Nobody Wants to Die Steam統計とチャート

レトロフューチャー版Detroit: Become Humanみたいなゲーム。 グラフィック・雰囲気・音楽などはとてもいいが、しかし、説明不足で話を理解しにくい。 マルチエンディングなのでスキップ機能が欲しかった。

クリア済み。 世界観、グラフィック、全体的な雰囲気はとても良かったもののストーリーが面白くなかった。 というのも基本的に説明不足、かつテンポの悪いシーンが長く続いて盛り上がりに欠けるし理解しにくい。 エンディングが複数あるのかもしれないが、自分が見たものは全く持って解決に至らないというか得るもののない終わり方だった。 他のエンディングを回収しようにも、チャプター選択や周回がしやすいモードはない。 超大作になりえそうなのに色々惜しいゲームと言った感じだった。

2300年代、テクノロジーの進歩により人間の意識は「イコライト」という形で移植が可能となり、実質的な不死が成立し、そのために必要な若い肉体は自治体が開催するオークションハウスで購入が可能となっていた。そんな時代のある日、休職中の刑事であるジェームスの元へ捜査本部長より「事故死した街の有力者グリーンのイコライト回収」の命令が下る。命じられるままに現場の検証を進めると事故ではなく殺人の疑いが強くなるのだが、あくまで事故で済ませるよう本部長に強要される。この状況を不審に感じたジェームズは密かにグリーンの背後を捜査するが、その先で意識の移植や政治の腐敗といった時代の抱える歪んだ問題に次々と突き当たることになる。。。 記憶の移植に関わる政治やビジネス、そしてジェームス自身に起こる問題について相棒サラと共に追求する一人称のサスペンスアドベンチャーゲーム。ゲームは大きく捜査パートと検証パートに分かれており、捜査パートでは事件の現場に赴き時間を巻き戻すことが出来るガジェットを使い証拠を集め、検証パートではそれらの証拠をパズルのように繋ぎ合わせて真相を解明していく。一見どちらも地味な作業に思えるがそんなことはなく、まるで映画のような美しい映像にダイナミックな演出とストーリー展開、分かりやすく噛み砕いた説明と平易で自然な日本語字幕、さらにプレイヤーの手が止まらないよう配慮の行き届いた誘導によりプレイ感は非常に良い。 評判に違わぬ名作。捜査パートでの新しい事実の発見とその後の検証パートによるストーリーの再構築という二段階の段組みとすることにより、事件の真相をプレイヤーへすんなりと理解させるシステムは秀逸で、ほどよくプレイヤーに考えさせるバランス調整も素晴らしい。ただ難点を挙げるとするならば、やや誘導が行き過ぎるところがあるか。捜査の結果以上に主人公があれこれストーリーを構築していくことに違和感がないこともない。クリアまでは5時間ほどとやや短くはあるが、プレイヤーの選択肢によってストーリーが変わるゲームにおいては一周が短いほど都合が良いこともある。全実績解除はガイドを見れば簡単だがチャプター選択が無いので2つのエンディングを見るために2周する必要がある。SFサスペンスが好きであればプレイして損はない。