Genesis Noir のレビュー
時空と宇宙を旅するノワール・アドベンチャー。宇宙的存在たちの三角関係がこじれてしまったとき、あなたは嫉妬と傲慢に包まれた男が放った弾丸――またの名を「ビッグバン」――を目にするだろう。広がりゆく宇宙へと飛び込み、万物を破壊する手段を模索し、恋人を救い出せ。
アプリID | 735290 |
アプリの種類 | GAME |
開発者 | Feral Cat Den |
出版社 | Fellow Traveller |
カテゴリー | シングルプレイヤー, Steamの実績 |
ジャンル | アドベンチャー |
発売日 | 26 3月, 2021 |
プラットフォーム | Windows, Mac |
対応言語 | Portuguese - Brazil, French, Italian, German, Simplified Chinese, Japanese, Russian, English, Korean, Spanish - Latin America |

19 総評
17 ポジティブなレビュー
2 否定的レビュー
ほとんど肯定的 スコア
Genesis Noir は合計 19 件のレビューを獲得しており、そのうち 17 件が好評、2 件が不評です。総合スコアは「ほとんど肯定的」です。
レビューのグラフ
上記のグラフは、Genesis Noir のフィードバックの傾向を示しており、新しいアップデートや機能が導入された際のプレイヤーの意見の変化を視覚的に表しています。このデータを通じて、ゲームの評価の推移を理解できます。
最新の Steam レビュー
このセクションでは、{name} の最新 10 件の Steam レビューを表示し、さまざまなプレイヤーの体験や感想を紹介します。各レビューの概要には、総プレイ時間、肯定的・否定的な反応の数が含まれており、コミュニティのフィードバックを明確に示しています。
プレイ時間:
331 分
グラフィック重視のノベルゲーム的な作品。このため、プレーヤーはほとんど一本道を操作しながら「観ている」ようなものである(実績も最後までやれば自動的に全解除される)。だからがっつりゲームプレイしたい人にはまず向かないものになっている。商品案内のCM動画を観て、こういうヴィジュアルや画面内の映像を楽しみたい場合はその辺は特に問題ない。美術面に関しては本当に目に楽しいものになっている。エンディングまでやるとスタートページにチャプター選択ができるメニューが追加されるため、特定の章をもう一度やることもできる。操作するような箇所については一部やや不親切ではあるけれども、急かされるようなものでもないのと、多少いじいじ操作していればできるレベルではある。
個人的には一本道を強制的に歩かされている感じがずっと苦痛なところはあった。あえてゲームという媒体でこの作品を観たいかというとビミョーというか。物語がつまらないとかそんなのでもなくて、「やらされてる」のに操作しなければいけないのがきついというか。そういう意味では惜しい作品だったというか、こちらの気構え次第なのだろうけれども。
あらすじにもあるように、本作は、一人の女性を巡って二人の男の間に起きた確執の物語であり、「ノー・マン」と表現される主人公が愛する彼女の死を受け入れられず、その運命を回避しようとする旅をしながら、彼女の死の原因を辿るようなものになっている。ここに時間SF的な要素が絡み、彼女の死という一つの特異点ないしはビッグバンないしは終末を取り巻き流離い続けるというものにもなっている。表現方法はひたすら象徴的なところも強く、SFであり、ハードボイルドでもありで、物語をジャズという即興の世界観で包むみたいな(やってみれば、このジャズという要素も他の要素とうまく結びついて意味のあるジャンルとなっているのが分かると思う)、刺さる人には刺さるだろうものになっている。
個人的にはそれらの渾然一体さがあまり刺さりきらなかったというか、うまくまとまりそうなところでふわふわしているところがどうしても気になってしまうままのエンディングとなっていた。時間SFなんかも大好きなのではあるけれど、だから余計に気になったというか。ブラックホールやビッグバンというものの重ね方なり、ジャズというものをそこに取り入れるという面白みなりはしっかり受け取ったし、美術的な表現のこことのマッチ感もすごく面白い作品ではあったのだけれど。明文化がはっきりとはできないのだけれど、ずっとなんか楽しめないところはあった。繰り返すように、一本道をやらされているだけというのもその原因としては大きいだろうけれども。ブラックホールの中で圧縮されて熱減退となっていろいろを燃やして道を作るとか、それを彼の心と重ねてるのとか、本当、表現してることは興味深いのだけれども。
作中、ジャズセッションを何となく体験できるようなシーンが随所にあるのだけれど(そうすることで彼ないしは人の人生というものの表現にもなっているのだけれど)、そこの仕組みづくりが面白かった。ジャズの音楽もどのシーンもすごく心地良く、そこだけでも本作の評価は上がるものになっていると思う。
本作、このレビューを書いている2024年3月3日時点ではまだ発売していないけれども、どうやら続編が出るらしい。それありきでこの物語内容になっているのかもしれないけれど、もしそれでフワフワしてるところができてるだけだとしたら、そこも何ともいえないなあと思う。軸があるようでないようであるけど、織り込まれてる要素が分からないからという意味ではなくシナリオとして人を置いていくところがあるみたいな残念さがある。要素の調理も面白いしちゃんと刺さるようになってるのにそれでも妙にふわついてるというのもあるんだけれども。やはりなんだか明文化しにくいんだけれども。
👍 : 0 |
😃 : 1
肯定的
プレイ時間:
461 分
タイトルにノワールと書いてありますが、いわゆるノワール(暗黒小説、フィルム・ノワール )ではありません。
このゲームは、ビッグバンを、恋人のミス・マス(宇宙の質量)がゴールデン・ボーイ(エネルギーを表す)に殺されるのを阻止しようとするノー・マン(時間を表す)の物語として描いています。
しかし、擬人化したわりには主人公のノー・マンの目的がゲーム中で明言されることはなく、なんとなく察することしかできません。恋人設定のわりには、ミス・マスを失う恐怖や守ろうとする気概もないです。殺されるのを阻止しようとするのも、それがまるで義務かのようです。かといって正義のヒーローらしいキャラクター設定でもありません。これでは、プレイヤーとしてやる気が出ないばかりか混乱してしまいます。
グラフィックやサウンドに統一性がないのも、嫌でした。私はグラフィックが気に入って購入しました。ストアで見かけたときに、知的かつ洗練されたデザインだと感じ、実際、序盤の雰囲気はよかったです。文章も詩的で美しく思いました。しかし、終盤にはサイケデリックな表現が多く、グラフィックも歌も安っぽく感じました。
👍 : 3 |
😃 : 0
否定的
プレイ時間:
75 分
SEEDINGのシーンの途中までプレイしました。
まだ始まったばかりですが、スタイリッシュでダイナミックな映像と謎解き、そして音楽がかっこいい!
アートワークに惹かれた方なら、プレイしてみるとよりその凄さに驚けると思います。
今のところゲームのコンセプトとか楽しさについては高評価なんですが、
下記2点を理由にいったん低評価としています。
・わりと早い段階で進行不能バグに当たってしまったこと
・セーブポイントの間隔が広いこと
セーブポイントの間隔が広いっぽい(パッとプレイしてみた感じ、謎解き2個くらいはクリアしてもセーブされなかった)ことと、シーン開始時のムービーや謎解きのムービーが結構長いということがあり、こうした進行不能バグにまた当たっちゃうとやり直しがつらいです。
バグ修正とか、セーブポイント細かくなる修正とか入ったら再度プレイすると思います。
SEEDINGのシーンで進行不能になっちゃったポイント書いておきます。
[spoiler] 白いリボンのようなものに囲まれている中央の人物にダッシュで近づいたら、身動きが取れなくなった。(謎解きかと思ってそのまましばらく格闘しましたw) [/spoiler]
👍 : 13 |
😃 : 0
否定的
プレイ時間:
613 分
音楽とビジュアルがとても良い!!それだけで満足です。
トレーラーに惹かれた人なら楽しめるのではないでしょうか。
👍 : 11 |
😃 : 0
肯定的
プレイ時間:
313 分
雰囲気最高のJazzで始まるオシャレなADV。とにかくオシャレ!
オシャレ過ぎて何をどうすれば良いかわからん!でも解けるとめっちゃステキに画面が切り替わっていくからヨシ!
オシャレ過ぎて何がどういう話なのか全然わからん!でもオシャレだからヨシ!
オシャレjazzが好きで、なんだかわからないけど画面に表示されるギミックをなんとなく解き、よくわからない科学ポエムを読み、凄いな…オシャレだな…と言ってなんとなく話を進めていって、たぶんこういう話だったんだろうなーて遊ぶゲーム。
終盤のアレは絶対に笑わせにきてる。
明確なストーリー・辻褄・伏線みたいなのを求めてる人は、途中で頭がおかしくなるからやめた方がいいです。雰囲気だよ雰囲気!
👍 : 3 |
😃 : 0
肯定的
プレイ時間:
256 分
・趣味のいいジャズと創世記、そして愛
・進行に差し支えない程度のパズル
・アート上、点滅や強めの色彩表現有り
・4~5時間程度でエンディング
宇宙の神秘を科学的な想像力とロマンチックな観察で表現した秀作
できたら夜にやりましょう。クラブは夜に開くもの
👍 : 3 |
😃 : 0
肯定的
プレイ時間:
364 分
[h1][b]時間と空間の極限を描いた作品[/b][/h1]
P&Cとパズル要素のあるADV。
プレイ時間は5時間程度。
[h1]ストーリー[/h1]
「ビッグバン」を止める為に宇宙史を紐解きながら事象の根源や宇宙の真理に迫りつつ、恋人を救うために奔走する物語。
上記の様に抽象的な話なので、妄想とか哲学とか全く別の解釈も可能だと思います。(要約も私の解釈に過ぎません)
もっともテキストの傾向はハードSF寄りなので、純粋な雰囲気ゲーとしてプレイすると期待外れかもしれません。
また、ラストはちょっと置きに行った印象もありました。これだけニッチなストーリーならもうちょっと冒険して欲しかったかも。
[h1]長所・特徴[/h1]
時間と空間の極限を描いた本作は壮大なテーマを上手にまとめています。アートワークは映像体験と言える程で一見の価値がありました。欲を言えば、壮大な物語に対してパズルを解いても淡々としているのでスケール感を演出してくれれば尚良かったです。
また、P&C要素は全体的には不満の方が大きかったですが、特定の章は極めて興味深い演出が用いられており、収穫もありました。
[h1]短所・気になった点[/h1]
ゲーム部分は期待しない方が良いです。
パズルは比較的簡単ですが、一風変わったギミックは多いものの題意が汲み取りづらく謎を解いてもモヤっとした感情が付きまといました。一つの章で同じ傾向の問題が続くので、章の最後には理解できることも多いのですが、そもそも大元のストーリーが見えづらいので結局モヤっとしてしまいます。
自身のプレイだと3回程不具合で再起動しましたし、P&C部分を含めて全体的なUIは弱くストレスになり得ます。
[h1]まとめ[/h1]
かなり人を選ぶ、ハードSFが好きな方なら。
内容は難し目だしそこまで直感的でもないので、通常の雰囲気ゲーよりも敷居は高いです。
本作の面白さは”interesting”であり、人によってはただ退屈な作品に映るかもしれません。
その代わり対象が狭い分刺されば傑作とするのも理解できますので、チャレンジというかリスクを承知の上で気楽にプレイするのが最良だと思います。
👍 : 6 |
😃 : 0
肯定的
プレイ時間:
301 分
痴情のもつれから殺害された歌姫を救うべく、一人の男が時空をこえてさまざまな出会いとパズルをこなしていくインタラクティヴ・ノヴェル。
特徴はなんといってもフィルム・ノワールなビジュアルとジャジーなBGM。[url=https://store.steampowered.com/app/37600/Windosill/]windosill[/url]や Feed the Head(iOS)での知られる Vectorpark や[url=https://www.youtube.com/watch?v=aEAObel8yIE]エミール・コールの「ファンタスゴマリー」[/url]、[url=https://www.youtube.com/watch?v=6Xc4g00FFLk]オスカー・フィッシンガーの「光の詩」[/url]にもビジュアル・ゲームデザイン面でインスピレーションを受けたらしい。
イタロ・カルヴィーノのSF短編「月の距離」(日本ではハヤカワ文庫の『レ・コスミコミケ』に収録されている)に影響を受けたという宇宙論を織り交ぜた独特のストーリーテリングは抽象的かつ難解であり、かなりとっつきづらい。お話を理解するよりは、ビジュアルや音楽を感じる系のゲームに分類されるだろう。
じゃあ肝心のゲーム体験がどうなのかといえば、あんまりおもしろくない。
プレイヤーは基本的にマウスクリックで道中簡単なパズルなどを解いたりギミックを作動させたりしていくのだが、どのステージでもあまり変わり映えがせず、この手の作品に求められる没入感と驚きに乏しい。いちおう導入はミステリ風味であるものの、あまりそういう愉しみも提供してくれない。
脈絡のない小咄未満のなにかを延々見せられていたと思ったらいつのまにかコズミックに完結していた、そんな印象だ。
とはいえ、美点も多い。
先述したビジュアルはこのゲームでしか見られないようなユニークなものだし、skillbard が担当したサントラもよい。特に終盤にボーカルつきで流れる[url=https://skillbard.bandcamp.com/track/we] We という曲[/url]は透明感があって個人的なフェイバリット。サントラは bandcamp や steam で販売されているほか、spotify などでも配信されている。
日本語訳の出来も上質だ。テキスト量自体はさほどでもないとはいえ専門用語の頻出する翻訳にはかなり苦労したと思われるが、それでも上手くSFっぽく訳されていて全体の雰囲気を崩していない(こういうところに気が利く翻訳は稀少だ)。当てる漢字ひとつとってもある文では「道」ではなく「径(みち)」を選んでいたりとこだわりが垣間見える。
四五時間のアニメーション作品を鑑賞すると割り切れば、さほど不満は憶えずに愉しめるかもしれない。
もっとも四五時間のアニメーション作品であるならあるで、もう少しアイデアが欲しいところではあるけれど……。
👍 : 8 |
😃 : 0
否定的
プレイ時間:
274 分
いわゆるパズルアドベンチャー。
単純図形、大部分がグレースケールで描かれたハイセンスなアドベンチャーゲームです。
哲学、科学的要素、抽象的描写が多分に含まれており、このゲームの全てを理解しようとすると大変なので、初見はぼんやり、アートとして楽しむのがいいのかなと思います。
パズル要素が含まれていますが、ここまで尖った内容なのに殆どが直感的に理解して解ける難易度に設計されていて大変感心しました。
ただまあアート寄りのアドベンチャーなので好き嫌いはハッキリ分かれそうですね...PVを見て「おっこれは」ってなった人なら間違いなく楽しめる内容になっていると思います。
ただ、物理周りの作り込みがちょっと甘いらしく、詰みバグがちょいちょい入っているのが残念です。自分はクリアまでに二回ほど詰みました。詳細は伏せますが、一つはプレイヤーが吹っ飛んでフィールドの彼方にいってしまい、もう一つは入っちゃいけないとこに入って出られなくなりました。
それを加味しても自分はこのゲーム買いですね。まったく新しい体験をしたい方は是非。
👍 : 9 |
😃 : 0
肯定的
プレイ時間:
345 分
[h1]音楽・ビジュアル・宇宙衒学が織りなす、宇宙創成ともつれあう愛の秘密を探る珠玉の冒険[/h1]
ニューヨークの片隅を思わせる街角で時計を売る主人公ノー・マン。憧れの歌姫にもらった電話番号にかけると、不穏な気配が。ドアを蹴破り駆けつけると、人気ジャズミュージシャンが放った弾丸「ビッグバン」により彼女が射殺される直前の光景が広がっていた。殺人を止めるため、すべてを呑み込むブラックホールを求めて主人公は時空を駆ける。
クリック・ドラッグして直観的に進めるタイプのアドベンチャー。ゲームプレイ自体はシンプルで、インタラクティブアートとしての側面も強い。操作・アクションに難しいところはなく、誰でもプレイできる。
クリアまでの道のりは一直線で、プレイ時間は5時間程度。エンディングは2種類。アート系ゲームとしてはしっかりしたボリュームで、プレイを終えるまでの5時間、最後まで新しい展開と驚きがあり、新鮮な気持ちで自分は楽しめた。
本作の一番の魅力は、クールでノワールな雰囲気だ。シンプルでハイセンスなビジュアル、アダルトで洒落たジャズ、そして衒学的な宇宙科学が織りなす雰囲気は最高に格好良いとともに、明確には説明されないストーリーを物語る重要な要素となっている。
音楽に乗せてストーリーは時空を越えて次々に進み、思ってもいない展開へ進んでいく。とりわけクライマックスに向けた展開は圧巻で、本当に素晴らしい。
ジャズセッションに参加するような気分で、音楽・ビジュアルに合わせて軽やかに進むストーリーに乗り切れれば、このゲームでしか味わえない没入感ある不思議な体験を得ることができるはず。(逆に、本作の雰囲気によるストーリーテリングが合わなければ、消化不良になるかもしれない)
翻訳・ローカライズは良好で、ゲームの魅力をよく表現できている。
バグはアップデートによりだいぶ改善されている。現時点(2021/5/30)でも少し残っているようで自分も一度進行不能となったが、再起動すれば問題なく再開できたので、大きな問題にはならないだろう。また、白黒で構成されるビジュアル上、画面の明滅表現も激しめなので苦手な人は気を付けてほしい。
最高に格好いい雰囲気の中で繰り広げられる、ビターでとびきりロマンチックな物語は唯一無二だ。
アートメインのゲームだからこそ楽しめる面白さに満ちており、PVを見て気に入った人には、是非買ってほしい。おすすめです。
👍 : 14 |
😃 : 1
肯定的