Promesa のレビュー

ゲームというよりやや動ける180度パラノマ動画、 という感じの映像作品に近いウォーキングシミュレーター。 360度ではなく180度と説明したのも 多くは思い出をたどるのがメインなので 目的地以外は暗闇で見えない、という感じから。 もちろん360度見渡せるシーンも多々ある。 基本のWASDとマウスのFPS操作はできますが移動のみで 走る・ジャンプする・しゃがむ・インタラクトみたいなのは無し。 特定の場所に到達すると次のシーンに向かう感じで ただ歩くのみで風景を見るのがメインなのでとにかく足が遅い。 そのためゲームパッドのアナログスティックで じっくりゆっくり見渡すのがオススメ。 マウス＆キーボードだと他ゲーよりもかなりゆったりした感じなので 設定から歩行スピードも上げられますがどちらも没入感がかなり薄れてしまうかも。 ストーリーはある祖父のやや後悔に包まれた一生の振り返りを 走馬灯のように映像で追っていく感じの 落ち着いたちょっと暗めのストーリー…ですかね。 日本語設定がないので英語字幕を読み解かないと 何をしてるのか終始分からないのと どこに行けば先に進めるのかも何もヒントもないので ゲーム性がかなり薄く移動スピードも遅いのが仕様なのもあって 「作者は何を意図しているか100文字以内で答えなさい」という 現代文の問題みたいな感じになってしまっているのがもやりポイント。 行くのそっちかい！というのでやや迷う箇所ありました。 個人的には操作せずにVRとかで周囲を眺められるような 映像作品で見られたら良かったなと。 ゲーム性より映像性が強いため字幕部分も結構ゲームを進めるうえでは大事。 遠目に実写か、と思うような風景も操作して近寄ると 解像度の低いテクスチャだったりしますが それとは別に日本ではない異国の土地なのに 家具の配置、生活感のある環境音、狭い共同住宅など そこで本当に生活しているような雰囲気でリアル感は高め。 昨今のアクションゲーのような迫力・豪華さこそないが そこで本当に生きているような感覚になるのは新鮮。 [strike]割と孫のできたおじいちゃんになった気分でプレイすると没入感凄いあるかも[/strike] 正直万人向けではないとは思うためオススメできないに選択してますが 刺さる人には刺さる、非アクションの映画が好きな人とか ゆったりのんびり風景を見る感じを求める人はいいかも。 自分には刺さった。