Monster Viator のレビュー
記憶を失っており、魔物と心を通じ合わせることができる主人公「クルタ」。ハープで魔物を手懐ける、羊飼いの少女『アイラ』。 微かに残る「兄の記憶」を頼りに、記憶探しの旅に出ます。おとぎ話のようなワクワクの詰まった物語が幕を開けるRPGです。
アプリID | 1195710 |
アプリの種類 | GAME |
開発者 | Hit-Point Co.,Ltd. |
出版社 | KEMCO |
カテゴリー | シングルプレイヤー, Steamの実績, スチームクラウド, 部分的なコントローラーサポート, アプリ内購入 |
ジャンル | カジュアル, ストラテジー, シミュレーション, RPG, アドベンチャー |
発売日 | 4 2月, 2020 |
プラットフォーム | Windows |
対応言語 | English, Japanese |

8 総評
7 ポジティブなレビュー
1 否定的レビュー
賛否両論 スコア
Monster Viator は合計 8 件のレビューを獲得しており、そのうち 7 件が好評、1 件が不評です。総合スコアは「賛否両論」です。
レビューのグラフ
上記のグラフは、Monster Viator のフィードバックの傾向を示しており、新しいアップデートや機能が導入された際のプレイヤーの意見の変化を視覚的に表しています。このデータを通じて、ゲームの評価の推移を理解できます。
最新の Steam レビュー
このセクションでは、{name} の最新 10 件の Steam レビューを表示し、さまざまなプレイヤーの体験や感想を紹介します。各レビューの概要には、総プレイ時間、肯定的・否定的な反応の数が含まれており、コミュニティのフィードバックを明確に示しています。
プレイ時間:
920 分
KEMCOのゲームは気になっていたので購入しました。正直微妙。
主人公は言葉ではなく体の動きで心情を伝えます。なので深い心理描写はありません。戦闘も職業や様々なアイテムにより多少のアクセントを与えていますが、結局はどれだけ大きなダメージを与えるかの単純システム。仲間になるモンスターも最終的には、どれだけダメージを与える手助けになるかがポイントになります。
正直セール価格相応ですが、取立て楽しめる要素が無いので、お勧めできません。
また、課金しないとレベル上げがしんどい。プレイ時間のほとんどが経験値稼ぎになるので、楽しさはほとんど感じません。暇つぶしには問題ないが、あえてプレイするまでもないゲーム。
ストーリーは全く面白くない。
👍 : 0 |
😃 : 0
肯定的
プレイ時間:
1083 分
結論からいうと、王道JRPGがしたいという方にはオススメです。
これと言った癖がなく、ストーリーなども特別変わったところはなく、The王道って感じです。
グラフィックはGBAみたいなドットで、戦闘はバランス良くできていました。仲間も全25体それぞれにステータスやスキルに個性があり、自分の考えた最強のパーティーを作ることも楽しい要素でした。
ただ、やり込み要素に関しては、ストーリークリア後に攻略を見たら、やる気がでるような内容ではなかったので、個人的にはストーリーをクリアすればゲームクリアでもよい感じがしました。
👍 : 0 |
😃 : 0
肯定的
プレイ時間:
277 分
少しプレイしましたが、2つめのダンジョン(森)で敵が急に強くなるため、ゲームバランスに難を感じました。グラフィックや音楽は良いのですが・・・。
👍 : 0 |
😃 : 1
否定的
プレイ時間:
1950 分
[h1] 知能のあるモンスターを仲間にして行き、性悪王子を討伐するPRG! [/h1]
なんとなく雷句誠による日本の漫画作品。「どうぶつの国」を彷彿とさせる作品だったw
仲間はストーリーを進めたり町の人から聞き出した場所に行けば自然と仲間になっていく。基本はクズ王子の後始末をすると仲間になったりBOSSを倒すと仲間になる。自分で動かないと仲間にならない奴も少数居るので町の人とは2~3回話しかけておこう。
戦闘メンバーは人間2人にモンスター2体。人間は編成から外すことが出来ないのでここはちょっと変えて欲しいところ。人間には職業があり各地で開放していく事が出来る。ただし職業レベルを上げるには各地の宝箱から手に入るアイテムが必要なのでスキルで好きな職業に就けばいいと思うよ。
自分は主人公が旅人→ソルジャー→ナイト→ソードマスターと変化していった。
アイラは羊飼い→魔曲士→モンク→神仙闘士と変化していった。
[h1] ◆秘宝という名の強化アイテム(仲間全体常時アップ) [/h1]
敵を倒すと時折ドロップアイテムを落とすことがある。最大HP1%アップだったり防御力1アップだったりの効果があるのだが、ヘルプによればそれぞれ最大数は決まっているが敵ドロップについては大量に所持出来ると書かれている。ちなみに大陸によってドロップ品が違うのでフィールドもダンジョンも同じドロップになる。他だと海と海底が同じドロップだったりする。
頑張ってみた。狙いは最大HP1%アップ。ドロップ率アップのシーフリング装備。
結果としてはまず7個ドロップした辺りで出なくなった。運が悪いだけ、もしくはレベルによって上限が変わるかもと思ってストーリーを進めてまたドロップを狙ったら11個目以降出なくなった。
大量って99個か20個くらいは出てくると思ったけど11個目以降は6時間ほど粘っても出なかった。
最大数がそれぞれ決まっているなら他の強化アイテムは6個や8個で止まる可能性がある。ぶっちゃけクリアするだけならレベル上げるだけで何とでもなる部分。トロフィーも無関係。
[h1] ◆お金稼ぎ! [/h1]
ストーリー序盤からゴールドパンという3Tで去っていくモンスターがフィールドとダンジョンに時折現れる様になる。与えたダメージによってお金をくれるので防御低下とクリティカルを狙ってとにかく殴ろう。
ダメージはなかなかあるものの3T攻撃されたくらいで戦闘不能になる事はない。
[h1] ◆経験値稼ぎ! [/h1]
とはちょっと違うんだけども。ストーリー途中でハイペリオンという5~6Tで去っていくモンスターがフィールドで時折現れる様になる。雑魚戦を3~5回やったら1回は現れる高頻度で出る敵だがめちゃくちゃ強い。しかし、ダメージは残ったままなので複数回戦えば倒せるしめちゃくちゃ経験値とお金をくれる。
◇最初から攻撃強化5T。攻撃されると「狂暴化」で攻撃強化重複。
◇攻撃は切り裂き(1体)、殺戮(2体)、ヘルバースト(3体)の攻撃がある。
1T:攻撃
2T:攻撃後、ベール5回分。剥がされると次のTに攻撃後怯み。
3T:攻撃後、ベールが剥げていれば「ブレイクダウン」で怯み1T。
4T:怯みにより1回休み、もしくは攻撃後、ベールが剥げていれば「ブレイクダウン」で怯み1T。
5T:怯みにより1回休み、もしくは攻撃後去っていく
6T:攻撃後去っていく
基本的に攻撃されれば9割がた戦闘不能になるので防御を固めるか復活系のカルミナを持たせておこう。
また、複数回攻撃が出来るモンスターや職業で挑まないとベール剥がしが間に合わず仲間が死ぬ。クリティカルと防御低下と攻撃強化が合わさればモンスター1体で4万ダメージも夢ではない。実際ケルベロスが出してくれた。
[h1] ◆DLCについて! [/h1]
・経験値3倍→金稼ぎもしないといけないので不要
・乗り物シロパン→強化アイテムが手に入らなくなるので不要
・ダメージ2倍→駆け引きが無くなり面白くなくなるから不要
どうなならドロップ率2倍とか売ってくれよ。
[h1] ◆好きなモンスター! [/h1]
最初はグリフォンが好きだったけどオートで戦わせると鳴き過ぎで戦わない事が非常に多かった。2Tも鳴くな!
続いてミニバーンという水属性の全体攻撃持ちが来たけど、ちょっと火力不足だったから色々と交代していった結果。
◇第一位![b] ケルベロス! [/b]
ランダムだけど3回攻撃可能。HPが減るけど3回強攻撃可能なので1体で出て来るBOSSに非常に有効だった。装備でクリティカル率を上げればエグかった。カルミナは復活系と「制圧」か「禁断の攻撃性」。敵より早く行動出来れば追加攻撃orクリティカルが出れば追加攻撃という奴なのでクリティカル4回とか出来る。
◇第二位![b] ゴーレム! [/b]
自分が攻撃よりも防御重視の考えなので壁役として採用。
オレマモルで防御狂化と挑発で攻撃を集め、バフが切れるまでは防御。カルミナを「シールドバッシュ」にしておけば防御時に防御力に応じた攻撃をしてくれる。HPがやばくなったらオレゲンキで回復も可能。
性悪王子戦ではすべての攻撃を受け止めてくれるので完封に近い安定した戦闘が可能。
◇第三位![b] フェニックス! [/b]
仲間にするには手間だし加入が遅いのでレベルも低いがスキルが良かった。
SP25で対象とその隣へ範囲攻撃可能。プラス効果除去攻撃や仲間を復活させる事も出来るのでヒーラーとして使って行きたい奴!アイラを外せるならこの子を入れるのに何故人間は外せないのか……。
[h1] ◆お気に入りのカルミナ! [/h1]
・不可測な攻撃性→30%の確率で追加攻撃。序盤に手に入る。
・ハロハロウィーン→毎ターン、自身のマイナス効果を1つ解除する。即死解除が凄く助かる。
・一度きりの奇跡→戦闘不能時、1度のみ最大HP60%で復活する。確実に復活する強味。
・必死の根性→戦闘不能時、30%の確率で最大HP40%で復活する。何度も発動可能。
・不死身の翼→復活時、自動回復と防御強化を3T付与。継戦能力が高くなる。
・制圧→攻撃対象が自身より遅ければ、対象に追加攻撃。入手が遅いのが欠点。
・禁断の攻撃性→クリティカル攻撃時、対象に75%と50%の確率で追加ダメージを続けて与える。
・シールドバッシュ→防御時に防御力に応じたダメージを与える。ダメージを抑え、攻撃も行い、SPも回復する万能。
・激震→防御時に35%の確率で敵ランダムに怯み1T付与。ハイペリオンには効かない。
・覚醒の瞬間→攻撃を受けた時、8%の確率で全回復。ギャンブル性が面白かった。有用性はない。
・破壊者の交渉→攻撃力30%上昇。代償に行動前に最大HP10%のダメージを受ける。自動回復を合わせれば有用。
・元気マンテン→攻撃時、自身のHPがMAXなら攻撃力30%上昇。破壊者の交渉とどっちかな?
・ここは俺が守る→ターン開始時に自身のHPがMAXなら自身に挑発2T付与。自動回復とシールドバッシュの相性が良い。
・鉄壁の構え→防御時、自身に防御強化2T付与。ここは俺が守ると併用するとゴーレムは防御だけで良くなる。
・森の異端者→戦闘開始3Tの間、味方全体の防御緑25%上昇、更に自身の防御力が25%上昇。壁役に。
・声援→味方攻撃時、攻撃を行った味方のSP3回復。自分も対象。サポート役に付けよう。
・攻撃のタイミング→戦闘開始から3T経過時、味方全体に攻撃強化2T付与、更にSP10回復。バフデバフ付与が完了したぐらいで総攻撃可能。
[h1] ◆悪かった点 [/h1]
・主人公が良い奴過ぎて性悪王子の取り巻きを殺せる場面で殺さなかった!殺せ!
・国として迷惑掛けられているんだから帝国に抗議しろ!
・性悪王子の父親や兄貴と会話する時にさっさと悪行を伝えろ!
・性悪王子の取り巻きがやってる事と言動がちぐはぐでウザイ!
・人間を編成から外せない。
・ハイペリオン頻度高すぎ。
・最大入手数をちゃんと教えて! ※(0/11とか)
・もう手に入らない1品限りの装備品は教えて!
・ミニマップの画質を上げてくれ! ※段差とか行き止まりが分かりづらいダンジョン有。
・風属性の仲間多すぎぃ!バランスを考えてくれぃ!
・[spoiler]全クリ後に性悪王子と関係者がどうなったのか後日談でスッキリさせてくれ。[/spoiler]
・全クリ後に秘宝の所持数緩和して欲しかった。
ストーリーは面白いし仲間のドットとかすごく良く出来ている。
検証で時間使ってまだクリア出来てないけどすぐクリアします!
👍 : 0 |
😃 : 0
肯定的
プレイ時間:
1827 分
魔物を軸とした RPG。
魔物の編成とカルミナ(スキル)の組み合わせで幅広い戦術を取れるのが楽しいです。
私はラスボスはクリティカル役と通常攻撃役に分けて倒しましたが、他の人はきっとまったく違う方法で倒していたりするのだろうなと思うと、他の人がどうやって倒したのかも知りたくなってきます。
戦闘に負けてもその場でリベンジできる親切設計なのも嬉しいところです。
ストーリーも割と良いのではないかと思いました。
一度クリアしたダンジョンの再探索ではエンカウントしない方法が欲しいと思っていましたが、どうやら DLC のようですね。本体のみで実現できていれば良かったのは残念な点です。
詳細:
https://shinta0806be.ldblog.jp/archives/10688663.html
👍 : 0 |
😃 : 0
肯定的
プレイ時間:
2062 分
獲得経験値3倍を使用して、レベルアップやストーリーの進行速度が丁度いいバランスだった。
子供でも安心して遊べる良質なお話。
仲間になるキャラがたくさんいるので、それを見つけるのも楽しい。
地図機能も便利で使い易い。
👍 : 1 |
😃 : 0
肯定的
プレイ時間:
992 分
主人公&ヒロインの職業、どの魔物を入れるか、装備品とスキルとのシナジー等
パーティー編成を考えるのがすごく楽しいゲームでした
戦闘もテンポが良く、飽きることなく最後までプレイできました
ただ、個人的に不満だったのがストーリーの演出のショボさ
もうちょっと魅せ方が良ければ感動できたのに・・・というシーンが結構あります
ストーリー自体は好きなんですけど、そこだけ惜しく感じました
不満点はそれだけですね、値段の割にはかなり上質なRPGでした
パーティー編成に頭を悩ませるのが好きなの方には特におすすめです
👍 : 5 |
😃 : 0
肯定的
プレイ時間:
2692 分
Ver.1.0.0にて約27時間半で初回クリア。同Ver.1.0.0にて約44時間で全実績解除したのでレビュー。追加コンテンツは一切使用していません。プレイに際しては、Xbox360コントローラーを使用していました。ファイルサイズは444MB。
[h1]Pros:[/h1][list]
[*]考えられる幅の広いキャラクタービルドや編成
[*]ステータス異常や強化弱化の影響が大きい
[*]能動的で分かりやすい探索パート
[*]便利なファストトラベル機能
[*]全滅しても戦闘開始時点からやり直せる
[*]常に敵の方が僅かにだけレベルが高い難易度調整
[*]充実したヘルプ[/list]
[h1]Cons:[/h1][list]
[*]幾つかの短いループ楽曲
[*]ゲームをやめるまでの手数が多い
[*]ラオの塔が長い[/list]
[h1]スキルの組み合わせや編成を考えるのが楽しいお手頃RPG[/h1]
「ねこあつめ」を制作したHit-Pointによるランダムエンカウントのターン制RPG。スマホアプリとして2019年8月にリリースされたものを移植したものになります。話の大筋は、記憶を失った魔物使いの少年が旅をする中で失った記憶を取り戻していく、という割とよくある記憶喪失ものの物語です。メインシナリオに基本は沿っていくことになり、新しい目的地で後からでも消化可能なサイドクエストが発生します。また主人公は魔物使いですが、ドラクエのように戦闘後に仲間を増やしていくのではなく、イベントで仲間が増えていく加入方式になります。全編を通じてどこか懐かしい少し粗さを残したドットビジュアルで描かれており、個人的には変に3Dを取り入れているより好印象です。
本作の魅力は、うまく調整された戦闘のバランスにあると思います。1レベルの差がダメージなどで体感しやすく、レベルの差異が大きいとその戦力差が顕著に現れます。新しい目的地へ辿り着くまで道中の敵をすべて倒していても目的地では敵のレベルが僅かに高く、三すくみの属性相性であったり、状態異常が重なると雑魚敵であっても全滅することがあります。つまり、雑魚戦であってもそれなりに緊張感を持って戦闘に臨むことになります。[u]パーティ編成だったり、装備やスキルを組み合わせておく事前準備が大事[/u]で、それを怠ると長期戦になりがちです。また準備を怠って[u]全滅した場合でも、その場からやり直すことができ、いちいち前のセーブからロードしなくていい[/u]のは巻き戻りも発生せず大変ありがたい仕様でした。
パーティに加わる仲間も個性的で、戦闘中の所持スキルは全て異なっていますし、攻撃を回避するたびにクリティカルの発生率が上がっていくだったり、防御するたびにSPと呼ばれるスキルを使用するのに必要なリソースが回復していくなど、固有の能力を所持しています。更に、これとは別に仲間の間で付け替え自由なカルミナと呼ばれる能力スロットが2つ用意されています。このカルミナも種類が豊富で、先ほどの固有能力とシナジーを生み出す組み合わせのものが複数あります。例えば、クリティカルが発生したときに追加攻撃を発生させるものだったり、防御したら相手にダメージを与えたり、一時的に敵を状態異常にさせるものなどです。[u]仲間のスキルや固有能力をベースに、その力を最大限に発揮できる組み合わせを考えるのがとても楽しかった[/u]です。人間は転職することで、この戦闘中スキルや固有能力を変更できます。
無属性の人間と異なり、仲間には与ダメ、被ダメに30%のダメージ補正を与える火風水の三すくみ属性が設定されています。魔物である仲間も人間同様、武器、防具、装飾の三部位に装備を装着できるので、装備品に付与された回避率向上のような補正による恩恵も受けることができます。本作ではゲーム内通貨を払うことでいつでも装備品を5段階までアップグレードできるので、属性相性を考慮した上で攻撃や防御の一点突破型のキャラクターや、SPを味方に供給し続ける補給役などの作成後押しが可能です。
通常状態からの変化の一切は戦闘中に戦況アイコンとして表示されており、その持続有効ターン数が明示されています。戦闘中で優れていると思ったのは、[u]ステータス異常が色んな敵に効きやすい[/u]のと[u]各能力値の強化弱化の影響が大きい[/u]ことです。毒や出血といったステータス異常は防御が硬い敵にも大きなダメージを与えやすく、強化弱化も段階は1つしかありませんが何十%という単位で数値が変動します。後半になるほどその効果は顕著で、攻撃力が3000近くあるキャラクターに強化を行うと40%増しで1000以上攻撃力が上がりますし、敵の防御に弱化を行うと60%低減という案配で、それだけで目を見開くほどのダメージ効率の違いとなって現れます。戦闘の行動順は敏捷力という素早さによって行動順が決定されますが、敏捷力を無視して先制できる能力が付与された敏捷弱化スキルで敵の行動順を落とし、火力の高い行動順の遅いスキルで殲滅する、なんてことができるようになります。一見すると不利な戦況を大きく覆せる駆け引きの要素として、状態異常や強化弱化が機能しているということです。
本作は元がスマートフォンアプリということもあって、フィールドやダンジョンがそれほど大きく作られていません。そのため、適切なレベルへ向上させるのに、エンカウントの密度が高くなっています。そうしたエンカウントの煩わしさを解消する手段として、物語を進めていくと乗り物を手に入れることができ、フィールドでの戦闘を無視できるようになります。一度行った場所には瞬時にワープできたり、ダンジョンであればいつでもフィールドに戻ることもできます。[u]経験値を効率的に得られなくなった場所をサクサクとスキップできるようになっている機能の数々は大変重宝します[/u]し、ありがたかったです。
ダンジョンや街中での探索について、樽や本棚といったオブジェクトを調べると秘宝と呼ばれるアイテムが手に入ります。調べなくてもどんどん進めていくことはできますが、これらの秘宝は職業の能力を向上させたり、パーティのHPや攻撃力を持っている数の分だけ向上させるため、[u]集めれば集めるほど戦闘を容易にすることから探索の能動的な動機になっています[/u]。そうなると見つけにくさが頭をもたげますが、[u]オブジェクトに接触した際に何かアイテムがある場合はアイコンが表示される[/u]ようになっており、それなりに探した感触と見つけやすさの両立が行えていると思います。
気になった点も挙げていきます。一つ目は、戦闘のBGMなど長めのループでしっかりと作られたものもあれば、[u]一部の街中などで流れる単調で短いループの楽曲が結構耳につく[/u]点です。これは実際にプレイされたら同様の印象を覚える方が結構いらっしゃるのではないかと思います。ループに入るまでの間隔が数秒ぐらいで、使われている場面がそこそこあるので、なぜこれでオッケーにしたのかなと疑問に思うレベルです。
二つ目はフルスクリーンで遊んでいた場合に、[u]ゲームをやめるまでの操作手順が多い[/u]点です。メニューを開く→システム→設定→その他→タイトルへ→タイトルに戻る→キャンセル→終了する、を実行しないとゲームをやめることができないので操作が煩わしいです。メニューを開いたあたりから終了することができた方が、スムーズだったのではと思います。
三つ目はラオの塔と呼ばれる最終盤に搭乗する50階構造のローグライクダンジョンです。手に入る装備、秘宝、カルミナ、仲間、職業などが全てランダムで登場するので持ち合わせのものだけで攻略していかなければいけないのは面白いと思います。ですが、1階上がったときの敵の強さに備えるためにどの階層でも戦闘を敵が出なくなるぐらいまで行わないといけないのと、塔の構造自体は変わらないので単調に感じられる点です。また本編が27時間半でクリアしたのに対してラオの塔を踏破するのに約12時間程度かかっており、ゲーム中ではハイスコアを目指そうのようにリトライを促す文言がありますが[u]気楽に挑めるものではありません[/u]。1時間~2時間程度で消化できるサイクルであれば、まだ意欲は湧いたと思うのですが、一度実績のためにクリアできたらお腹いっぱいといった感じです。
個人的には戦闘が面白かったので特に気になりませんでしたが、物語は幾つか伏線が未回収のままに終わるので気になる人には気になるかもしれません。戦闘のバランスは大変よくできていると思います。追加コンテンツで、経験値倍率やダンジョンのエンカウントを無効化する乗り物、入手ゴールド倍率を補正することができ、これらを利用すればもっと効率よく冒険できたのかもしれませんが、高かったので利用しませんでした。定価はiOS/Androidが980円、PS4/XboxOne/Steamが1320円と同程度のプラットフォームごとに価格統一されています。
ケムコがスマホアプリ向けにたくさんRPGをリリースしており、それらの移植が続々とSteamに流れているのでどんなものかなと思っていましたが、やってみると結構しっかりしていて遊べました。ターン制のRPGをやりたい人で、キャラクタービルドなどを考えるのが好きな人にオススメです。
👍 : 21 |
😃 : 0
肯定的