Kwaidan ~Azuma manor story~ のレビュー
アプリID | 1066430 |
アプリの種類 | GAME |
開発者 | 求道庵(gudouan) |
出版社 | Mediascape Co.,Ltd. |
カテゴリー | シングルプレイヤー, Steamの実績, スチームクラウド, フルコントローラーサポート |
ジャンル | インディー, アクション, アドベンチャー |
発売日 | 31 1月, 2020 |
プラットフォーム | Windows |
対応言語 | English, Simplified Chinese, Traditional Chinese, Japanese |
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1 総評
1 ポジティブなレビュー
0 否定的レビュー
否定的 スコア
Kwaidan ~Azuma manor story~ は合計 1 件のレビューを獲得しており、そのうち 1 件が好評、0 件が不評です。総合スコアは「否定的」です。
最新の Steam レビュー
このセクションでは、{name} の最新 10 件の Steam レビューを表示し、さまざまなプレイヤーの体験や感想を紹介します。各レビューの概要には、総プレイ時間、肯定的・否定的な反応の数が含まれており、コミュニティのフィードバックを明確に示しています。
プレイ時間:
1028 分
[b]なつかしいもどかしさが心地よい、レトロ浪漫箱庭鬼祓いアクションアドベンチャーのすゝめ[/b]
[b]一、もどかしさのすゝめ[/b]
さて如何なるものかと遊んでみれば、一にもどかしく二にもどかしく、三四はもちろん五ももどかしく、視界も操作もまゝならなければ、アイテムの類も有限なるを、懐が八のスロットでやりくりし、セーブをするにも供物を捧げ、マップは脳裏に、謎解きのヒントは手元にメモする、先祖返りスタイルの無遠慮なること甚だしく、右も左もまゝならないもどかしさこそが魅力のゲームで御座いますから、ある人にはなつかしく、ある人には新しく、またある人には苦痛に他なく、されど此のもどかしさ、決して技術の不足に由来するわけもなく、視界の不便を利用した謎解きしかり、操作のおぼつかぬを踏まえたアクションしかり、此作のゲーム性はむしろもどかしさを頼みとするところに、単なる懐古趣味にとどまらぬ新しさが御座いますゆえ、まゝならぬ環境に適応する過程の試行錯誤も含めてゲームとして楽しめる御仁であるなら是非にとおすゝめ致しまするが、そうでないなら購入はお控えなさるのがよろし。
[b]二、一進一退のすゝめ[/b]
邸内にて跋扈する妖鬼どもと対峙するには、その多様なる生態をよく観察し、それぞれに最適の立ち回りを模索する必要が御座います。三種の神器を順繰りに持ち替えつつ、慎重に距離を詰めては、また慎重に距離を離す、じりじりとしたヒット & アウェイの攻防は爽快感こそ無縁なれど、じれったい緊張感とまゝならぬキャラコンが演出する独特のおもしろさが御座います。また、回復アイテムもセーブアイテムも限りあれば、行ったり来たりの探索は常にわくわくとはらはらの板挟み。時には戦略的リセットを余儀なくされることも御座いましょう。謎解きは論理より気づきを重視するものなれど、すべてにヒントが御座いますゆえ、よく聴き、よく讀み、よく視て臨めば、解けぬはずは御座いません。総じて初見の道のりは一進一退のオールドスクールな険しさなれど、一度クリアしてみれば、アレ存外カジュアルだったねと言えるほどよい難易度で御座います。物足りぬとおっしゃる向きには、遊び心地の異なる二つのモードに加えて、それぞれにノーセーブ & ノーダメージクリアの報酬も用意されておりますゆえ、こぞって闘志を燃やすがよろし。
[b]三、ラジコン操作のすゝめ[/b]
口酸っぱく申し上げておりますが、此作の難易度はもどかしさを前提にしておりますゆえ、ラジコン操作であったればこその難しさ、おもしろさが御座います。さりとて、戦闘は概ねスローペースで、クイックターンのような高度な技術も必須ではなく、たとえ咄嗟の場面でも全方位対応のガードがたいそう重宝致しますゆえ、ひとまず歩みを止めて、状況をよく確認する余裕も御座います。また、固定視点ばかりでなく、後方よりカメラが追随する昨今主流の視点で遊べる場面も多く用意されておりますゆえ、手前のようなラジコン操作に馴染みの薄い手合いでも、それほど敷居の高さを感じることなく修練に励めるさじ加減で御座います。むしろ古風な操作法に不慣れな方ほど、此作本来の魅力をよく味わえることでしょう。
[b]四、よく見分することのすゝめ[/b]
此作ではオブジェクトのインタラクトにポイクリアドベンチャー式のシステムが採用されておりますゆえ、ドアを開けるにもアイテムを使うにも逐一カーソルを運んで対象をクリックする必要が御座います。初めのうちこそ煩わしくもありますが、キャラクターとカーソルを並行して操る奇妙なもどかしさを如何に掌握するかの悩ましさも、此作無二の醍醐味で御座います。また、謎解きはもちろん、隠された要素の発見にも役立つ機能で御座いますから、隅々までよく見分なさるのがよろし。そうでなくとも、無益と判ずるオブジェクトでさえ、ついつい調べずにいられないのがアドベンチャーゲームの不思議で御座います。因みに、マウスとキーボードで遊べば、それぞれカーソル操作、ラジコン操作と非常に相性がよく、より精度の高いキャラコンが望まれますゆえ、扱える御仁は是非試されるがよろし。ただし、アナログ操作で遊べる改モードはパッドのみ対応のことご留意されたし。
[b]五、注意のすゝめ[/b]
・ひとたび遊び始めれば、タイトル画面に戻ること叶わず、終了オプションも御座いませぬゆえ、Alt + F4 で対応するより他ありません。
・同じ由にて、任意のリスタートにも要再起動で御座います。
・言語選択意外にオプションは一切御座いません( Alt + Enter で窓化は可)。
一周五~六時間のちょっぴり物足りぬボリュームを除けば、個人製作の弊害を全く感じさせぬ見事な出来栄えで御座いますから、なつかしくも新しく、もどかしくも癖になる、そんなからくり屋敷の妖かし騒動が気になるお方は、是非ぜひお手に取ってみるのがよろし。
👍 : 12 |
😃 : 17
肯定的
プレイ時間:
678 分
2年前くらいにインディーゲームイベントで見かけて以来ずっと気になっていたが、PS4を所持していない為Steamでのリリースを待ってようやくプレイする事が出来た。とりあえず元祖モードでクリアまでプレイ済み。
昨今のゲームはどれも良く出来たもので、グラフィックは綺麗で当たり前、UIは親切で当たり前。
片やインディーズを主体にメーカーまでもが低解像度のドット絵を前面に押し出したレトロ調作品をリリースする時代。
そんな中で初代PS~PS2時代のローポリゴングラフィックを連想させる本作は、その隙間のニッチな需要に応える数少ない作品かもしれない。画面品質は程々に、少しレトロで難易度高めのゲームバランスという本作のコンセプトは昨今の主流とは異なるが、大いに賛同出来る部分がある。(そもそも絵の品質にどうこう言う人が本作のスクリーンショットを見て買うとは思えないが)
インディーだから、少人数だからと過剰に擁護するつもりも無いが、グラフィック品質やシナリオ、ボリューム等に不満は無く、独特の雰囲気作りに成功していると思う。ただ折角和風の特色ある世界観なので、ここはBGMも和風でまとめて欲しかった。
導入部は師匠との修業という名目で基本操作のチュートリアルがあるので、掴みはOK。ゲームバランスは個人的には丁度良く、回復アイテムもセーブ回数も有限ではあるが詰むような状況は無く過剰に余る事も無かった。アイテムの持てる数は決まっており保存しておけるアイテムBOX的な物も無いが、実際にはアイテムが多過ぎて持ちきれないという事態はほぼ発生しない。謎解きはそれほど難しいものではないがヒントが少ない部分もあり、ある種の「気付き」が必要になる。ある大仕掛けのからくりは時代背景を考慮しないと解けないかも。ゲーム中盤で主観視点での探索が出来るようになるが、ほぼ単一のギミックの為にしか用いられていないのは残念。
ゲームの品質とは別の部分で個人的な体質もあると思うが、画角の広さのせいか3D酔いし易くカメラ移動の多い場面では苦しめられた。
ただレトロ調という事を差し引いても不親切な部分が目に付く。
まずオプション画面の類が一切無い事に驚く。ゲームの終了すらタイトル画面からのみ可能で、ゲームを中断する場合Alt+F4で終了させる必要がある。最低限ボタンのアサインくらいは欲しかった。
本作ではプレイヤーの攻撃方法を切り替えながら敵を倒していくのだが、上段・中段・下段でそれぞれ別の武器を使う必要があるという方式で、雑魚を倒すだけで面倒な事この上無い。この煩雑さは進むにつれ慣れていくと思いきや結局最後まで慣れる事はなかった。(但し一部の雑魚に関して空中や足元の敵でも薙刀で倒す余地は一応残されている。)
やりたい事は分からないでもないが見た目に説得力が無く、普通に薙刀を上に振る、下に振るのでは駄目なのかと思ってしまう。ここは使用制限をきつくしてでも威力や攻撃範囲やリーチの長さ等、それぞれはっきりとした特徴を持たせて欲しかった。
当たり判定について不明瞭な部分もあり、明らかにダメージを受ける攻撃でもこちらが連続攻撃している最中はすり抜けてノーダメージという事もしばしばあった。
一方で防御については非常に強力で、ボスの特殊攻撃を除いては向きに関係なくほぼシャットアウト出来る。但し防御モーションから攻撃への遷移が遅く、素早い反撃はなかなか出来ない。
このように敵を倒すにも思うに任せない部分もあるが、そもそも無理に倒す必要が無い事に気付けば避けられる敵は避けて体力を温存するというプレイスタイルに行きつく。
画面上のアイテムチェックはカーソルでする事になるのだが、これがまたプレイヤー操作との相性が悪い。目標物と自キャラが遠いと「ここからでは取れない」となり、近いと自キャラがクリックの邪魔になるという、売りとしている「3Dアクションとポイントクリックアドベンチャーの融合」の悪い部分が足を引っ張り合う部分も見受けられる。(この記述についてはゲームパッド使用時の元祖モードのもので、後日キーボード+マウスの操作で再プレイしたところアイテムチェックに関しては何らの支障も無く、快適にプレイ出来た事を追記しておく。)
以上のようにインディーらしく?粗が多いのも確かだが、昭和初期+妖怪退治というモチーフは独特の魅力を持っており、脚本もそれに見合った期待を裏切らない内容だったと言える。
また儘ならない操作を何とかして攻略法を見出し、リトライを重ねてボスを倒した時の達成感は大きく、そういう点では看板に偽りは無い。
トレーラームービーやスクリーンショットを見て刺さるものがある方は、買って損は無いと思う。
追記:
作者の方に教えて頂きキーボード+マウスの操作で再度プレイしたところ、パッドでの操作より格段に快適であり、操作性に関する評価は一変した。(パッドを接続しないで起動すれば自動的にこの操作モードになる)
キーボードでの移動操作は誤って斜め移動になってしまう事も無く、マウスによるポイントクリックでカーソル移動の煩わしさは全く無くなった。普段PCを使う方であれば断然キーボード+マウス操作でのプレイを推奨する。
全ての謎解きを知っていればアクションゲームとして1時間も掛からずクリア出来るようになるが、こうなるとクリアタイムが記録されるような要素も欲しかったと思えてくる。
アイテムの取得に関して迷うような場面が無かったので、どのアイテムを持っていくか取捨選択に悩むような要素もあると深みが増したように思うが、それは次回以降の作品に期待したい。
👍 : 8 |
😃 : 1
肯定的