Depth of Extinction のレビュー
海に呑まれつつある世界を探索し人類を迫り来る脅威から救え。ローグライクの要素を併せ持つターン制&タクティカルなRPG。
アプリID | 636320 |
アプリの種類 | GAME |
開発者 | HOF Studios |
出版社 | HOF Studios |
カテゴリー | シングルプレイヤー, Steamの実績, スチームクラウド, フルコントローラーサポート, Steam トレーディングカード |
ジャンル | ストラテジー, RPG |
発売日 | 27 9月, 2018 |
プラットフォーム | Windows, Mac, Linux |
対応言語 | German, Spanish - Spain, Simplified Chinese, Japanese, English, Spanish - Latin America, Icelandic |

206 総評
153 ポジティブなレビュー
53 否定的レビュー
スコア
Depth of Extinction は合計 206 件のレビューを獲得しており、そのうち 153 件が好評、53 件が不評です。総合スコアは「」です。
レビューのグラフ
上記のグラフは、Depth of Extinction のフィードバックの傾向を示しており、新しいアップデートや機能が導入された際のプレイヤーの意見の変化を視覚的に表しています。このデータを通じて、ゲームの評価の推移を理解できます。
最新の Steam レビュー
このセクションでは、{name} の最新 10 件の Steam レビューを表示し、さまざまなプレイヤーの体験や感想を紹介します。各レビューの概要には、総プレイ時間、肯定的・否定的な反応の数が含まれており、コミュニティのフィードバックを明確に示しています。
プレイ時間:
2280 分
[h1] 陸地が失われた世界で繰り広げられる
XCOM風の戦闘とFTL風の進行が組み合わさった作品[/h1]
日本語あり
UI面は問題ないが…問題点は後述
リリース直後に購入したものの、少し遊んで中断。
2021年4月に日本語実装、他機種でも日本語実装の上で移植されるとの報せを目にし、何度かの大型アップデートも経ているとの話も聞きましたので2021年7月にプレイし直してみた上でのレビューです。
難易度標準をクリア、実績全解除、難易度ハードコアを序盤だけ遊んでいます。
なお、レビューの中で本作品を製作するうえで大きな影響を受けたと思われるXCOM、FTLの両作品に言及、比較をしています、ご了承ください。
以下Ver2.0 53.11.3時点での記述
[u]・概要[/u]
FTLのようにマップ上にポイントされた様々な施設に移動し、そこで発生する事件への対応の結果アイテムの入手や戦闘が発生、戦闘員をレベルアップさせ強力な装備を回収することで戦力を強化しつつ、各マップに用意されたゴール地点への到達を目指す。
戦闘はXCOMに近く、スクエアで区切られた戦場のなか、2AP制で移動や攻撃を行うタクティカル式。遮蔽を上手く利用して敵からの攻撃を回避し、こちらの銃撃を叩き込もう。
敵に発見されていない状態なら敵の視界を確認でき、隊列を整えてからの奇襲攻撃も可能だ。
戦闘を繰り返すことで戦闘員はレベルアップ、得られたポイントを特性に振ることでヘルスや移動力といった基本能力を伸ばしていく。また、各特性値に一定のポイントを振ることでリロードにAPを消費しないなどの特殊能力も身に着けることが可能だ。初回のレベルアップ時には9種類のクラスの中から1つを選択、これによって適正のある武器や得意な戦い方が変わってくる。
いくつかのキャンペーンに分かれたストーリーを進行し、人類に迫る脅威を打ち破ろう。
以下、良かった点と気になった点
[u]〇遮蔽の破壊が軸になる戦闘[/u]
戦場には木箱など遮蔽として利用できるものが多く配置されており、隠れることで射撃を回避できる確率が増加、とここまではXCOMなどと同様ですが、本作の遮蔽物はあっさりと壊れる点が他と違います。遮蔽物には戦闘員と同様に耐久力が設定されており、隠れているキャラクターの代わりに銃撃を受け止めれば耐久度が減少していきます。射撃対象として直接指定することも可能です。また、この遮蔽の破壊を得意とするクラスも存在し、遮蔽を破壊した際に周囲にいるキャラクターにダメージ、3つ以上の遮蔽を同時に破壊することでAPが回復するなどの特殊能力を獲得できます。遮蔽を積極的に破壊する機会が多い点は本作の特徴と言えるでしょう。
[u]〇操作負担を軽減する追従モード[/u]
敵に発見されていない状況下で、プレイヤーが操作するキャラクターを1人決定しておくことで、残りの味方キャラクターが操作キャラクターへの追従移動を行う機能を適宜オンオフできます。この際、地面に落ちているアイテムも自動で回収してくれます。敵が視界に入ると全員の操作が手動に切り替わりますので、追従してきたキャラクターがそのまま敵に発見されて交戦開始となることはほぼありません。ゲーム中、最大で6人までの味方キャラクターが戦闘に参加可能ですが、この機能のおかげでプレイヤーの操作負担は大きく軽減、なかなかに快適です。
[u]×違和感の大きい射線と視界[/u]
本作の敵の多くはこちらの初期状態のキャラクターよりも視界が広くなっています。まぁ視界が広いだけならいいんです、こちらもキャラクターの能力強化で視界を広げることが可能ですから。
ただ、本作では明らかに視線も射線も通っていない場所から射撃を受けることが結構な頻度で起こります。これに特定の敵キャラクターが持つ頻繁に監視行動を行うという特性が嚙み合い、プレイヤーにストレスを与えてくるんです。敵の火力に対してこちらのヘルス量は高めに設定されているので、監視射撃を一発当てられたくらいで致命的な状況となることは少ないのですが、納得いくものではありません。位置取りによってはこちらも壁を無視し敵に射撃できる場合もあるので、敵にだけ有利に働いているわけでは無いんですけどね。
このジャンルにおいて射線と視界はゲームの肝となる部分ですので、そこの作りが荒いというのはマイナスです。
[u]×冗長で退屈なキャンペーン[/u]
FTLの優れた点の一つに、豊富なイベントが用意されていることが挙げられます。
大きく影響を受けているであろう本作はどうでしょう? 残念ながら質も量も同じ域には及んでいません、ゲーム開始から数時間もしないうちに同じイベントを複数回見る可能性すらあります。特定のクラスがパーティにいることで選べる選択肢などもありますが、それらを含めても汎用的に使われている選択肢ばかりで面白みは感じられません。また、戦闘が発生する選択肢も非常に多く、一回の戦闘に時間がかかることもあって早いうちにダレてきます。出現する敵は似たようなデザインのものが多く、能力や使用する武器はプレイヤー側と共通のものが大半で、そこに驚きはありません。戦場も早々に同じ光景ばかりが目に付くようになります、ゲームの進行に従い複数の敵グループと同時に遭遇しやすくなる構造が多くなっているようには感じましたが、バリエーションの乏しさの解消にはつながっていません。
最初は潜水艦の燃料が続く限り出来るだけ多くのポイントを巡り多くのアイテムや経験値を稼ごうと意気込んでいた私も、終盤ではただただ面倒になって戦闘が発生しない選択肢を選んでゴールまでの最短ルートを通るだけとなりました。
[u]×言語を日本語に設定した際の問題[/u]
私がこのレビューをサムズダウンに設定した最大の理由。
もともとの設定言語となっている英語では、上記のイベントの発生時、
状況説明が複数行に渡って行われる → プレイヤーが選択肢を選ぶ → その結果何が起こったか数行で説明 → 戦闘開始やアイテムの入手といった形で解決
…といった流れで進行していきます。
しかし、言語を日本語に設定して遊んでいる場合、「その結果何が起こったか数行で説明」の部分が「艦上戦!」、「潜水艦にダメージ」といったごくごく単純なメッセージに置き換えられてしまうのです。プレーヤー側としては大事な部分を省略されてしまっているせいで選択がどのような形でその結果に至ったのかがわかりませんし、世界観も何もあったものではありません。ただでさえイベント量が不足しているというのに、この置き換えのせいでさらに約50%の文章が削られていることになります。前述した退屈さを更に大きくしているこの点について、私は極めて悪い印象を受けました。
[h1]粗さが目立つ値段なりの作品 [/h1]
最初の数時間がピーク。プレイを始めた時点では光るものを感じましたが、遊んでいくうちにそのメッキは剥がれ落ちていきました。良作の優れたところを取り入れようとはしたものの、力及ばす全てが中途半端な出来となってしまったように見えます。まったく遊べないわけでは無く、重大な欠陥があるわけでもありませんが、取り立てて他の方に勧める理由も見当たりません。比較的安価ではあるので、この手のジャンルに飢えている方ならなんとか楽しめるかもしれません。
👍 : 55 |
😃 : 1
否定的