Scene Investigators のレビュー

推理モノが好きな私からしてもこれは最高難易度じゃないかと思うくらい難しく、非常にワクワクしました。 序盤も序盤から、本物の刑事に求められるような洞察力や直観力が必要となってきます。 証拠だけでは真実は暴けないというこの世の真理を体現しているかのような作品です。 プレイするのに相当な集中力が求められるので、疲れた時の息抜きにさくっとプレイ！なんてことは絶対におすすめしません。 答えに関して全く見当がつかないときは、とりあえず当てずっぽうで一つ埋めてみると何か手がかりがつかめるかもしれません。 たとえどれだけ時間がかかったとしても、攻略だけは見ないでクリアしてほしい作品です。 ただ一つだけ気になったのが、プレイ中に何度もPCが強制シャットダウン＆再起動する現象に遭遇したことです。 PCのスペックは十分に足りていますし、ウイルスチェックでも問題はありませんでした。 他のゲームをプレイしているときには一度もこのようなことは起きなかったので、それだけがマイナスポイントです。

エンドロールまで辿り着きましたので、そこまでの感想を。 基本このような手さぐり感満載の硬派ゲームは、人によって賛否分かれるものであるのは間違いないと思います。 個人的には、どの探偵ものの推理ゲームでも探索パートはそこまで好きではない人間なんですよね。 なんでかって？面倒で時間かかって疲れてしまうからです。 ・・・じゃぁ、こういうゲームもっと向いてないじゃん。てなりますが、案外そうではないんですよ。 他ゲームでありがちな、シナリオ的に結構お膳立てされてるようでいて、探索はやけに面倒・・・みたいなのが苦手なんです。 ならば最初から観察力やら推理力やら自身の能力頼りで臨む、開発者からの難易度が高い挑戦状、みたいなゲームの方が燃えるんですよ。おそらく似たような考えや趣向をお持ちの方は、結構いらっしゃるんじゃないでしょか。 こういう気持ちは昨今の高難易度ソウルライクに対するものと似通うものがあったりしますね。 良いゲーム体験をさせていただいたと思いますが、次回作などではこうしてほしいなと思った点もあります。 １つ１つのシナリオのボリュームについて。 物語によっては現場の範囲も広く、情報量も多すぎて解き明かすまでに時間がかかり過ぎてしまう。というケースもあります。 そこに来て考察が空振りした時は結構ダメージもでかいんですよ（汗 なので、ボリューム的には「４階」の各シナリオくらいが丁度良い塩梅かなと思いました。 長編がダメとは言いませんが、テンポよく区切られた短編シナリオが一番ダレず疲れず、楽しめそうかなと。 色々書いてしまいましたが、今作のシナリオも良いものでした。 事が起きた後の調査ゆえに、救いのある話というには難しい物語ばかりですが、良いゲーム体験をさせていただきました。 次回作、期待しております。