Vicky Saves the Big Dumb World のレビュー

【追記】 ステージ中にはチェックポイントあり。死んだ場合そこから再スタート出来ます。ちなみに残機制ではなく、ゲームオーバーはありません。代わりに、“死んだ回数”が画面上にカウントされていきます。この辺のシステムは、トライ＆エラーな高難易度ゲーの性質に、一味ユーモアを加えている印象で面白いかと。 まず、大前提として、下品なユーモア、グロテスクな表現が肌に合わない方には御薦めはしません。主人公が割れた水風船のように弾け飛ぶゲームは嫌よ！って方は、そっとページを閉じましょう。 独特のタッチの、手描きグラフィックが異彩を放っていますが、アクションゲームとして　なかなか良く出来ています。生理的嫌悪感を刺激しまくる気持ちの悪い敵を（ディスってはいない）、ファイアボールで倒しながら、これまた不気味な（笑）世界観のステージを、もっさりしたジャンプを駆使して進んで行き、ゴールにあるポータルを目指すのがゲームの基本的な流れです。 最初はジャンプとファイアボール連射しか出来ませんが（このファイアボール、かなり連射が効く）、ゲームを進めていくとダブルジャンプとダッシュも使えるようになり、そのつど、プレイ感覚は変わっていきます。 主人公ビッキーは、悲しいかな紙装甲で、常に死と隣り合わせ（ヒット＝DEATH）。ただ、ステージそこかしこに落ちているオーブを取ることで、シールドを纏うことが出来ます。シールドの耐久度は三段階。オーブ１個取る毎に装填されます。そして、シールド保持状態にのみボム攻撃が使えます（要アンロック）。ボムは再装填までクールダウンを要するので、その辺の駆け引きがかなり熱いかと。 以下、ポイントを箇条書きにて。※どうでもいい情報も混じってます。 ●ビッキーの小生意気感が可愛い。 ●ビッキーの死に様が何種類か用意されていて可愛い。。かもしれない。 ●顔面皮はぎ（セルフサービス） ●ステージラストの、ポータルを守る敵との戦闘に突入するとBGMが替わるのが何気に熱い。 ●基本、ステージセレクト方式。気のむくままに遊べる。 ●ブラーを使った背景の表現が結構好き。 ●変なミニゲームが遊べる（要アンロック） ●クライマックスに、とんでもないボスと戦える。 ●壁尻という文化の誤った解釈。 ●各ステージには、チャレンジと称したクエストが設定されていて、やり込むことが出来る。 ●なんだかよくわからないヤツに追い掛け回される ●良BGM ●巨大な、なんだかよくわからないヤツを倒したら、小さいなんだかよくわからないヤツに分裂して悲鳴をあげる事が出来る。 ●歯ごたえのある難易度。理不尽ではない。 ●多彩とまではいかないものの、ステージギミックが色々あって良い。 終盤のステージが連戦でキツかったのと、出せるはずのダブルジャンプが出せない時があったのは残念でしたが、かなり満足のいく作品でした。繰り返しになりますが、良く出来たゲームですよ。あ、凝りに凝ったストーリーとかは無いですよ？ 長文失礼致しました。