ReThink | Evolved のレビュー

色付きレーザーを集結、照射するキューブを設置して色を加算したりしてスイッチに当てるパズルゲーム。４０レベルほどでクリアできますが分岐があるので実質50レベル以上あります。前作は定位置にしかキューブを設置できませんでしたが、今回はキューブが物理オブジェ化したので自由に持ち運び設置出来ます。これにより柔軟な解答ができるようになりましたが、それにより弊害が生じています。 前作ではそのレベルで必要な数のキューブをストックして配置できましたが、今回は１個ずつプレイヤーが持っていかなくてはいけません。キューブはプレイヤーが触れただけで動いたり、プレイヤーが持っていても割と簡単に保持から外れるので拾い直したり、位置の微調整をするのが面倒でした。 マップは清潔感のある施設でいい感じなのですがそれなりに重いです。シャドウのクオリティを下げればマシになるかと思います。

一人称パズルゲームReThinkの文字通り進化版となるEvolvedシリーズ第一作目。 基本的なルールはオリジナルのReThinkシリーズと同じで、光源から発せられた赤・青・緑の光線を曲げたり分岐させたり、時には合成/分解しながら配置されたセンサーに決められた色の光を通していくステージクリア型のパズルゲーム。 本Evolvedシリーズがオリジナルタイトルと決定的に異なるのは "ブロックを三次元空間に自由に配置できるようになった" こと 。これに尽きる。光を屈折させるためのブロックをフロアのみではなく、空中に配置し、光を3次元空間の自由な角度へ飛ばすことができるようになった。これによりプレイヤーの考えることが増えパズルの複雑度が増し、さぞ難しくなったのかと思いきや全体のパズル難易度はむしろ落ちている。おそらくパズル開発の自由度の上昇よりもプレイヤーの自由度の上昇が勝っているようで、ブロック配置の自由度を逆手に無理を通すことが出来るようになり、本来の解法とは異なる方法でパズルを解くことも可能となっている。 しかしパズルの質は相変わらずシリーズを通して絶妙で、パズルが完成したときのデザインが非常に美しくなるように作られているところにぞくぞくするセンスを感じる。ややパズルの難易度に物足りなさを感じるところはあるが一人称パズルが好きな人はシリーズ作品も含めてプレイしておくと良い。