドを作らされるゲームです。怒涛の要求に頭おかしそうになりながら、反乱を起こさなかった古代人に感心した。天災・人災を神々の活動の結果と捉えた古代人の世界観をうまく表現できてる。 エジプト史無知で高校英語レベルの私には読解がやや苦痛だったけど、わからない単語や固有名詞を数回調べながら、一通り遊ぶことができた。