Next Space Rebels のレビュー

30時間ほどでクリア。 とりあえず部品がくっついていれば機能する大らかさを持ちつつ、 質量重心と空力中心程度は考慮しないといけない、 程よいシミュレーションゲームだと思います。 他のロケットシムが難しすぎると感じる人におすすめです。 ゲームの半分はシムですが、残り半分はSNSや巨大IT企業を題材とした アドベンチャーゲームで構成されています。 なかなか読ませるストーリーな上に、エンディングは分岐するようです。 ストーリーの進行方法は若干分かりにくく、手間取るかもしれません。 モラル的に危険な行動は、ゲームの進行上避けた方が良さそうに感じてしまいますが、 逆にそれが必要になってきます。このゲームのタイトルはRebels（反逆者）ですから。 文字通りのゴミやおもちゃをモデルロケットで打ち上げて経験を積みつつ、 最終的に宇宙に進出できた時は感慨深い物があります。 ただし宇宙に飛び立つような場面はゲーム中のほんの僅かです。 「ロケットエンジンを使ってSNSでバズる動画を作る」のがゲームのメインテーマであり、 粗大ゴミに火薬エンジンを付けて、地表を滑走させる場面が続く時もあります。 宇宙開発シムではなく、あくまでロケットシムなのは 購入前に認識しておいた方が良いかと思います。

ロケットを設計して→打ち上げて→動画を投稿してバズる、ということを繰り返すゲームです。 発売日に兼業ライターVtuberおじさんの配信で知り、めちゃくちゃ面白そう！　と思って即購入、ぶっ通しで遊んでいました。 クリアまで20時間ほど遊んだかなと思ったら、35時間もプレイしていました。 設計は2Dで行えるためロケットシムとしてはかなり手軽で直感的に操作でき、それに対して打ち上げは3Dのリアリスティックなモデルで行われるのが非常に気持ちいいです。 手軽な入力、リッチな出力、これぞインタラクティブ！ 加えて、作ったロケット動画にタグをつけて「バズを狙う」という要素もあり、高さや速度だけではなく、打ち上げたロケットに評価が与えられるのも面白いところです。 意外なことに、ストーリーもかなり作り込まれています。 視聴者や企業から「この部品を使ってくれ」といったチャレンジが与えられ、それをこなしていくうちにいろいろなイベントが……動画投稿の設定上、インターネットの厄介ユーザーが絡んでくるのも楽しんで下さい。 こうして、プレイヤーが作れるロケットは徐々に大きく、強く、そして複雑になっていきます。 ゲーム内の主人公はもちろん、プレイヤー自身も、徐々にロケット工学や航空力学のことをいくらか理解できていくのもいいところです。 動画配信がモチーフであるうえ、シミュレータとしてはかなり軽いゲームなので、配信映えもします。 友人にプレイ画面を見せてプレイしていましたが、「次の打ち上げがどうなるのかが気になって見ちゃう」とのことでした。