Colloc のレビュー

このゲームめちゃくちゃ難しいです。 複数のキャラクターが同時に動き、それらを指定されたマスに納めるタイプのパズルです。キャラクターが分裂や合体をするようになっていて、正解以外の状況で分裂・合体してしまうとクリアできなくなることがあります。手数の最適解があって、ワールド全てそれでクリアしないと最後の問題がプレイできない。「一手戻る」もできません。 複数のキャラの動きが連動するゲームで最適を探るのは難しいです。しかもこのゲームは、考えるべきは歩数だけではなくて、どこでどう分裂・合体するかも重要です。それぞれのワールドの終盤は難易度が相当高くなっていて、普通にクリアするだけでも結構大変です。そこからさらに「最短のムーブにする方法」を突き詰めていくって、僕からしたら求道者です。がんばって探ろうと思っても「一手戻る」ができないからストレスが溜まってしまう。この仕様はとても辛い。 可愛い見た目から、やさしい難易度だろうと思いましたがそんなことは全然ないです。 全てのキャラが同時に動くのも、手数の最短を数えているのも、難易度がとても高いのも、全部苦手なのでこのゲームはきつい。 逆にそういう作品が好きなら、間違いなくおすすめのゲームです。

[h1]概要[/h1] 2Dパズルゲーム。主人公のクロクは頭の上に数字が書かれており、マス目があるフィールドを上下左右に移動できる。フィールドにも数字が書かれている土地（マス）があり、その上でスペースキーを押すと下記のようになる。 [list] [*]クロクと同じ数字の土地の場合、共に消える。 [*]クロクより小さい数字の土地で、かつクロクから土地の数字を引いた値が偶数の場合、クロクは半分の数字の2体に分裂し、土地の数字は消える。【例：3のクロク、1の土地→(3-1)/2＝1のクロク2体に分裂する。】 [*]上と同じ条件で値が奇数の場合、何も起こらない。 [/list] また、分裂したクロクは全てキー入力を受け付け、同じように動く。そのため、クロク同士の間隔を変更するには、障害物や壁を利用して片方を留まらせることになる。全ての土地の数字を消すとステージクリアで、指定手数（ほとんどは最短手数）以内にクリアすると、上位評価が獲得できる。全6チャプター×10＝60ステージ。 [h1]言語[/h1] 日本語対応。やや機械翻訳に近い。簡単なストーリーとチュートリアルが挿入される程度で、日本語でも英語でも特に問題は無かった。 [h1]評価[/h1] [b]おすすめ度：★★★★☆（4点 / 5段階）[/b] 購入価格：￥146 法則に基づいて分裂し、全て同じように動くというプレイ感覚は少し古めかしいが、パズルとしての出来が絶妙だった。指定手数以内にクリアしないと上位評価が得られないというのがポイントで、1～2手上回ってしまうため最適化が必要ということも高頻度で起こり、難易度は高めになっている。当初はいくつかの面を飛ばして進めたが、常に複数ステージがアンロックされ、最後までたどり着くことができた。 ただし、各チャプターの10ステージ目は、それまでの9つのステージを指定手数以内でクリアしないとアンロックされない厳しい仕様となっている。10ステージ目も難しいため悩んだが、何とか全て自力でクリアすることができた。消去法などを使って理詰めで考えて行ける良問が多かった印象がある。 見た目もポップで可愛らしく日本人受けすると思うし、SEも気持ち良く、コントローラーに対応しているのも評価できる。なお、BGMも含めてほぼ一人で開発された作品らしい。この手のものとしてはとても上手くまとまっており、パズルゲーム好きの人には強くおすすめしたい。 [h1]実績[/h1] 8時間ほどで全実績解除。ほとんど試行錯誤の時間であり、全ステージを指定回数以内にクリアすることが必要なため、達成率はわずか6.7%となっていた。ヒント機能も無く、マイナーで攻略も見つからなかったため、全解答のSteamガイドを作成した。これによって、誰でも達成可能になっている。