Phantasmagoria 2: A Puzzle of Flesh のレビュー

まさか『ファンタズム２ー切り裂かれた記憶ー』がWindows 10 上で愉しめることになるとは、思いもよりませんでした。たまたま昔確かシエラ社のパッケージを買った記憶があったので、あちこち探したところ、出てきたので、そのCD-ROMの一枚目から、字幕を出すためにduk ファイルを上書きし、japanese ファイルをコピーしたところ、ムービー中の会話に対して出るようになったので、よかったです。教えて下さった方に感謝します。実は、買った当時、面白くなさそうなので、ほったらかして二十年、これから暇を見て、やってみようと思っています。

大量のムービーが使われたB級映画のノリのかなり大人向けなホラーアドベンチャーゲームです。 かなり昔に日本語版が「ファンタズム２」という名前で発売されていましたが、日本語版は最近のWindowsでは動かなかったので購入。当時はクリアできなかったのですが、今回、最後までクリアしてのレビューです。 ストーリーはゲーム中で幻覚を見はじめ、特殊な性癖にもはまっていく主人公が、自分の勤める会社の秘密と自分の過去の秘密に迫っていくもので、完全に大人向けな内容になっています。ラストもあまり救いがない感じでＢ級感がとても強いです。動画の画質は昔のテレビよりも若干悪いくらいの感じで、かなり気持ち悪くてグロい映像や性的に過激な描写も多数あります。そういった要素が苦手な人には全く向かないと思います。 ゲームとしては、道具を使った謎解き的な要素もかなり多く、試行錯誤が要求される完全なパズルも登場するので、難易度はかなり高めです。 基本的にはマウスポインタが変化する場所で画面をクリックすると行動が動画で描かれる形で進んでいきます。道具を選択した後で画面をクリックするケースや、コンピュータ上でパスワードをキーボードから入力するケースもあります。道具を使う場合、適切な道具を選択していないとマウスポインタが変化しない（人物にものを見せる場合やスロットにカードを使う場合や番号に電話をかける場合など）ので注意が必要です。一定のタイミングでの入力が必要な場合もありますが、ゲームオーバーになっても直前からやり直しができるところは親切設計になっています。 英語字幕を表示する機能がないので、ストーリーを理解するには英語の聞き取りが必要です。パスワードとして英単語の入力も必要なので、ある程度英語の文章が読める必要もあります（クリアに必須の英文はメールひとつだけですが）。 昔発売されていた日本語版のCDROMを持っていればインストール先のDUKフォルダ内にファイルを上書きすることで、ムービーに日本語字幕をつけることができます。ゲーム中のメールやドキュメントなどの日本語化は自分にはできませんでした。 かなり人を選ぶゲームだと思いますが、Ｂ級映画が好きで、過激で特殊な性的描写やグロい映像にも抵抗感がなく、昔のアドベンチャーゲームの雰囲気も好きな人にオススメです。