Autopsy Simulator のレビュー

個人的には好きな部類の作品だがゲームとして楽しいかと言われたら微妙かな…以下良い点と気になる点を纏めた。 良い点 ①インディーズゲーによくあるはちゃめちゃ日本語字幕ではなく、かなり良質な翻訳であったこと。 ②テーマがテーマなだけに解剖描写に対する情熱が伝わってきて、この手の作品が好きな層には堪らない ③ストーリーモードと解剖のみモードが存在し気分で遊び分けられること 気になる点 ①まぁこれかな…端的に言うと最初から最後までチュートリアル。常に画面左上にやるべき事が書いてあり該当アイテムはハイライトされ謎解き要素は皆無。指示に従っていればクリア出来るしゲームオーバーの概念も存在しない。ゲームとして楽しめるかは如何にこの作品の世界観に入り込めるかにかかっている。〇体と向き合い自分で事件を解決したい欲があるなら「解剖のみモード」一択だがそのために定価で購入するのは些か考え物だろう ②上記の通り解剖描写に対する熱意は伝わるがせっかく面白そうな（不謹慎）器具があるのにゲーム上で1度か2度しか使うタイミングがなく「解剖のみモード」でも出番がない。せっかくのゲームモードなんだから幅を広げて欲しいところ ③過去のトレーラーや雰囲気からジャンプスケアでこちらを揺さぶってくるいわゆるホラーゲームだと期待していては肩透かしを喰らう。それを期待するなら某防腐処理ゲームをした方が幸せになれるだろう。不気味な幻覚シーンはあるがジャンプスケアと呼べる代物ではない。あくまでこれは精神を病んだ主人公の身に降りかかるサスペンスだ 長々と紹介したが「この手の作品」が好きなら買ってプレイしてみるのもアリだが「自由度」は無いことは肝に銘じておいて欲しい