The Centennial Case : A Shijima Story のレビュー

[h2]二時間サスペンスを二時間よりもっと長く楽しめる！[/h2] という訳で表題の通りの感想に私はなりました。 古き良き○曜サスペンス的雰囲気を好むなら間違いなく楽しめる作品になると思っています。 西村京〇郎サスペンスや赤い霊〇車シリーズ…船越〇一郎がお手柄お手柄と言いながら崖際に追い詰める感じが好きならあの頃のノスタルジーを感じながら物語を見れることは間違いなし。 また、ゲームと言うことも手伝って映像の見入り方にも力はいりまくり、ヒントを見逃さないぞと気合を入れてみる、そして登場人物に成りきって推理できる。 もちろんサスペンスドラマを楽しんだことのある人ならば１度くらいは犯人を予想してみようとか考えたこともあるだろう、その体験がゲームを進めるカギになるため、今までになかった体験になることは間違いない。 ただし、肝心の推理要素は少し面倒な点も多い。 手がかりと疑問点を組み合わせて仮説を複数立て、真相へいたるための足掛かりにしていくのだが… この仮説を立てるテンポが若干悪い、その上仮説が大量に制作できる。 本題の謎ときに絶対使わないだろうなーと推察できるようなトンチキな仮説まで立てだすために、仮説を立て捲ると逆に推理の足掛かりを見失いがち。 実際、仮説をあまり立てずに謎解きに進んだ場合は一部の選択肢が減って推理難易度が下がる場合があるなど、仮説を立てる事がゲーム的にも逆に難易度を上げる場面もある。 また、注意点になるが、物語の根幹部分深い所に一つだけ超常現象[spoiler] これは作中でも言及されているが一応伏字にしておくと「不老」の事 [/spoiler]が絡んでいる、そう言った不可思議な現象を許せない場合は注意してほしい。 とはいえ、古今ミステリには被害者や地域の古い幽霊がちらっと意味深に出てくる展開も多いし、近年のミステリでは超能力や超技術の探偵ツールを使用した作品も珍しくないため抵抗のある人は少ないと思われるが… とはいえ、すべての事件が繋がったり、あの人物の正体を知った時は膝を打ってしまうほどのスッキリ感を感じてとても楽しんで最後まで遊べたので、推理ゲームが好きならば是非手に取ってみていただきたい。