Terra Nova: Strike Force Centauri のレビュー
Lead an elite fighting team battling for freedom from the sinister forces of the Earth Hegemony. Engage in combat on the bloody battlefields of four unique worlds. Encased in your Powered Battle Armour (PBA) you are an unstoppable fighting force.
アプリID | 368600 |
アプリの種類 | GAME |
開発者 | Looking Glass Studios |
出版社 | Nightdive Studios |
カテゴリー | シングルプレイヤー, Steam トレーディングカード |
ジャンル | アクション, シミュレーション |
発売日 | 23 7月, 2015 |
プラットフォーム | Windows, Mac, Linux |
対応言語 | English |

95 総評
89 ポジティブなレビュー
6 否定的レビュー
非常に肯定的 スコア
Terra Nova: Strike Force Centauri は合計 95 件のレビューを獲得しており、そのうち 89 件が好評、6 件が不評です。総合スコアは「非常に肯定的」です。
レビューのグラフ
上記のグラフは、Terra Nova: Strike Force Centauri のフィードバックの傾向を示しており、新しいアップデートや機能が導入された際のプレイヤーの意見の変化を視覚的に表しています。このデータを通じて、ゲームの評価の推移を理解できます。
最新の Steam レビュー
このセクションでは、{name} の最新 10 件の Steam レビューを表示し、さまざまなプレイヤーの体験や感想を紹介します。各レビューの概要には、総プレイ時間、肯定的・否定的な反応の数が含まれており、コミュニティのフィードバックを明確に示しています。
プレイ時間:
160 分
[h1]THIS IS NOT FOR BEGINNERS(迫真)[/h1]
スルメ的良作にして「イマーシヴシム」というゲームジャンルの基礎となった『System Shock』『Thief』『Ultima Underworld』を輩出し、2000年に消滅しながらも歴史に名を遺した我らがLooking Glass Studios…が、[b]資金繰りの悪化で閉鎖する原因のひとつとなった[/b]一作。
上三作の思想的根幹を担ったウォーレン・スペクターおよびダグ・チャーチは残念ながら本作開発に携わっていないものの、画面構成や複雑なシステムまわりはSystem Shock1に酷似している。また、実は世界観的な共通点もあり、System Shock 1のエンディングでちょこっとだけ登場した「TETRACORPのパワードスーツ設計図」は本作において主人公が着用しているスーツと同一ということになっている。
ストアページのムービーでもめちゃくちゃ強調されている通り、本作は[b]「THIS IS NOT FOR BEGINNERS(これは初心者向けではない)」[/b]という言葉がぴったりのよく分からなさが詰まっている。本作をまともに遊ぶには、少なくともSystem Shock: Enhanced Editionをノーマル難易度で一周してLooking Glassの作風を理解した上で挑む必要があるだろう。
[h1]複雑怪奇の近未来特殊作戦[/h1]
全身を覆うパワードスーツを着用し、AIで動く仲間と共に地表に降り立ち、適宜指示を出して協力しながら敵対勢力を倒す一人称視点のタクティカルシューター。画の雰囲気としては『スターシップ・トゥルーパーズ(宇宙の戦士)』に近いものがあるが、実際のゲームプレイは『Delta Force(1998)』や『MechWarrior 2: 31st Century Combat』といったもの(クソでかい平原マップを歩き回って撃ち合う)に近い。
メインシナリオは全37ミッション構成で、選択要素はなく順番に進行していく形式。攻撃や偵察、潜入といったさまざまなミッションが用意されており、プレイヤーは隊長として現地に赴いて戦闘を行う。
プレイヤーの着用するPBAスーツの選択、武装・補助スーツ機能の換装、仲間のそれぞれの特性と指示出し、複雑な任務目標などなど、プレイするにあたって考えなければいけない要素はかなり多め。単純な戦闘難易度自体がまぁまぁ高いので、攻略サイト無しで挑んでクリアできる内容ではないだろう。
ストーリーはかなり遠い未来。2327年のアルファ・ケンタウリ星系にある地球に似た惑星「ニューホープ」を舞台に、全体主義のディストピアと化した地球政府「ヘゲモニー」の軍とドンパチやりあうというもの。
ニューホープは12の共同体に分かれており、彼らの代表が集まったケンタウリ評議会(国連みたいなもん)によって対海賊特殊部隊として結成されたのが本作の主役チーム「ストライク・フォース・ケンタウリ」(国連軍みたいなもん)だ。本来は海賊をぶちのめしていくための軍隊だったはずの主人公たちだが、海賊とヘゲモニーの内通の証拠を握ってしまい…?
ゲームの合間合間には当時めちゃくちゃ流行っていたFMV(フル・モーション・ビデオ)…要するに実写映像が流れる。
俳優の演技とCG背景の合成によって物語が綴られる…のだが、当時はリッチに見えても今ではかなりチープだ。
[h1]開発の苦労が伺える、硬すぎるスルメ[/h1]
いまいち歴史に名を遺せていない一作だが、実際に遊んでみるとそのシステムのとっつきにくさはやはり難点。触り心地や雰囲気の部分でも高い没入感を意識したウォーレン・スペクター系列作品に比べるといまひとつといった感じで、気合の入り方のわりにそこまで良くはないというのが普通の感想だろう。
実際、本作は[u]かなり開発が迷走した[/u]という事実がある。締め切りを設定せず「とことんリアルなシミュレータを作るぞ!」と好き勝手やろうとしたら方向性が定まらず、やる気のあったメインプログラマがいなくなって開発チームの士気がほぼゼロになったり、上層部の圧力で当時流行りの実写FMVを撮影したら予算の殆どがそっちに食われたり、脚本を外注したら何度もシナリオを書き直す羽目になったり、それにも関わらずオンラインマルチプレイを実装しようとして頓挫しかけたり…
最終的に [b]開発中止か会社の倒産[/b]という究極の選択を強いられた監督のダン・シュミットは、発売数か月前に急遽「アーケード的」な賑やかシューターに大改装することを決断し、分かりやすいロックオンカーソルや派手な爆発エフェクト、飛び交うレーザー砲などを殺風景なシミュレータにぶち込んだ。そうして出来たのが、見た目のわりに妙にシステムが複雑なぼくらの遊べる製品版Terra Novaである。
そんなわけなので、当然開発者のダン・シュミットやその他開発メンバーもインタビューで本作にはかなり否定的な発言をしている。ゲーム自体は10万本売れたが、FMVのせいで膨らんだ予算は回収しきれず大赤字、4年後のLooking Glass Studios閉鎖に繋がってしまった。
名ゲームスタジオを終焉に導いたというそこそこでかい罪を背負っているTerra Novaだが、独特な戦略要素は(攻略情報を参照しながら遊べば)なかなかよく出来た内容。
今では負の遺産的な価値しかないが、System Shock 1のような「慣れるまで異常に難しいけど、分かると感心するゲーム」が好きであれば一応触ってみるのも悪くないだろう。スルメゲーと言うにはあまりにも硬すぎるが、うまみはきっちりと存在するゲーム。
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😃 : 0
肯定的