Witching Tower VR のレビュー

特殊な力を持つ刻印に目覚めた主人公は、それを奪おうとする女王によって高い塔に幽閉されてしまった。逃亡者を阻む数々の罠や通路を閉ざす仕掛け、徘徊する骸骨兵などの妨害を掻い潜って塔を降り、自由を手に入れようっていうファンタジー世界のVR-FPS。クリアまでは2時間半ほど。 ぼくは遊ぶ順番を間違えたけど例えばVR機器の購入直後とか、こんなんでも楽しいと思えるタイミングがおそらくあったはずなので念の為サムズダウンは止めておこう、位のサムズアップ。 暴力ないし流血表現があるのでお子様にはオススメできませんって注意書きついてるけど、ビジュアル的には中身のわからん全身鎧と血肉のない骸骨しかいないし、戦闘やパズルの難易度的にもハードモードが選べるわけでなし、全体的にゆる～くて、なんか子供向けコンテンツ感がある。 好意的に解釈しても、VRという新カテゴリの登場によって得られるかもしれない、あまりビデオゲームを遊んだことのない大人っていう顧客層を想定したのかもしれない仕上がり。つまりヌルい。 戦闘では剣と弓が使えるが、剣はどこをどう振り回そうが相手が盾を掲げている間は絶対にノーダメージ。要するにモーションコントローラを振ったら攻撃ボタンを押したのと同じ命中判定が行われて、相手が攻撃を空振った後の無防備状態であればダメージが通りますっていう処理。 盾でカバーしきれてない部分を殴ればちゃんと当たるVRゲーを一度でも体験しちゃってると見劣りしまくる。もっと面白いVRゲーの存在にまだ気がついていないVR初心者になら薦められる。