The Rare Nine のレビュー

懐かしの8-bit Styleを採用したハイスピードゾンビアクションである。プレイすると、「ファミコン……」という気持ちになるのだが、それが別に懐かしいからではなくて、「こういうクソゲーあったな……」という悪い意味でだ。ほら、理不尽なまでに難しいゲームとかあったじゃない。そういうハードコアな超ド真ん中レトロスタイルクソゲー(Ver 0.2時点)が『The Rare Nine』だ。 ランダムに選ばれるミッションをクリアしていくタイプのゲームで、だいたいミッションにかける時間は1分くらいに目安にしているのだと思う。その間にゾンビがガンガンやってくるので、とにかく殴りまくって撃退したいところだが、ゾンビのほうが例によって大量に沸いたりするので、殴っていると囲まれて死ぬ。なので、できるだけミッションをクリアして、ゾンビの相手はほどほど、というのが正しいように思われる。 で、このゲーム、非常に高速なので、人間も高速に動くし、ゾンビも大量に沸き、そして高速に動く。そしてあっという間に死ぬ。なんか破壊可能なモノを殴って手に入るアーティファクトの一つで、ゾンビの動きを低下させないとわりに合わないくらい、高速である。 全体的には悪くはない。ドットスタイルの絵も味があって良いし、音楽も悪くはない。ゲームのコンセプト的にもハイペースというのは悪くはない。ただ、ゲームの楽しさというか、爽快感であったり、あるいは達成感であったり、そういったものが欠けている。ただ理不尽に蹂躙されたり、あるいは運でミッションをクリアするかをを繰り返しているだけのようにしか思えない……。ゾンビを殴りまくって無双、ということもないし、ゾンビに囲まれた恐怖感もない。ただ、そこにあるのは、嵐のように現れるゾンビである……。 とはいえ、ほかの英語のレビューを見ると、案外好きな人は好きなようだ。無料か、100円以下なら買ってもいいのではないか、くらいの気持ちだ。フルプライスではオススメしない。