The Liminal Universe のレビュー

長い。

[h3]え!!この値段でリミナルを!? [/h3] (改題しました) 一言でいうと「安くて濃くて旨い」 今までにリミナルスぺース系ゲームを6つプレイしています。その中でもしっかり「リミナルスペース」していると思います。 私はリミナルスペースというのは、「ひとけ」がなくて、人間のことを考えていないような構造や、人間にとっての無駄や意味不明であふれてないといけないと思っています。説明が難しいのですが、一部のリミナルスペース系ゲームでは、一見、意味不明でも、階段を下ると必ずまっすぐ目の前に入口がある、必ず4つ、4色そろってオブジェクトを置いている、変なところに柱を立てない、など「作者という[b] 人間[/b]のこだわり」が見えてしまってがっかりしてしまうことがありました。しかし、このゲームではがっかりすることはなく、きちんと孤独で意味不明な空間を楽しめました。 確かに円の構造はカクカクしているし、水の中でしゃがむと水が消えてしまう、常にハァハァと口呼吸していることなど、気になる点は多いです。私も最初の15分は安い分、質の悪いゲームだと思っていました。 しかし、意味不明な構造を見物したり、散策したい私にとっては天国みたいなゲームでした。「そう、これが見たかったんだ！」と言いたくなるような、まるで意味不明な場所がそこかしこにあって、リミナルスペースの雰囲気を高濃度で体験できました。スクショが止まりませんでした。 ゲームとしての面白みは無いかもしれませんが、リミナルスペースの雰囲気を味わいながら動きまわったり、観察するのが好きな人にはおススメです。