Mary Skelter Finale のレビュー

キャラクター重視の3DダンジョンRPG こんな人にオススメ： ①イラストを見て好みに合うと思った人 　3DダンジョンRPGとして見ればストーリーも充実していますが、基本はキャラゲーです。キャラクター同士の会話劇が多いため、キャラクターに魅力を感じる方であれば、会話を聞いているだけで楽しいでしょう。逆にキャラクターに魅力を感じない方であれば、会話を苦痛に感じて、早くダンジョンに潜りたいと感じると思います。それくらい会話劇が長いです。 ②特徴的な3DダンジョンRPGをプレイしたい人 　このゲームでしか味わえない要素は高い難易度などではなく、ゲームの売り文句にもある「3PT同時操作によるダンジョン攻略」でしょう。具体的には第１PTがカギつきの扉で行き詰まると、第２PTにしか操作できないスイッチでその扉のカギを開ける、という流れです。この要素を楽しいと感じるかどうかで、このゲームに対する評価が決まります。個人的には他の3DダンジョンRPGにはない要素だと感じ、楽しめました。第３PTまで操作する必要があるため面倒に感じる人もいるかもしれませんが、ルフランやガレリアに比べれば楽です。人によって感じ方は変わりますが、私にとっては楽しい面倒くささでした。 こんな人にオススメしません： ①3DダンジョンRPGはクリア後が本番だ、というプレイスタイルの人 　クリア後のやりこみ要素は基本的にありません。血式退化というやりこみ要素があるにはあるのですが、いくら強くなってもそれを試す敵やダンジョンが存在しないため、実質的にやりこみ要素はほぼありません。 ②ひたすらハクスラがやりたい、というプレイスタイルの人 　武器や防具にはさまざまな強化がランダムで付くため、ハクスラの要素はあります。しかし最終装備のうち、50%程度がランダム要素のない汎用品です。もちろん全てではありませんが、そのような汎用品が非常に強く設定されています。したがってハクスラはしてもいいし意味もありますが、その恩恵が限定的であるため、ハクスラは好きな人だけどうぞ、というバランスになっています。 総合するとキャラを重視した新傾向の3DダンジョンRPGで、これらの要素が気になった人に強くおすすめします。