Bloody Chronicles - New Cycle of Death Visual Novel のレビュー

一通り最後まで終わらせましたのでレビューをば。 簡潔に書くのであれば、 ・グラフィック 個人的には好みです。強いて言うなら胸から腹部のラインがちょっと極端すぎて強調してるんだなーっていう印象。 ・シナリオ Act.1とのことでまだ序章だからか、伏線を回収しきれてなくて次のステップに進んでいる節が多々ある。 要は細かい部分の掘り下げがされてないのであくまで自分は傍観者という立ち位置でゲームをプレイしてる感が強い。 ラストはちょっと拍子抜けというか・・・ある程度予想はしてましたけど。 細かい人間関係の補完は今後Act.2やDLCで出てくるのでしょうね。 ・音声 いうまでもなく音源は英語なので純日本人には普通に辛い仕様です。 どうしてもやりたい方は設定で音声切るしかないです。日本ベースのキャラで英語を喋られるとやっぱり違和感がね・・・。 字幕は日本語対応してるからそれで充分没入はできます。 ・知識について より良く知るのであれば出てくる単語を片っ端から検索して文献片手にやったほうが楽しめます。 僕はそれができませんでした。 追記※以下ネタバレ含む ・IFストーリーがDLC扱い（ちょっとこれはどうなの・・・？） ・シナリオでのファントムの犯行の手口が明らかにされないまま、次のactへ突入する。 （まあ、でも最後辺りまで読み解くと察しはつく。けど納得がいかないかなあ・・・。）

非政府特別捜査機関イグラシル（私立警察的な組織）に所属する主人公とその同僚達が謎の連続殺人事件を追うミステリーノベル。 メインストーリーとなるファントム事件の謎はプレイ時間にして20数時間以上かかるが主人公が捜査に参加しても手がかりはほとんど得られず、事件の鍵となる世界各国の宗教に関する情報ばかりが集まる。 しかも捜査はプレイから15時間以上経過してもまるで進展せず、基本的な情報も別行動していた同僚の口から聞かされるだけで捜査に関わる部分はあまり無い。 ファントム以外の殺人事件も1件を除いては主人公の預かり知らぬところで事件が解決しフェードアウトするためやはり本格的に関わることはない。 そして、プレイヤー側で得られる情報と主人公のとある癖を照らし合わせて出てくるのはまさに最悪の…といってもいい、たった一つの予想。 『主人公』が情報を集める意味など、最初から存在しなかったのだ。 正直にいってメインストーリーはミステリーものとして致命的に面白くない内容の作品なのでオススメはできない。