Land of Towers のレビュー

中世のコーカサス地域を舞台にトンカチや釘でＤＩＹをするゲーム。 ストーリーは主人公の日記を通して語られ、敵国の兵士がすぐそばまで迫っているという緊迫した状況ながらもゲーム自体は牧歌的な雰囲気の中のんびり進行する。特にＨＰや空腹度、時間制限などはなく与えられたタスクを自由な発想でこなしていけばいい。 木材を使って窓やはしごなどを自由に作れるため、自然の心地よいサウンドの中で非常にリラックスした雰囲気に浸りながらＤＩＹに没頭できる。 だが！！ 問題はストーリーモード。 途中まではよかった。与えられるタスクが多くゲーム体験の質が濃厚で満足度が高い。 しかし、ゲーム内で数日が経過すると徐々に「おや？」となる。あからさまにタスクが減る。最初はつり橋を直したりはしごを作ったりとＤＩＹを楽しんでいたのに、いつの間にかひたすら焚火とたいまつに火を灯すだけの日々を送る火灯しゲーに変わる。あと枕探し。 そして、衝撃のラスト。悪い意味で。 本当に唐突過ぎて感情が追いつかない。 明らかに後半のストーリーが手抜き。というか未実装と言ってもいいかもしれない。チュートリアルの濃密さで最後まで進行してくれたなら胸を張って人に勧められたのだが…。 現状だとあまりオススメはできない。 サンドボックスモードなどで自由に木工体験がしたい人にはいいゲームかもしれない。