ZombieFight VR のレビュー

発売日現在で使用出来る武器は3つだけ ピストル、アサルトライフル、弓矢のみ。 ゲームモードは操作が学べるチュートリアルと、定点防衛を行うサバイバルモードでマップ1つのみ。 そのサバイバルモードもそこそこの弾薬と武器を与えられて、さあ生き延びろと言われるだけ。 スコア表示もなくWave表示もない、弾薬が尽きるか、飽きるまで戦えと言ったスタイルだ。 一定数倒すなり、死んだら終了なのだろうが、そもそもそこまで遊ぶ気が起きない。 ストアページによるとボスゾンビも存在するようだが、当然遊ぶ気は起きない。 「ボリュームは投げ捨てろ、早期アクセスと銘打てば我慢してくれるだろう。兎にも角にも集金が優先だ。」 と言わんばかりのコンテンツの薄さが目につく。 また設定画面が存在するのだが、画質変更の設定項目は一切存在せず、 プレイヤーへの配慮が足りないと感じる。 さて、肝心のゲームプレイングなのだが、これも非常に残念な事となっている。 動画にもあるが、180度開いた場所からゾンビが襲ってくるのだが 正面に壁があるので、実質左右の二箇所しか襲撃してこないので刺激も薄い。 更にはゾンビの出現数も少なく、進軍スピードも非常に遅いので、まず接近される事はない。 仮に接近されたとしても他のゾンビを撃つ奴と違い、 目の前に障害物があるので、ゾンビはそこを超えられない。 つまりは振り向くと目と鼻の先にゾンビがいてびっくりする、ということがない。 ホラーゲームとして致命すぎるのだ。 ホラーではなく、シューティングとして捉えてみてもこれまた何とも微妙な出来だ。 3種類ある武器だが、ピストルは可もなく不可もなくと面白みもない。 アサルトライフルはリコイルが酷く連射で戦う事は厳しく、実質単発で狙撃してかなければならない。 弓矢は他の弓矢のゲームと違い飛び方が違うのか、全然当たらない。 当たると強いのだが、そもそも弓矢の弾薬は無限？のようなのでリソース管理もクソもない。 結局の所、シューティングゲームとしても全く面白みも無い。 粗製乱造された「ゾンビ撃つ奴の新作」でしかないし、 そもそも一週間もすれば「ゾンビ撃つ奴の新作」ですらなくなり、価値はなくなるだろう。 ゾンビゲームとしても、ホラーゲームとしても、シューティングゲームとしても突出した所もない。 このタイトルにオリジナリティは存在しない。 既存の要素の詰め合わせでも、面白ければいいがそんな事はない。 褒める所があるとすれば、ピストルの弾が狙った場所に飛ぶ所と、 レンズフレアが綺麗と言う点だろう。 いくらアップデートを重ねて武器やゾンビを追加した所で、根本的なシステムが壊滅しているのでどうしようもない。 この「ゾンビ撃つ奴の新作」はマストダイだ。買ってはいけない。 存在自体がゾンビのようなものであり、このゾンビを滅する方法は買わない事だろう。