Super Steampunk Pinball 2D のレビュー

スチームパンクをモチーフにしたビデオピンボール。 現代人がイメージするメカメカしいそれとは違い「どこか温かみを感じる、昔懐かしいスチームパンク」で全体的に長閑な雰囲気を感じる。 ピンボールなので「ひたすらスコアアタックに徹するのみ」というシンプルな内容の上に、フィールドには細々とした点数を吐き出すオブジェクトや時間制限付きのマルチボールが存在する程度なので簡素すぎると思えるかもしれない。 「左右のシリンダーに水を満タンまで溜め、尚且つ両方沸騰させるとボーナスステージに行ける」という要素がこのゲームの主な役物or狙うべき目的となる。 ボーナスステージにはローグライト要素があり「突入する度にレイアウトが変わるフィールドでBGMが終わるまでボールを上へ上へと運んでいく」というルールで楽しい事は楽しいのだが、慣れてきたら開幕のレイアウトを見るだけで捨てゲーするか否かを判断できてしまう所が残念な所。 他のゲームでもそうだがリセマラや捨てゲーが選択肢に入るようになるとつまらなくなってしまいがちなので、ボーナスステージのレイアウトにはもう少し捻りを加えてほしかった。 地味かつ簡素な内容の上に所々に粗はあるがスチームパンクを活かした仕掛けやバンバックが決まりやすいおかげでボールを落としにくくなっていたり、聴き飽きないBGMのおかげで肩の力を抜いてのんびり楽しめるピンボールに仕上がっていると思う。 ※ティルトになってもナッジングのみで結構な時間生き残れるのはどうかと思うが、そこはご愛嬌で。