Street Legal Racing: Redline v2.3.1 のレビュー

果たして、 ・今このタイミングで ・このゲームにたどり着く ・日本人 がどれ程いるのやら、という所ですが。 [h1]正直な事を言いますと[/h1] リリースが2016年という事で、この時点で既に新しくはない訳ですが、これにはカラクリがあります。 これは「steamで」リリースされたのが2016年、という意味で、このゲームは元々2003年にディスク媒体でリリースされたものです。 なので、正直このゲームは凄く辛口、もはや残酷な程にすぐ詰むようなバランスになっています。しかも説明の類は中々に不親切です。当然というかなんというか、日本語オプションも用意されていません。 「洋ゲーは難しい」とは一昔前ぐらいまではよく言われたものですが、まさにステレオタイプな洋ゲーという風情です。 ゲームを始めるとそれなりの予算を渡されますが、買えるのはゴリゴリの中古車。 並んでいる個体は普通に予算オーバーだったり、予算内に収まるかと思ったらエンジンすら無かったり、というような個体はザラです。 そんなのを買ってしまってエンジンが調達出来なくて詰み、走り出せたとしても事故ってマトモに走れなくなって詰み、あるいは事故ってエンジンが吹っ飛んだ鉄クズだけが手元に残って詰み……序盤は本当に簡単に詰みます。 チート(これもまた一昔前のものですね)を有効化しない限りは、詰んでも資金援助は得られません。 挙動もなんとも癖があるというか、補正も何もかかってないような、なんともシミュレーション的な雰囲気です。気持ち良く走るのは正直難しいでしょう。 [h1]でも……[/h1] なんか癖になるんですよねぇ、このゲーム…… エンジンをイチから組み立て、パワーが出るパーツの組み合わせやバルブタイミングや空燃比を探り、そしてストリートに繰り出して賭けレースに興じる……そんなアンダーグラウンドなチューニングカルチャーを感じられます。 ボコボコの中古車をチマチマとチューニングし、勝って賭け金を手に入れた時の報われたような気持ちが、なんともイイんです。 そんなチマチマと手を加えた愛車が一瞬のミスで廃車になったり、レース後の操作を受け付けないタイミングでラムアタックされて無惨な事になる儚さもまた……何と言いましょうか。 [h1]ところで[/h1] オリジナルのリリースからそうでしたが、このゲームはmodコミュニティがハチャメチャに発展しています。 steamのワークショップでも動作の最適化からいわゆるQOL向上系、もちろんあんなクルマやこんなクルマもあります。 オリジナル版のmodはこんなもんじゃありませんが……私はそこまでPCゲーに強い訳ではないので、そんなmodは使った事がありません。まぁご参考までに。 [h1]で、オススメできるの？[/h1] 正直凄く言葉に困ります。絶対に万人受けはしません。 でもどうしてかな、なんかたまにやりたくなるんだよな…… そしてこんなゲームにたどり着いて、レビューを見に来るようなあなたなら、もしかしたらハマってしまうかも知れません。