Saint Kotar のレビュー
Saint Kotarはクロアチアの田舎のとある呪われた谷で展開する心理ホラー探偵ゲームだ。スヴェティ・コタルのオカルトに満ちた街で行方不明になったあなたの親戚を調査する。信心深い男二人の目を通した対立する現実を交互に見ていこう。
アプリID | 1358530 |
アプリの種類 | GAME |
開発者 | Red Martyr Entertainment |
出版社 | SOEDESCO |
カテゴリー | シングルプレイヤー, Steamの実績, スチームクラウド, フルコントローラーサポート, Steam トレーディングカード |
ジャンル | インディー, アドベンチャー |
発売日 | 28 10月, 2021 |
プラットフォーム | Windows, Mac, Linux |
対応言語 | Portuguese - Brazil, French, Italian, German, Spanish - Spain, Simplified Chinese, Traditional Chinese, Japanese, Russian, English, Korean, Polish, Turkish |

3 総評
2 ポジティブなレビュー
1 否定的レビュー
賛否両論 スコア
Saint Kotar は合計 3 件のレビューを獲得しており、そのうち 2 件が好評、1 件が不評です。総合スコアは「賛否両論」です。
レビューのグラフ
上記のグラフは、Saint Kotar のフィードバックの傾向を示しており、新しいアップデートや機能が導入された際のプレイヤーの意見の変化を視覚的に表しています。このデータを通じて、ゲームの評価の推移を理解できます。
最新の Steam レビュー
このセクションでは、{name} の最新 10 件の Steam レビューを表示し、さまざまなプレイヤーの体験や感想を紹介します。各レビューの概要には、総プレイ時間、肯定的・否定的な反応の数が含まれており、コミュニティのフィードバックを明確に示しています。
プレイ時間:
240 分
システム:マウス操作のみ。コントローラーでもできないわけではないけれども、結局、対応しきれない操作があったり、そもそもコントローラーに不向きな操作が基本となるためオススメしない。
探索(持ち物を利用するような場面もある)をしたり、NPCと話して情報を仕入れたりしつつ話を進めていく。およそこういった操作の中で夥しいEDのどれかに行きつくことになるが、テキスト選択は話がちぐはぐになろうとも結局選択肢全部選ばされる羽目になる場面がやたら多く、かと思えばそうではなくなるという場面も稀にあったりして、惰性的に選択させたいんだかさせたくないんだかが分からない。探索に関しても何をどうすればいいのかというのがかなり不親切で先へ進むのも大変で彷徨っている時間のほうがやたらとある。そこをクリックすることでプレイアブルキャラクターが何をするかがまるで分からないので、試しにクリックしたところでNPCをいきなり撲ったりするので戸惑う。
また、本作は日本語訳対応扱いとなっているものの、Google翻訳をそのまま当て込んだような訳なのでだいぶ読みにくい(あれでまさか翻訳者を介しているのなら、制作側はその翻訳者の仕事がいかにやっつけになっているのかを理解したほうがいい)。それでテキストベース的な文章量で攻められるので、やっていてたまったものではない。頑張って原文(が何かは知らないが、取りあえず英語として)で読み進めたくとも、自動文字送りなので私の英語読解能力ではそこへの逃げ道もない。そもそも話が退屈な割に込み入っているのに翻訳もこれなので、およそまともに内容がこちらの頭に入ってこない。
グラフィック:3D。雰囲気はあると思う。
あらすじ:主人公は妹とその夫と共にクロアチアの田舎を訪れる。だが、滞在初日から何やら邪教の儀式めいたものを(恐らく)目撃することになった上、不気味な貸家で一泊する間に妹も姿を消してしまう。妹を探す過程で彼らは妹の不審な点やこの村が妙に気味が悪いことに気が付いて行く。そうしているうちに妹の夫がよく分からん邪教徒に連れ去られたり、探索するうちに主人公も奇妙なものに巻き込まれたりとしていくのであった。
+++
感想:クロアチアの田舎を舞台にしたホラーとのことでめちゃくちゃ楽しみにしていたのだけれども(だって面白くなるしかない)、最初からずっとシナリオも操作性も映像表現もひどい作品だった。まず、最初からずっと絵としてこちらに見せるべき様子を一切描かずに「こういうことがあったのじゃよ」という(重要な)場面がやたらとある。あとは上述の「システム」でも大体触れたとおりでもある。ストーリーがまるでちぐはぐで意味が分からんまま(そしてどういう行動が求められているのか、主人公がそれをしたらどうするつもりなのかも分からんまま)なのもだいぶ致命的である。世界観は恐らくちゃんと設定されているだろうに、それを伝えることが致命的にへたくそとしか言えない。マジで何の話してるのか分からない。
冒頭で恐らく親がやたらと厳しいのに対してその支配下にある妹と兄の関係は良好だったような節があるのに、いざゲームを始めるとそれまでの二人の過程が見えないまま、妙に主人公が妹に対してドライであったりするのも本当に意味が分からないまま話を進めていくことになる。異常状態に巻き込まれているのに妹をさっさと置き去りにして帰ろうとする敬虔な聖職者の兄って、いきなりプレイアブルキャラクターとして突き付けられても、その曖昧さに戸惑うばかりだったし、その戸惑いを残したままでも先へ進めようという意欲を持たせられるようなストーリーテリングができていたわけでもなかった。
聖職者である主人公が教会の隠された地下を気味の悪いものとして捉えるだけなのも意味が分からない。なぜ隠すのかは分からないけれど、カタコンペとか地下聖堂かなとか普通思わんかという。そんな感じで登場人物の思考回路が意味不明過ぎる箇所も多い(異様にこの地の教会に一方的に嫌悪感に近いものを抱いてるのも意味が分からん)。主人公の異様なまでの態度の悪さも意味が分からない。
あと、クロアチアの習俗とかしきたり、宗教、民話(ついでにできれば歴史、政治、国民性)等々をがっつり絡めて描いているのかと思えば、特にそんなこともない。中世の価値観がまだ頑固に残っているような村という設定の中で邪教要素や魔女裁判要素とかも織り込んでいるけれどもそこも設定が押し付けられるばかりで習俗などがストーリーの中に丁寧に織り込まれているとも思わないし、それらもそもそもクロアチアであるだけの意味もない設定でもあったりする。挙句の果てには邪教要素がロバート・W・チェンバースなりクトゥルフなりの『黄衣の王』ネタだったり(恐らくはそれだけが全てというわけではないのだろうが、いかんせんストーリーテリングが破滅的なので設定が意味が分からない)、ここでだいぶガクーッとくることになった。
とにかく開始30分以内に既にやる気がだいぶ削がれ、システムの最悪さもあって(本当に先に進める気概をいちいち削ってくる)物語に興味も何もなかったのだけれど、それでも我慢してEDを一つ回収するまでは頑張った次第であるなんだけれども、これも、また何をせえいうねんということで何度目かの村内放浪を強いられたときに新たに(ただ進行上の理由で不自然に行けなかった)エリアに行ったときに、なんとなく扉を叩いたらとっつかまって「おまえはイケニエにされましたEND」みたいな唐突な死でオワリっていうEDだった。何はともあれ、もう楽になっていいよね……と思って、これで本作は切り上げ、こうしてレビューを書いている次第である。
セールで買った作品だったとはいえ、それでも返金してもらいたいほどにやっていて虚無を食んだのはさすがに本作が初めてであった。
👍 : 0 |
😃 : 1
否定的