C.A.S.T. のレビュー

「C.A.S.T.」というゲームタイトルで、スペルに毎回ドットが入るため、海外の掲示板であっても検索しづらく、YouTubeでも正しく検索できないゲームです。さらに、今後ドットなしの「CAST」という全く別のゲームが販売される予定があるため、ますます見つけにくくなってくるとの懸念もあります。実際に私もネットサイトやYouTubeでこのゲームタイトルを検索しましたが、探せません。タイトルの影響で不遇な扱いを受けているゲームといえますが、内容は非常に面白く、ぜひともおすすめしたい作品です。 内容ですが、爽快感のあるシューティングゲームです。ゾンビが自分めがけて近づいてくるのを、さまざまな武器で撃ち破っていきます。射撃の反動はなく、クロスヘアは狙った位置から動きません。ただし弾丸はばらける仕様です。ヘッドショットするとあっさり倒せたりするので、ヘッドショットを積極的に狙っていくといいです。マガジン容量が小さいわりに、とにかく打ちまくるゲームなのでリロードが頻繁に必要になります。常にRキーを押してる感じです。このゲームはタクティカルリロードではなく、持っている弾丸をそのままリロードボタンで消費するシステムになっています。そのため、マガジンの残量が減ったなと思ったらこまめにリロードしましょう。マガジンの中に残った弾を無駄にすることはありません。 動作は歩く、走る、転がる。です。走ると転がるはスタミナを消費します。ジャンプができないため、30cmほどの段差でも登れず、回り込む必要があります。しかし、見た目以上に急な斜面でも登れるため、ジャンプの必要性はあまり感じませんでした。ダッシュや回避のローリングを行うとスタミナが大きく消費されます。そのため、ここぞという時にローリングし、攻撃のチャンスを作るのが効果的です。 拠点となる部屋では意外とできることが少なく、シンプルになっています。このゲームは英語とロシア語しかありませんが、英語が苦手でも特に問題なくプレイできると思います。細かい文章が多く表示されますが、ストーリーに関わる部分以外は読み飛ばしても問題ないでしょう。 そして、このゲームで最も感じたのは、その難易度の高さです。地球防衛軍よりも難しく、ゾンビを倒さないとどんどん増えてしまい、手に負えない状況に陥ることもあります。空中のゾンビが意外な死角から攻撃してくるため、地上と上空を交互に確認しながら戦う必要があります。位置取りが重要で、敵の多さと攻撃の激しさに対処しながらの戦闘はスリリングです。 ミニマップはなく、画面上に目的地が表示され、視線の先に距離が示される仕様です。公式の説明では、ミニマップはリアリティを損なうため採用しなかったとのこと。個人的にもミニマップは必要ないと感じましたが、今後コンパスのようなアイテム？が追加される予定です。 フレンドとのマルチプレイも簡単に行えます。フレンドリーファイアがあるため、味方を誤射しないよう注意が必要ですが、しゃがむ動作がないため、正面に立たれるととても邪魔です（しゃがむ動作は今後追加される予定とのこと）。チャット機能はTキーで開けますが、日本語変換ができずローマ字のみ入力可能。ボイスチャットはKキーを押している間だけトランシーバーのように通話が可能です。 マルチプレイでは、自分の部屋で通信機の前に行き、フレンドの名前を探すだけで簡単に参加できます。各自のインベントリが適用されるため、他のプレイヤーの部屋に入っても自分の装備やアイテムを使用できます。武器や弾薬は購入可能で、戦闘中に弾を拾うこともできるので、弾切れの心配は少なめです。サブマシンガンは特に弾持ちが良く、近接武器もあるので、弾が尽きた際には活用すると良いでしょう。 ショートカットキーの設定はエルデンリングのようにカスタマイズ可能で、好きな数字キーに割り当てることができます。総じて、期待どおりの満足度が高いゲームで、やり込み要素も豊富です。価格も手ごろで、ゾンビの大群に囲まれるスリリングな戦闘を楽しみたい人には非常におすすめです。 とにかく、サンプル動画より難易度が高いイメージは頭に入れておくといいかもしれません。