The Liminal Universe のレビュー

怖いものは何も出てこない。との事で じゃあデザイン建築探検出来るんじゃね？となってそっち目当てに購入しました。 結論から言うとそれは当たりで モザイクタイルとか言う昭和の遺物で構成された部屋とか 六本木ヒルズ53階くらいでしか見る事のないような前衛芸術で構成された部屋とか 何処のニュートリノ検出器だよ。とツッコミを入れたくなる部屋とか うほっ。良い通路。と現実世界のビル連結回廊とかにも欲しくなるデザイン回廊とか 色々なデザインを雑多にぶっこんだデザインの福袋を突っ走る感じになりました。 しかし、この筆者は８番出口すらガクブルしたり『うわぁ！』と悲鳴を上げる程のクソビビリ。 謎に残された『Do not Enter』の赤ペンキメッセージや、光量の落とされた暗い部屋を進むのがキツく、 「くらいよー！こわいよー！」 と何処かの箱尻エルフみたいな叫び声をあげる始末。 全体的に光量の落とされた領域が多いため、半分くらいは観光どころではなく 正直１チャプター走るだけでもクタクタになります。 怖いものは何も出てこない上に広さも含めてデザイン建築なので、ダッシュしても一部屋抜けるのに時間がかかるなんて事も結構あり、ホラー慣れしてる人にはかなり単調でやっすいウォーキングシュミレータになるかもしれませんが…。 マインクラフトの建築にハマって現実でも建築見学が好きになったような人にはお値段以上の観光になるかもです。 なぁに。90年代のCGかよってツッコミ入れたくなるデザインの麻布台ヒルズタワープラザなんて物も世の中にはあるんだ。 不思議空間のデザインだって面白く勉強させてもらえるさ。