The Lost Crown のレビュー

2008年発売の長編ゴーストハンティングアドベンチャー。 ハンティングと聞くと聖水や十字架で悪霊退治でもするようだが、この場合のハントとはカメラやレコーダーなど様々なガジェットで幽霊の存在を証明するリアル？なタイプ。 ゲームの舞台はイングランド東部、霧深い海辺の町サクストン。そこは閑静な港町……というだけでなく古代アングロサクソン王国の失われた王冠伝説が残る土地でもある。 そんな歴史ある町なら当然幽霊話の一つや二つは転がっているもので、主人公のナイジェルは小さなホーンテッドハウスや取り残された古い教会を巡って幽霊達との接触を図るのだが、そこに古代の秘宝とそれを探す者守る者のサスペンスが混じり合い最後まで緊張感のある展開が―― まあ、ざっくり言うとゴーストハントしつつトレジャーハントしてついでにガールハントしちゃったりなんかのハント尽くしの物語。英国的な幽霊への愛着を感じるゴーストストーリーです。 良作！ ただ欠点が無いわけではなく流石に今となってはシステムが古い、声優が素人なのか物凄くぎこち喋り方で違和感バリバリ（ゲームのウリの一つとしてアクターが挙げられてるが……）。 それと伏線の幾つかが放置されたまま続編に続く！なストーリーも人によってはマイナスかも 捻じり殺してくる悪霊だけじゃなく教会で音楽に耳を傾ける静かな幽霊も好きな人にオススメ。