The Final Boss のレビュー

スーパーファミコンくらいのグラフィックの、横スクロールアクションのボスになれるゲーム。 ファンタジー、SF、現代世界の３つのテーマがあり、各テーマに２ボス、計６ボスを操作可能。 キャラ性能はボスごとにだいぶ違う。通常攻撃が近距離だったり、遠距離だったり、召喚した手下に戦わせたり。必然的に取れる戦術も変わる。 ただし、アクション要素はあまりない。ボスも敵もジャンプはできないし、ガードや回避も基本的にはない。（エイリアンがテレポートを使えたり、一部ボスにはある） ボスには派手な技があるが、敵は技が乏しく、一種類しかない通常攻撃ばかり。アサシンの敵が姿を消したり、盾持ちがガードしたり、魔法耐性ある敵がいたり、という違いはあるが。 また、演出は良くない。ステージクリア時に余韻がなかったり、敵が画面右左どちらからも来るので横スクゲーのボスとしての再現度が減っていたり。左右どちらからも攻めてくるのは戦略的面白さには貢献してるので、一長一短か。 ゲームボリュームは少ない。２時間程度でクリアできるはず。その２時間は楽しめたので、セールで３００円弱で買った身としては、値段相応だと思う。 個人的なお気に入りはエイリアン。通常攻撃が遠距離攻撃、リジェネ持ち、テレポート可能、即死トラップ設置、などなどクソボス要素満載で楽しい。エイリアンならハードモードでも敵を蹂躙できるので、大昔のクソボスに何度もリトライして負け、「いっそボス側になれたなら」という思いを昇華できた。これだけで数百円の価値は間違いなくあった。 ドット絵は綺麗で、モーションも少ないながら質が良いのでおすすめ。