CARS のレビュー

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製作者の過去作『KIDS』を先に遊ばないと、本作の真価は分からないだろう。 問題は、『KIDS』を遊んだら本作を遊ぶ意味は無くなってしまうという事だ。 この作品が何物なのか、それは[spoiler]リリース日[/spoiler]が雄弁に語っている。 [spoiler]「エイプリルフール！」[/spoiler] 本作はそれ以上でもそれ以下でもなく、そのためおすすめする事はできない。

[quote=]Steamキュレーターでも紹介 - [b][url=https://store.steampowered.com/curator/34218308-Game-19XX/]Game-19XX[/url][/b][/quote] モノクロ映像で見せるインタラクティブムービー『KIDS』『PLUG & PLAY』の制作者による新作。過去の作品同様、プレイ時間は10分程度。 それを一通り見て、ファーストインプレッションとして書いてみたい。 映像の中では、車が大量出てきて走る、集まる、落下する。各所ではマウスで車をクリックするとクラクションを鳴らす、進行方向を変える、穴に落ちていくなどのリアクションがある。 集団でうごめく展開は『KIDS』に似ているが、はっきりとした違いは「車」という「[b]常に周りの流れに合わせて進まないといけないもの[/b]」が大量に流れる、入り乱れる、対抗することが、あまりに滑稽で馬鹿馬鹿しくもあること。 『KIDS』は「集団」とその中にいる人の姿を描いたものだったが、この『CARS』は「[b]規則や常識の滑稽さ、そこからの離脱[/b]」なのだろうか。というのが、自分なりに感じたこと。 （追記・ネタバレ含むので一部伏せ字） ファーストインプレッションを書いた後、改めて『KIDS』を一通りプレイしたら驚いたというか、本作は[spoiler]『KIDS』と似ているどころか、一部を省いてまるっきり同じ場面を再現していた[/spoiler]。 制作者から「[spoiler]君にはこれが同じに見えるかい？違うものに感じるかい？[/spoiler]」と試されているようで、それが本作のコンセプトかもしれないと思った。

愛と哲学を描いたPlag and Play、 集団心理の恐ろしさを描いたKids、 そして、最新作のCARS。 上記2作にはメッセージ性を感じ、汲み取れたと思うが、 恥ずかしながら、今作はメッセージ性を感じ取れなかった。 恐らく教養不足だと思うので、これからの人生もっと精進していきたいと思います。