Saints Row 2 のレビュー

　まともに動かないというようなこともよく聞きますが、相性のせいか、普通に動きました。 　3以降が意識してバカゲーっぽくしているのに対して、本作は素知らぬ顔で真面目なふりをしてバカをやっている（結果としてバカになっている）という感じに思いました。 　そもそも一般市民を撃ったり車で轢いたりできるという時点でバカに片足を突っ込むのは避けられないわけで、それを振り切ってしまうには制限を少し緩くするだけで十分なわけですね。ストーリーなどは割と現実的で真面目で、そういう世界に「正義の汚水」とか「保険金詐欺」とか勘違いニッポンのようなバカな要素をぶち込んでくるおかげで、とてつもなくバカな印象を受けるのだと思います。 　入れる建物が多いので、適当に歩くのも楽しいです。最終版の舞台である超高層ビルの上階にも入ることができ、そこにいる人を外に投げ飛ばすとかしている間に時間が過ぎていきます。ディオ様のごとく歩道を車で走って適当な店に入って適当に通報されて適当に警察と銃撃戦やカーチェイスを繰り広げた後、ドライブイン教会で適当に許されるという散歩もできます。 　そのほか、服装の重ね着のレイヤーが多いので思いのほか細かくコーデできたり、ゲームとしての自由度も3以降に比べて（同種のゲームと比べてどうかは分かりません）高く、ストーリー関係なく楽しめます。 　グラフィックについては発売当時からしても中の下くらいのレベルだと思いますし、ヘリの操作とか一部のアクティビティとか、かなりダメな部分もありますが、基本的にはとても楽しいゲームです。楽しみが見つけやすいゲームな気がします。 　何かDLCがPC版でも出る見込みがあるというニュースから数年過ぎてしまいましたが、まだ楽しみ待っています。