Expansion - Crusader Kings II: Jade Dragon DLC

メインは中国(Chinese Empire)まわりの要素と開戦事由の追加 ①中国の存在 ・中国方面を追加するのではない。マップ上に中国と交渉できる新たなアイコンを追加し、そのアイコンをクリックして出る外交画面を通じて中国と様々な取引が可能になる ・中国と交渉しその恩恵を受けるにはGraceというポイントが必要になる。これはイベントや、有能な身内を中国に派遣するなど中国の望むものに応えることで取得可能になる そのポイントは中国の強力な人材やアーティファクトの確保、貿易を結びシルクロードからの恩恵の強化を図る、強大な王国や帝国を攻撃してもらう、中国のとてもかわいい女性を宮廷に迎えることなどに使える ・中国の情勢は時間と共に変化する。反乱や災害、あるいは孤立主義に走るなど。これらはシルクロードの交易に影響を及ぼす、つまり経済的影響を受けることになるだろう。中国が拡張主義の考えを取ることがあり、この矛先は中国西方に向かうことがある。チベットやインド方面を支配あるいは従属させるために戦争を起こすかもしれない。もし中国内部の反乱が成功した場合(中国内部での反乱に関してはプレイヤーは干渉できない？)王朝が変わりこれまで貯めていたGraceが0になることやそれまで中国の属国であったものが解放される。 ・もし中国に対して自分の身に不安を覚えたのならばGraceを使い和平協定を結ぶのも手。むしろ先手を打って中国にKow-tow(臣従の礼)を行うのもまた一興 ・地理的に中国に近いマップ東の方でプレイしている、またそこまで勢力を伸ばしている場合、中国に対して軍事的敵対行動を取れる可能性がある。略奪や強制的な開国、中国王朝を自らの家系で乗っ取ることができるので今までの鬱憤を晴らそう ・ごくたまに新たな土地を求めて中国から軍を率いた集団がやって来る。Adventuresの中国版 ②開戦事由の増加 ・公爵の称号を持っていたのならその称号に該当する州(county)を征服できるDe jure claim on duchyや自分と同程度の国を丸ごと支配するGreat Conquest、自分より低い称号をもつ隣国の領主を自らの家臣にするForce Vassalizationなどの開戦事由が8つ追加された ③その他 ・このDLCだけでも道教やボン教がプレイできるため、Rajas of Indiaなどがなくともマップ東端周辺でプレイできる ・Jade dragonにより追加されたゲームルールは、新たな開戦事由の是非と中国外交範囲の調整(通常インドやチベット周辺までしかできないが、西ヨーロッパでプレイしても交渉できるよう調整できる。ただしその場合実績は解除できない) 個人的な感想 開戦事由の追加は領土獲得に関して小規模なものから大規模なものまで含まれており、prestige(威信)やgold(金)さえあればいつでも領土拡張できる印象が強くなった。もちろん短期間での大量の領土獲得は反乱の可能性をおおいに増やすため、神経質になる必要があるがそれを含めても楽しくロールプレイすることができた。 一方中国の要素には不満がある 1、中国が拡張主義を取り周辺領地を支配する場合、中国が直接支配するのではなく、その子分たる都護府が代わりに統治する。この都護府は中国の方針によって無理やり出兵させられているのを見かけなかなか楽しそうな勢力であるが、残念ながらプレイヤーは都護府をプレイすることはできない。 2、この勢力は大義名分があれば外部からの攻撃、あるいは反乱をすることはできる(中国本土に対してはマップ東端まで勢力を伸ばすなど特定の条件が必要)。しかしこれらの行為が行われた場合、即座に中国本土からの援軍がなかなかの量で入るため、分裂などほとんど見たことない。序盤から安定した勢力であり、中国の方針によってはビザンツ帝国や大規模で強力なインドやイスラム勢力が彼らの傘下に入るほど強大な勢力になるかもしれない。私はこのような安定した巨大な国は好きではないし、一番このDLCで気に入らない点でもある。 まとめ 開戦事由の増加はどのプレイでも恩恵を受けるが、中国の要素はシルクロードの恩恵を受けにくい勢力でプレイする人、マップ東端の方まで勢力を伸ばすのが興味がない人には全て楽しむことは難しい、そんなDLC。