Last Train Home のレビュー
第一次世界大戦は終わった。内戦の混乱の中、必死に家路につこうとする兵士たちを指揮しよう。彼らを率いて、装甲列車に乗り込み、容赦ない荒野を走り抜けよう。乗組員と資源を管理し、生き残りを図ろう。
アプリID | 1469610 |
アプリの種類 | GAME |
開発者 | Ashborne Games |
出版社 | THQ Nordic |
カテゴリー | シングルプレイヤー, Steamの実績, スチームクラウド, Steam トレーディングカード |
ジャンル | ストラテジー |
発売日 | 28 11月, 2023 |
プラットフォーム | Windows |
対応言語 | Portuguese - Brazil, Spanish - Spain, Simplified Chinese, Traditional Chinese, Japanese, Russian, English, French, German, Polish, Czech |

4 536 総評
3 946 ポジティブなレビュー
590 否定的レビュー
非常に肯定的 スコア
Last Train Home は合計 4 536 件のレビューを獲得しており、そのうち 3 946 件が好評、590 件が不評です。総合スコアは「非常に肯定的」です。
レビューのグラフ
上記のグラフは、Last Train Home のフィードバックの傾向を示しており、新しいアップデートや機能が導入された際のプレイヤーの意見の変化を視覚的に表しています。このデータを通じて、ゲームの評価の推移を理解できます。
最新の Steam レビュー
このセクションでは、{name} の最新 10 件の Steam レビューを表示し、さまざまなプレイヤーの体験や感想を紹介します。各レビューの概要には、総プレイ時間、肯定的・否定的な反応の数が含まれており、コミュニティのフィードバックを明確に示しています。
プレイ時間:
5254 分
[h1]第一次世界大戦でお家に帰ろうとがんばった
チェコ人とスロバキア人の物語。[/h1]
この作品を説明するならば、この一行だけで十分だ。。。。十分なのだが、とにかく色々と丁寧に作られていて、ハマる奴にはどんどん楽しんでいけるし、ハマらない奴にはただの宝の持ち腐れになる作品だ。
システム周りもグラフィックも丁寧に作られた感がプレイしていると伝わってくる。例えるなら、儲ける為に作ったゲームじゃなくて、自分達が作りたい or 作りたかったゲームを作った感じが、作品全体からダダ洩れている。
例えば、兵士一人一人にちゃんとした経歴(バックボーン)があったり・・・別になくてもいい。拳銃の仕様が事細かに説明されてたり・・・別になくてもいい。兵士達の列車の中での生活が見れたり・・・・別になくてもいい。ゲームを普通にクリアする上では、全くもって知らなくてもいい情報がとにかく盛りだくさんだ。
ゲーム画面ひとつにしても、マウスを当てると「こんなとこからそんな情報がみられるのか!?」という隠し・・・いや、別に隠してないwプレイする上ではクリックしなくても支障がないボタンがそこいらにあって、無駄に高性能なのか高性能でないのか分からない。
ゲーム難易度に関しては、大まかな設定の外にも食料の調整とか兵士の偵察感知度など、事細かに自分で調整できるので好きにプレイしろ。軽くプレイするのもいいし、シビアにシベリアを駆け抜けるのもいい。・・・シベリアの寒さ、なめんじゃねぇぞ。とにかく、先人として、これだけは言っとく。
チェコとスロバキア・・・俺が学んだ頃はチェコスロバキアだったが、今は平和的に二つの国になったそうだ。そんな歴史の勉強も出来たのは、まぁ、俺的には面白かった。
プレイ感覚としては、戦争バトルというよりもシヴィライゼーションとかシムシティのような、コツコツと何かを・・・ここでは列車を運行し、兵士たちのメンテをすること・・・を継続していくような作業の方が多い。戦闘はその合間にイベント的にこなしていくと思っていいだろう。
さらに、史実をもとにしたフィクションだから、物語としてはそんなに劇的な展開が待ち受けるわけでもない。まぁ、戦争なんてものは、実際に向き合ったら、ただ耐えるだけの辛気臭い出来事の方が多いもんだ。
なので、プレイする側にも求められるのは多大なる忍耐力と継続力だ。俺はノーマルでプレイクリアしたが、実績みたらクリアまでたどり着いているプレイヤーはおおよそ16%。・・・どんだけ、みんな途中で放棄しとるねん!って話だが、まぁ、それだけ地味な忍耐が必要なゲームになると思っとけ。
ただ、最初にもいったが、ハマる奴にはハマる。地味な作業が好き。チクチクと構築していくのが好き。そういう奴はこのチェコスロバキア軍隊兵の【お家に帰りたい!】気持ちを分かってやることが出来るだろう。
かくゆう俺も、いち少佐としてこいつらの別に知らなくてもいい妙な経歴になんか愛着を感じて「お前ら、俺が絶対に故郷に連れ帰ってやるからなぁ!」という変な兵士愛着感が湧いてしまって、どうにか彼らをお家に帰してやるまで頑張ってプレイすることができた。
正直、すっごい嬉しい感はなかったが、すっごい地味に湧き出る成し遂げた感はあった。本当の戦争でも、たぶん、こんな地味な湧き出る喜び程度が勝利の証なんだろう。…戦争なんて、ほんと、ゲームの中だけにしとけよ。電気代かネット代しかかかんねぇから・・・。
総評すると、まぁお勧めだ。丁寧に作られてるところを評価したい。そもそもこういうゲームに興味惹かれてる時点でお前はなかなかの知識人だと俺は思っている。ただ、戦争バトルしたい!って思ってるだけでここに辿りついたなら、言っておいてやる。やめとけ。漫画読むのが好きな奴に百科事典は退屈だ。3ページで飽きるぞ。
👍 : 2 |
😃 : 1
肯定的
プレイ時間:
1935 分
終電に乗ってお使いしながらリソース貯めて終戦後のロシア内戦を観光しつつ終点(約9000km/実時間32時間程度)まで行って家に帰るのが目的のゲーム
周回要素はないし余ったリソースは丸々無駄になる辺りXCOMみたいで終わった後が寂しい
ムービー中の字幕だけ滅茶苦茶ダサいのが気になったくらいで良作だった
👍 : 0 |
😃 : 0
肯定的
プレイ時間:
18261 分
総プレイ300時間以上・DLC導入・全69実績解除済みのレビューです。
[h1]概要[/h1]
本作は第一次世界大戦で活躍したチェコスロバキア軍団をテーマにした全9章で構成されたRPGです。歴史改変系ではなく、当時の雰囲気を体感するフィクションで、基本史実を変える展開はないので、購入予定なら留意して下さい。
ゲーム内容は大別すると「戦場指揮」と「列車管理」の2つのパートが存在し、これらを必要に応じて切り替えながら内戦真っ只中のロシアを横断して、ゴール地点のウラジオストクを目指します。
「戦場指揮」パートでは最大10名(+α)の軍団兵を同時に操作して任務を完遂させ、その報酬として経験値やリソースの報酬が獲得出来ます。
「列車管理」パートでの作業は主に「部隊の編制・移動」「エンジンの稼働・停止」「メンバーの管理」「車両の改造・修理」「駅での取引」があります。
どちらのパートもリアルタイムで進んでいきますが、列車管理パートは時間経過と共に食料や燃料が消費されていきます。モタモタしていると最終的にこれらのリソースが枯渇してしまう為、速やかにゴールに向かいましょう。
[h1]戦場指揮[/h1]
ゲーム開始直後はロシア首都モスクワへ向けて進みます。そこまでの道中で戦場指揮に関するチュートリアルが懇切丁寧に説明されるので、ここで確実にマスターしておきましょう。
チュートリアル中に手に入れたものは後程、全て破棄されますので、頑張って収集する必要はありません。
まず覚えなければいけないのは、遮蔽物によるカバーです。ここに陣取ることで、敵の射撃に対する回避率が40%あるいは80%も上昇します。説明されませんが、カバー中は手榴弾の恰好の餌食になってしまうので、マークされたら退避しましょう。
また、敵もカバーを利用してくるので、撃ち合いになってしまうと弾薬の無駄遣いになります。接近戦を挑むか、前述の手榴弾を投げ込んで一網打尽にしてやりましょう。
次に覚えておくべきはサイレントモードです。通常、敵が射程内に入って来ると自動発砲するのですが、サイレントモードに入ると自動(&手動)発砲は出来なくなり、移動速度も落ちる代わりに、消音状態になり且つ草むらに入ると敵の視界から姿を消すことが出来ます。
敵に気付かれていない状態で、サイレントモード中に接近攻撃を行うとステルスキルが発動して、敵を一撃で倒すことが出来ます。弾薬を使用せず、しかも音も立てずに敵に気付かれることもないので、積極的に活用していきましょう。
[h1]列車管理[/h1]
列車はプレイヤーにとって移動する本拠地です。ここから部隊を派遣して、移動や強化に必要な燃料や食料、弾薬やその他リソースを周辺地域から回収していく必要があります。
注意すべきは兵士達のスタミナです。スタミナは23ポイント固定で、車内で1時間作業あるいは車外で1時間移動する毎に1ポイント消費していき、半分以下になると列車に強制帰還、ポイントを使い切ってしまうとスタミナが全回復するまで一切の行動が取れなくなります。
何かしらの探索、あるいは戦闘に参加すると、4~20間で決められたポイントを一気に消費するので、本拠地から遠く離れた場所への派遣は厳禁です。重要な点として、列車内でしかスタミナを回復させることは出来ません。列車を改造することで回復量を増やすことが可能なので、材料が揃ったら速やかに着手しましょう。
また、寒さに対する対策も重要です。ゲームが進むと寒波が列車を襲います。寒さは病気を招き、病気は兵士の能力を奪っていきます。防寒対策は早めに手を打っておきましょう。
[h1]ロールについて[/h1]
チェコスロバキア軍団のメンバー達は、「ロール」と呼ばれる役割分担を決められます。我々日本人にはロールという呼称にあまり馴染みはありませんが、分かりやすく言い替えれば「ジョブ」または「クラス」のことです。
ロールは全部で9種類あり、戦闘用ロール5種類、列車用ロール4種類に分けられ、メンバー1名につき最大6種類のロールを割り当てることが出来ます、そしてどのメンバーも最低1ロールが割り当て済みです。別のロールを追加割り当てするには、後述する「階級」を上げることで獲得出来るロールポイントが必要です。
各ロールと特徴は以下の通りです。
[b]ライフル兵[/b]
戦闘用ロールにおける基本職です。相手陣地に突っ込む「銃剣突撃」というスキルを持っており、ダメージを覚悟の上で指定箇所へ突撃して接近攻撃を試みます。一見、優秀そうに見えますが実際は汎用的な性能の為、得意も苦手もないというロールです。
[b]偵察兵[/b]
実はスナイパーも兼用している準攻撃職です。双眼鏡を使って視界外の様子を確認したり、ヘッドショットで敵を必殺したり、石を投げて敵の注意を引き付けたりと芸達者な戦闘用ロールです。スキルが揃えば最強ですが、レベル1時点では最弱なので大切に育成していきましょう。
[b]機関銃兵[/b]
弾薬を浪費して、火力を叩き出す攻撃職です。レベル1時点で最高級の攻撃力を持ちますが、命中率が低いという欠点があり、多用すると機関銃弾を使い切って無力化してしまいます。レベルが上がることで命中率を上昇させるパッシブスキルを取得するので、地の利を活かしたいのであれば最低1名は育てましょう。
[b]擲弾兵[/b]
究極(?)のリーサルウェポン「手榴弾」が使える爆弾野郎です。レベル1時点で手榴弾が使える最強火力職ですが、レベルを上げることで「地雷」の設置や、爆破の威力が上がるパッシブスキルを取得するので更に強力になります。
装甲車や戦車に対して有効打を与えられる貴重なロールですが、投擲から爆破までのラグを計算して使わないと上手く敵にダメージを与えられないので、上級者向けな面もあります。
[b]衛生兵[/b]
メディック、つまり回復職です。ダメージを受け過ぎて負傷したメンバーに回復キットを消費してHPを回復させる重要な役割を持ちます。
レベルが上がることで周辺メンバーへ支援効果を発生させるスキルを2つ取得するので、部隊の生存率向上に貢献します。当然ですが、攻撃力は高くありません。
[b]作業員[/b]
車両の改造、機関車の操作に必要な列車用ロールです。レベルが上がることで効率が上昇して、改造に必要な時間を短縮したり、石炭の消費量が軽減します。
[b]調理師[/b]
厨房車において食事を製作する為の列車用ロールです。ハーブを調理して食料に変えることが出来る貴重なロールで、彼らが複数入れば食料に困ることはほぼ無くなるでしょう。
[b]医者[/b]
医務車で怪我人や病人を治療する列車用ロールです。怪我は歩兵車でも回復出来ますが非常に遅く、病気に至っては完治までに大変時間がかかるので、状況によっては彼らの力が必要になるでしょう。
[b]技師[/b]
工作車で弾薬の製作、機関車の操作に必要な列車用ロールです。レベルが上がることで効率が上昇して、製作に必要な時間を短縮したり、列車の速度が上昇します。
[h1]経験値について[/h1]
経験値にはロール経験値と階級経験値の2つが存在しています。戦闘用ロールの場合、戦闘の終了後に獲得、列車用ロールの場合、時間経過と共に経験値を獲得します。ロールの経験値を獲得すると、同等量の階級経験値も同時に獲得します。昇進させて階級が上がると前述したロールポイントが貰えるので、優秀なメンバーには戦闘あるいは色々作業をさせてどんどん昇進させましょう。
[h1]車両の追加[/h1]
列車が駅に到着した際、商人が駐在していれば取引が行えます、その際に追加の車両を購入することが出来ます。いずれも大変高額ですが、序盤は無料で入手するチャンスがあります。
[b]医務車[/b]
医者の仕事場となる車両で、HPが減少したメンバーの回復を早めたり、病気の回復を早めたり、回復アイテムの製作などが可能です。
[b]貨車[/b]
インベントリ上限を拡張する車両で、この上限は改造により増加します。ゲーム開始時点で最低1車両が備えられています。
[b]工作車[/b]
技師の仕事場となる車両で、各種弾薬や投擲アイテムなどの製作が可能です。前述した手榴弾を自力で生産出来る貴重な施設になります。
[b]厨房車[/b]
調理師の仕事場となる車両で、食料やレシピの開発と料理の製作など、メンバーの士気と胃袋の維持に貢献します。
[b]歩兵車[/b]
この車両が無いとメンバーを増やすことが出来ません。ゲーム開始時点で最低3車両が備えられています。
[b]砲台車[/b]
専用弾頭が必要ですが、戦場で支援爆撃が可能になります。1回の戦場につき使用上限は決まっていますが、手榴弾を超える威力を誇る最終兵器となることでしょう。値段も高額で、ゲーム最高の27000も要求されます。
[h1]攻略情報[/h1]
知っておかないと損することが多い所が、本作の残念ポイントでもあります。これからゲームを始める方向けに以下、情報を残しておきます。
[b]チュートリアル[/b]
第1章はモスクワ到着までがチュートリアル扱いで、到着後はそれまでに所有していた全てのリソース・アイテム・所持金は失われます。一方、モスクワの戦いに参加したメンバーに持たせたアイテムは無事です。つまりフルメンバー(10人)で出撃させることが理想です。
え、8人しか出せない? それは説明すると長くなるので、二週目以降の宿題としておきましょう。
[b]最初の分岐[/b]
ペンザ(第2章前半の終盤)クリア後のセーブ前に、北か南かルート選択を求められます。南ルートは砲台車が無料で貰えます。砲台車は高額な上に購入可能時期がゲーム後半からなので、列車を強化したい場合は迷わずこちらを選択しましょう。北ルートは遠回りになる代わりに、南に比べれば優秀な仲間と資源が多めに獲得出来ます。事前にインベントリや居住空間の拡張を済ませておきましょう。
[b]車両獲得[/b]
第2章後半開始時のイベントで「工作車」と「厨房車」のどちらかが無料で購入出来ます。選択肢を選んだ後、ペンザの車庫で選択した方の車両が無料購入可能ですが、もしも大金を所持しているなら、有料の片方も買いましょう。尚、砲台車を序盤から使いたい場合、必ず工作車で専用弾頭を製作することになるので考慮に入れておいて下さい。
[b]赤軍の追跡[/b]
第2章後半開始後、赤軍の追跡部隊が列車を狙うようになります。列車を待機させたままにすると、画面中央下にある脅威ゲージが上昇して4割を超えたあたりでマイナスイベントが発生して、列車がダメージを受けるので注意しましょう。ただし、各章の開始時のみ待機してもゲージは増えないという特例があります。見た目はバグっぽいですが、どうやら仕様らしいので有効に使いましょう。
[b]機関車の更新[/b]
第4章開始時、車庫に他2つの機関車が登場します。機関車の更新は無料で、更新前に実施した改造は更新後も引き継がれます。
低速と引き換えに車両を増やしたい場合は「トーイングブル」、車両を減らす代わりに高速が欲しい場合は「ハウンド」、中間の性能が欲しい場合は更新せずそのまま「グランパ」を使いましょう。
他に機関車の更新が出来る駅は8章くらいです。更新する場合は慎重に決めましょう。
[b]仲間の総数[/b]
ゲーム中、仲間に出来るメンバーは分岐で異なるものの、最終的に41~45名になります。歩兵車の上限は改造しても12名なので、全員仲間にしたい場合は4両必要になります。これは、ほとんどの人がひっかかる罠なので要注意です。
…と言うか、仲間を連れて故郷に帰るゲームなのに、定員オーバーで置き去りにするとか、頭おかしくない?
[b]インベントリ上限[/b]
ステルスキルが強い本作ですが、弾薬節約も兼ねてステルス戦法に徹しているプレイヤーがほとんどでしょう。そのような進め方をしていると中盤辺りでインベントリの上限に到達するので結局、何かを売るか捨てるかを強制されます。
[b]最後の分岐[/b]
第8章の途中でも、北か南かルート選択を求められます。南ルートにある空港を攻略すると、最終ステージで2回発生する空襲を1回減らせます。北ルートは南ルートより資源が多く、赤軍の一般兵が減ります(強敵は減らないので注意)。また、この北ルート限定でゲーム中最強の寒気(防寒対策を貫通してくる)が列車を襲うので医務車は必須です。
[h1]微妙な点[/h1]
目くじらを立てるほどではありませんが、本作にも色々と気になる点がチラホラ。。。
[b]フィクション[/b]
あくまでもフィクションという事なので、史実に沿ったストーリーになっていません。
実際のチェコスロバキア軍団はモスクワでロシア赤軍に武装解除を勧告された後、これを拒否してロシア白軍とおよそ2年ほど共闘していますが、ゲーム本編では「さっさとウラジオストクへ逃げようぜ!」という話の流れになります。列車での逃避行を描きたいという気持ちは分かるのですが、もう少し内戦に積極的に介入しても良かったのではないでしょうか?
あと、逃避行(祖国への帰還)を優先する脚色のせいで、白軍との関係が早々にギクシャクしたり、本国臨時政府からの連絡に不満を零したり、戦災被害者を救う為にロシアに残ろうとダダをこねるメンバーが出たりと、センチメンタルな展開が多めです。別に悪くはないのですが、祖国の独立を他国への武力提供で勝ち取った人達をテーマにしているのに、若干現代的な考えを持ち込んでいる事に違和感を感じました。
[b]システムとストーリーの不協和音[/b]
「同士よ、やっと会えた!」「友よ、一緒に帰ろう!」「定員オーバーです、誰が置いて行って下さい」みたいなコントが本当にあります。アホでしょ・・・
これ以外にも「村人が赤軍に殺された、何て酷いことを!」と言いつつ、今度はこちらが戦闘で赤軍を全員血祭りにしたりと、都合の良い悪役にされている赤軍ですが、どっちが本当の悪役なのか分からなくなります。「物資が底をつきそう」みたいな話が出た時、私は思わず「いや、荷物パンパンやで!?」と爆笑しながらツッコミ入れてました。
[b]キャラクターの掘り下げ[/b]
仲間になる軍団兵達には、それぞれ固有のプロフィールがあり、窃盗する癖を持つ医者だったり、過去に父親に虐待を受けたりと、実に多彩です。ところが日本のRPGによくある各メンバー毎の専用会話イベントが存在せず、それどころか通常イベントで汎用セリフしか喋らない為、口調がみんな一緒です。それとゲームクリア後の最終画面にて各メンバーの後日談が確認出来るのですが、これもアッサリ文章で済まされていて物足りません。
[b]敵の行動パターン[/b]
既に指摘されていますが敵の行動に穴があり、そこを突いてやると、あまりに頭の悪い攻略が可能になります。その為、時間さえかければ、一切弾薬を使用することなく敵を全滅させることも出来ます。略奪行為を繰り返す赤軍から、略奪を行う屈強な自軍・・・う~ん?
[h1]まとめ[/h1]
戦場指揮パートの舞台となる戦場は、まるで高品質なジオラマを見ているかの如く大変精巧なグラフィックで表現されます。一方で列車管理パートの全体マップのグラフィックはそれなりに簡素なのは、ちょっと残念。
メンバー育成の楽しみはあるものの、やり込み要素に乏しく、折角集めたアイテムや強力な兵士達を存分に活躍させることなくゲームをクリア、なんてことも有り得ます。
良ストーリーなのに、ちょいちょいツッコミ所が出現するので、なんかイマイチ没入感が出てるようで、そうでもない微妙な空気が終始付きまといます。
ちなみにDLCは本編から完全に独立しており、戦場指揮パートしかなく使用メンバーは事前に用意された最大4パターンから1つ選んで攻略する詰将棋形式のミニゲームです。難易度は非常に高いのですが、弾薬を気にせず乱射しまくれるのは爽快です。しかし、クリアしても本編に一切影響せず、これもちょっと残念。
👍 : 2 |
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肯定的