Fatal Stormer のレビュー

good game

和製 STGの要素をけっこう取り込んでいる懐かしい感のあるステージクリア型の横スクロールシューティングゲーム。4エピソード、だいたい 5ステージ+ボスの構成でけっこうボリュームがあります。 Casualでもなかなか難しいと思ったら、敵グループの出現がマップ進行基準なので画面に敵が溢れかえってぷち...っと。安い武器の速度と威力が敵を圧倒するこはないこともあって難易度は高めです。もう少し敵を"止めている"感じが欲しいと思いました。画面外から撃ってくる敵もいるので油断禁物。 ゲームパッド対応、自機の操作は基本、十字キーによる 8方向を駆使することになります。マウスも使えるものの加速が得られるわけではないのでメリットをあまり感じませんでした。システムメニューはアナログスティックとマウスのみ動作します。時々マウスカーソルが消えるのはドライバーも原因かも。 操作性は好みのわかれるところです。自機の当たり判定が大きく、コントロールしていなくてもわずかに上下に動くので弾幕の間を抜けたり、紙一重で後方からくる敵をやり過ごす、などの操作がとても難しいのも惜しいところです。慣性はあっても良いかもしれませんが、せっかくの Steamですし、このゲームに限っては操作に集中できるよう、思い切ってなくしても良かったんじゃないかと。上手い人達が STGを作るときによくある、テストプレイを繰り返す間に慣れから簡単すぎると思い込んでしまって、なにかしら足枷的な要素を加えたのか、それとも宇宙機の実際はそうじゃないのといった思いがあったのかも。 もうひとつ難しいと思ったのが地形の要素です。一見して衝突しないようにみえますが、そこは横シュー、しっかり当たるところは当たります。地面であれば自機の影が落ちるところはほぼ衝突しますし、高速スクロールなどでは画面手前まで表示されている障害物はほぼすべて当たります。特に難しいと感じたのは、緑の惑星（Planetary Episode）の高速スクロールステージ。画面上下半分いずれかをふさぐ岩塊が右から左へ流れるだけに見えて実は出現パターンがランダムです。このステージが一番難しい。水中（Underwater）の高速スクロールは障害物の当たり判定が小さいのでなんとかなりました。 サウンドは可もなく不可もなく。テクノというんでしょうか、そんな感じです。 特徴のショップ要素は、謎の行商人が激戦区を漂っているのではなく、ステージの最初（基地かな？）で購入するタイプ。1度購入するとステージ中に交換することができません、多分。武器で役に立ったのは 3Wayの Plasma Fork 3000、上下 3Wayの Destroyer、敵弾を消す Reflector、画面全体に広がる Viper Bombです。すべて揃うのは最終ステージかその 1歩手前くらいなのでまめに Creditsを貯めてました。ステージによっては早めに Destroyerの上下どちらかを買ってメインショットで撃ちもらしたらそれでリカバリーする感じで進めてました。ショット系で一番威力があるし 3wayなので広範囲をカバーできるので重宝しましたね。 とりたてて絶賛するような要素もないものの、古いアーケードやコンシューマー機の横スクロール型 STGすべての要素を詰めこんだような本作、それらに馴染みのある方には一応、いちおうお勧めです。これで 520円（投稿時点）という価格に古さを感じますね。