Caverns of the Snow Witch (Standalone) のレビュー

[h1] タイタンの世界観が形成されるきっかけとなった貴重な作品 [/h1] 80年代に日本でも人気だったゲームブック 「ファイティング・ファンタジー」シリーズ。 本作は第9巻「雪の魔女の洞窟」のPCゲーム版。 創設者の1人、Ｉ.リビングストンが書き上げた野心作。 残念ながら日本語非対応の英語版ですｗ このゲームでの貴方は北へ向かう隊商に雇われた冒険者。 前哨砦を襲った雪男を退治するため北の山脈へひとり向うが、 そこから邪悪な雪の魔女の住処の洞窟探検とお宝探し、 そして洞窟を出てドワーフの里・ストーンブリッジへの旅、 さらには自身に課せられた呪いを解くための至難の旅と テーブルトークRPGのキャンペーンツァーよろしく めまぐるしく目的が変わるのが特徴。 この作品自体の特徴は成り立ちが特殊であること。 元々はゲーム雑誌に項目200の短編として掲載され、 書籍として発行時に項目400に加筆されたため話が雪の魔女を退治した後も続く事となり、 そこでこれまでの作品に出てきた「ストーンブリッジ」「ビッグレッグ」「ニカデマス」「火吹山」などの 人名・地名が登場しています。最初は遊んだ人へのウケ狙いだったのでしょうが、 後にこれら作品の舞台である「アランシア」が一つの世界として認知された決定作となりました。 小説版とPC版の違いとしては、 ・雪の魔女の財宝をゲームブック版では金貨50枚入れる度にアイテム一個置いてくのが 　PC版では150枚ごとに一個置いてくことに。 ・ペガサスに渡せる銀の品物はエルフのブーツを履いてると手に入らないアレだけ。 （魔法の銀のフルートが使えない） など。 なおタイトルにスタンドアロン版とあるのは、 これとは別にポータル版のDLCとしての同製品もあるため。 スタンドアロン版の特徴としては、 ・Steam実績がポータル版に比べて大幅(約30）に増えている。 ・専用のトレーディングカードもある。 ・挿絵が全部オリジナルCGとなっている（オリジナル書籍版との切替えも可） と、ポータル版とのゲームプレイ自体には差は無い。 ノーマル版、チート版、ハードコア版の切替えも同じ。 技術点は1D+4、食料3つのみのハードコア版は特に厳しい。 展開上、早々に食料二つを失ってしまうので体力回復の機会が運任せになり厳しい。 なのに技術点が低いので、中盤の結晶戦士と後半の鳥男との戦闘が特にキツい。 （結晶戦士はわざと戦槌を取らずに魔人に助けてもらった方が良いかも） この作品も少し前までなら英語版でも遊ぶ価値があったが、 「ファイティング・ファンタジー・コレクション」として 愛蔵ボックス版として待望の復刊。 なので苦労してわざわざ英語版を遊ぶ意味が無くなってますｗ 自分みたいに日本語版ゲームブックを片手に 実績フルコンプを遊んでみたいマニアさんでしたらおすすめしますｗ おまけ 実績フルコンプへのヒント ・実績のフラグは周回プレイで加算されます。 （食料10個消費する実績は繰り返しプレイで達成可能。） 金属板は1回のプレイで全部手に入れなくても周回でOK。 ・ヤバい実績はブックマークを挟んで達成後に巻き戻せばOK。 ・雪崩に遭う実績はちゃんと雪崩に巻き込まれて、ギリギリまで耐えてなおかつ命を失わないことで達成。