9th Dawn III のレビュー
9th Dawn III: Shadow of Erthil」は、270体以上のモンスターと戦い、捕獲し、180枚のカードを集めるカードゲームや、1,400以上のユニークなアイテムをためることができる、コンテンツ満載の大作オープンワールドRPG/ダンジョンクローラーだ!
アプリID | 1154850 |
アプリの種類 | GAME |
開発者 | Valorware |
出版社 | Valorware |
カテゴリー | シングルプレイヤー, Steamの実績, スチームクラウド, マルチプレイヤー, コープ, フルコントローラーサポート, 共有/分割画面協力プレイ, 共有/分割画面 |
ジャンル | インディー, アクション, RPG, アドベンチャー |
発売日 | 5 10月, 2020 |
プラットフォーム | Windows |
対応言語 | English |

10 総評
8 ポジティブなレビュー
2 否定的レビュー
賛否両論 スコア
9th Dawn III は合計 10 件のレビューを獲得しており、そのうち 8 件が好評、2 件が不評です。総合スコアは「賛否両論」です。
レビューのグラフ
上記のグラフは、9th Dawn III のフィードバックの傾向を示しており、新しいアップデートや機能が導入された際のプレイヤーの意見の変化を視覚的に表しています。このデータを通じて、ゲームの評価の推移を理解できます。
最新の Steam レビュー
このセクションでは、{name} の最新 10 件の Steam レビューを表示し、さまざまなプレイヤーの体験や感想を紹介します。各レビューの概要には、総プレイ時間、肯定的・否定的な反応の数が含まれており、コミュニティのフィードバックを明確に示しています。
プレイ時間:
3240 分
9th Dawn Remakeをクリアしてこっちもプレイ。
面白いけど、やっぱり日本語ほしいなぁ。
👍 : 0 |
😃 : 0
肯定的
プレイ時間:
2812 分
クリアまであと3時間かからないだろう。ラスダンの手前まで来たから、心があったかいうちに旅情のようなものをしたためておく。
最初に言っておくとこのゲームのバランスはガバガバだ。「バランス調整」って単語が開発の頭にないんじゃないかってくらい何もかもが適当すぎる。後でもっかい書くけど本当にヤバいんだよ。
だけど……なんていうか、そこがよかったんだよね。
芹沢達也というキャラクター(ネットではラーメンハゲの相性で親しまれている)の名言にこんなものがある。
「ろくな食材も使ってないし、うまくもまずくもないが、そこがいいんだ。もう『複雑で奥行きのある味わい』とか、『こだわりの高級食材』とか、疲れたよ……」
このゲームをやってて私が感じたのは、そういう癒やしだ。
小さい頃からずっとゲームと一緒に生きてきたけど、最近少し疲れたよ。
私が歳食ったとかそういう問題じゃないんだろうな。だって任天堂ですら報酬系をハックするようなゲームを既存IPの新作から平気で出してくるし、どうぶつの森ですら鬼のようにクラフトするような時代なんだぜ?(まあ、もう島になったけど。)ポケモンのワイルドエリアやテラレイドのギャンブル感は本当に物凄いよ。他社にしたってどいつもこいつもマイクラとかブレワイとかハクスラ全般とかに影響されすぎなんだよ。
じゃあインディーなら安住できるかっていうと悲しいことにそうはいかないんだよね。インディーにすら「名作主義」っていうか「小粒の良いゲーム主義」っていうか、そういう感じの雰囲気が浸透してきてて、余分なものを一切削ぎ落として1つのコンテンツを尖らせまくった感じの作品が本当に増えてて、少し疲れる。重厚なストーリーだの、複雑なバトルシステムだの、頭が沸騰するようなパズルだの、超絶技巧のハンドスキルを要求される高難易度ボスだの、オシャレなミニマリストゲームだの、いつまでも浸れそうな幻想的な世界観だの、とにかく気構えしないと遊べない作品ばかりになってしまって私は少し疲れちまった。
箱庭の中で創造性を発揮してくださいと言われるのも、広大な土地を好きなように冒険してくださいと言われるのも、あなただけの戦略で敵を討ち倒してくださいと言われるのも、好きなだけ射幸心を爆発させてくださいと言われるのも、チルい雰囲気作ったんで落ち着いてくださいと言われるのも、超難度のやりごたえのパズル解いてくださいと言われるのも、少し嫌になっているのかもしれない。
「過度によくできたゲーム」ばっかりになっちゃった世界に疲れてるんだと思う、私は。
そういうよくできたゲームたちに比べたらこの9th Dawn IIIってゲームはひどいもんだよ。
ビルドは多様性があるように見えて魔法型以外は使い物にならないし、防具は軽装・重装・魔装の3種類があるのに重装しかまるで役に立たないんだよ。魔法使いを目指していようと全身を十字軍みたいなゴチゴチの格好で固めなきゃいけないの。
しばらくプレイが進んで仲間が手に入るようになって、色んなモンスターを使役してわらわら歩くの楽しいよー、やったー!って無邪気にはしゃいでるとちょうどその辺りで装備のエンチャントが解禁されんの。エンチャントで何が起こるかというと主人公の火力が4~10倍くらいになるから敵の群れがポチポチしてるだけで全滅するようになる。仲間の出る余地なし。マジでなんなんだ。あまりにも主人公が強すぎるから仲間と一緒にいる雰囲気を楽しむためにわざわざ相当に手を抜いてプレイするハメになったぞ。最後の方までほぼずっとそれ。
かと思ったらインフレしきった主人公の火力ですらド終盤の敵は溶かせなくてキツいからやっぱり仲間を育ててないと最後に苦労するっていう、なんだろう、罠か? わざと詰ませに来てる?
他にも色々問題はあるよね。出る幕の無いスキルが多すぎるよ。金策は採掘&鋳造だけあればいい。防具は拾ったもん使うのが一番強いから鋳造は金策以外で使わない。武器鋳造?ハハッワロス。何故かスキルが別枠になってる魔装の作成についてはそもそも魔装を使う機会自体が無い。釣りはなんかこう……、癒やしではあるんだけど、これを癒やしと思えるのは相当生きるのに疲れてる人なんじゃないかというか……。
で、こんだけの問題あるのにどういうわけかゲームの作り込み自体は本当に異常なんだよね。意味わからん広さなのに手抜きの無いワールドマップ、メチャクチャな数がありながらきちんと作り込まれているダンジョン、新天地に行くのを楽しみにしてくれる個性豊かで魅力的なモンスターたち、あと街の雰囲気とかが凄くしっかりしてる。とにかく冒険の部分だけは本当に凄く楽しいんだよ。これだけは本当に他のゲームと比較しても抜きん出てると誇れると思う。でも肝心のゲームバランスがメチャクチャだってのに一体なんなんだ。それだけの情熱があるなら、もう少しバランスを考えたら「良い作品」が作れたんじゃないのか……。
それで思ったんだ。
このゲームは「良い作品」では絶対にないんだけど、私はそこが好きなんだろうね。
名作過ぎてちょっと比べるのよくないかもしれないけど、思い出すのはelona。アレって基本的にバランスはガバガバだし、やらなくて良い要素が本当にいっぱいあるよね。というかやらなくていいことゲームの9割を占めてる。もし強さだけを求めてレシマス踏破するだけだったらあのゲームは本当に簡単だろうさ。でもそれは面白くもなんともないんだよね。ちょっとくらい手を抜いたり、意味もなく弱い味方を育ててみたり、一銭にもならない博物館を豪華にしてみたり、そういうのが楽しいゲームだよな、あれは。
2024年の現代的な基準で言うとelonaって「良いゲーム」ではないと思うんだよ。何もかもが余分の塊だしゲームの軸も定まってないし出来ることが多い割には明白な動線がほとんどない。現代の典型的な動線の塊みたいなゲームとは対照的。難なら、2024年を引き合いに出さなくても、流行ってた当時ですらあんま「良いゲーム」ではなかったかもしれないね。だけど、だからelonaって面白いんじゃないかな。
一応言っておくとこのゲームはelonaと比較していいほど面白くはないと思うよ。冒険の部分は本当によくできてるけど、それ以外の要素については自由度が全くないしね。良いところがあるとしたら、モンスター蒐集要素を私が病的に好きってだけ。
だけどまあ、なんか最近のゲームに疲れてて、ちょっとくらいガバガバなゲームでゆっくりしたいなって思ったらこのゲームは勧めるよ。セールになってたら買ってみていいんじゃない。あまり面白いと思えないようだったら、それは現代のゲームにまだ疲れていないということだろうから、幸福と健康を一つ確認したと思って金をドブに捨てるのも悪くないんじゃないかな。
ただ繰り返し、「モンスターが魅力的」「ほとんどのモンスターを仲間にできる」「育てればどいつも使える」っていうのが魅力の大半を占めてるから、そういう要素が特に好きってわけじゃないなら全体としてはあんまりオススメしないけどね。
私は昔から1日10時間プレイするようなバチバチしたゲームが好きだったはずなんだが、このゲームは1日1~2時間くらい安定してプレイして1ヶ月でクリア手前まで来た。それで結構な幸福を感じてる。
このレビューは結局、私が疲れてるってだけなのかもしれない。ごめんな。だけど、もしそういう人がいたら試してみてもいいとは思うんだよ。そういう人に私の40時間を捧げるね。
👍 : 8 |
😃 : 5
肯定的