Fallout 2: A Post Nuclear Role Playing Game のレビュー

続編であるがゆえに、初代よりも時代が進んでいて、荒廃した静寂の不気味さや未知の地を自ら開拓する感覚がやや薄れていると感じた。一方で、インプラントや車両の改造といったサイドコンテンツが格段に増加していて、プレイ体験の幅と深みが大きく向上している。結果として、作品全体の完成度や没入できる要素など、総合的な質は『Fallout 2』の方が高いと感じる。

[h2] 前作よりも色々パワーアップした名作 [/h2] 最終戦争後、ボロボロに崩壊した世紀末世界を冒険するRPGシリーズ、Falloutの２作目。有志による翻訳が完了したとのことだったので、１から続けてプレイしました。翻訳に携わった全ての方に感謝！ １作目と基本的な部分は同じですが、全ての部分がパワーアップしてます。装備の種類や仲間の数、訪れるロケーションやイベント内容のスケールも前作より多くなっています。そして下ネタの割合もパワーアップしており、苦手な人にはオススメできないレベルにまで上昇。それほどまでに、２になったことで多くの要素がパワーアップしています。 自由度の高さも１から引き継いでおり、他人の為に献身的になる聖人になるのも、自分の利益の為に悪の道に走るのも自由ですし、自分が気に入らないからという理由で多くの勢力を敵に回してもいいし、全部の組織にいい顔してもいい。そんな自由度の高さが、２になって更にパワーアップしました。 それと同時に、難度も上昇しております。最初のビルドをミスれば序盤から苦戦は免れないし、ちょっと遠出した途端に敵の強さも急上昇してあっという間に肉塊にされることでしょう。成長によるポイント割り振りもミスすれば詰みに近い状況に陥ることもありますし、慣れた頃でも奴隷商人やレイダーの一行に遭遇すればあっという間にボロボロにさせられます。一方で鍛え上げれば高火力武器で一方的に無双できる、前作譲りの大味な部分はそのままです。コレもある意味ではFalloutらしさかと（ジャンルや製作チームが変わった3以降も似たような部分があるので、ある意味では伝統と化しているかもしれませんね）。 ２の難度設定（クエストの解決方法や敵の強さ）的には１をクリア済みの人を対象にしているぐらいに設定されていますので、２からいきなり始めるよりは１から続けてプレイすることを推奨します。１に出てきた場所や登場人物も続けて出るので、その点でも１からプレイして頂きたい作品です。 セール時には非常に値下がりしますので、「３やＮＶ、４とか７６、ドラマ版で旧作に興味持ったけど、古いし……」と敬遠せずに是非とも遊んでもらいたい１本です。