Pharmakon - Tactical Puzzle のレビュー

ポリオミノが強調されたバナーにJRPGの戦闘画面みたいなスクリーンショット。いったいどんなゲームなんじゃろ？と思ったら完全に戦闘メインの作品だった。 ポリオミノ状のパーツはいわば装備品に相当し、これを自機にはめ込むことで与ダメージと攻撃属性が決まる（被弾時はパーツ単位ではがれる）。後はひたすら雑魚敵相手のターン制戦闘が続く。40ステージ弱でエンディング。 属性ごとの相性がかなりシビアに設定されているほか、穴が空いた装備欄を修復するためにもパーツを消費しなければいけないので、そのあたりのマネジメントがゲームの核ということになる。 といってもテトリスのようにしょっちゅう新規パーツが降ってくるわけではなく、今あるパーツの範囲でやりくりするしかない場面がほとんどなので、ポリオミノパズル要素はあまり生きていない。突き詰めれば「最大装備数とその増減に±1個程度のゆらぎがあるだけじゃないか」とも言えてしまう。 結局ゲーム時間の大半はありきたりなコマンド式RPG戦闘をやらされているだけという印象に加え、難易度がランダム入手パーツの属性に依存しすぎている欠点もあって、プレイしていて楽しさよりもストレスを感じやすい。 斬新なゲームを作りたいという意欲は感じられるが、せっかくのアイデアを広げることができておらず、すごく凡庸な遊び心地のゲームになってしまった感がある。残念ながらおすすめできるクオリティに達しているとはいえない。 ちなみにスクリーンショットの中には「ブラックボックス」（アナログパズルゲーム）みたいなのが映った画面もあるが、これもただのボーナス選択の演出であって特にパズルというわけではない。