Slaughter Me Street: 1999 のレビュー

[h1]喰われて覚えるハイドアンドシーク[/h1] 怪物に捕まらないようステージを探索し、ランダムに配置されたアイテムをすべて集め脱出する。 ジャンルのツボを押さえた堅実なゲームデザイン、不気味ながらどこか愛嬌のある怪物達、複数の難易度と多様な特殊ステージによるリプレイバリューが魅力の作品。 ジャンプスケアや血飛沫、切断描写を含むと警告が出るものの、どの要素も控えめ。 ゲームオーバー演出で血と身体のパーツが若干映る程度(PS風のグラフィックゆえリアル感も無い)。一切無理というレベルでなければ問題なく楽しめる。 [b]ゲームルール[/b] 素早い、耳が良い、執念深いなど特徴の異なる怪物達が多数徘徊するなか、懐中電灯片手にレリック(淡く光るアイテム)を探し周る。 捕まると即ゲームオーバー。リーン(Q、E)での偵察や、足音から動向を察知し上手く身を隠す必要がある。 見つかった場合、振り切ってこちらへの興味を失うのを待つか、余裕が無ければSPACEでバッテリーを消費してフラッシュを放ち目を眩ませることも可能。 ステージにはレリックの他に電池(懐中電灯のバッテリーを即時回復)、ファイル(収集アイテム)、セーフゾーン(緑色に光るエリア)が存在する。 セーフゾーン内でしゃがむと怪物から見つからなくなり、バッテリーとスタミナも高速回復する。入るところを見られると光が赤色に変わり、緑色に戻るまで機能しなくなる。 レリックを集め終えると脱出フェーズ開始。新たな怪物が追加されセーフゾーンが消失し、全てから発見された状態になる。光る目印を頼りに脱出ポイントまで辿り着けばステージクリア。 低難度なら「適当に探索し、追われたら目を眩ませてセーフゾーンまで走る」というゴリ押しも可能だが、後半のステージや高難度になると通用しなく(もっと楽しく)なる。 かなり歯応えのある難易度ながら、一プレイ10分程度でサクサク遊べるため失敗が続いてもさほどフラストレーションを感じない。 こういったゲームに興味はあるが、過剰な演出やストレスは求めていない。という人におすすめの作品。 [b]その他[/b] レリックを拾わなければ開始99秒間は怪物が出現しない。ステージを下見しルートを考えるなどプレイヤーの好きに活用できるフリータイム。 クリア済みステージはレリックに加え新たにトークンが配置される。できるだけ持ち帰るやり込みの他、集めた数に応じて特殊ステージが遊べるようになる。