Critical Annihilation のレビュー

これを書いている時点でまだ小一時間しかプレイしていないが、これが今後の見降ろし型全方位シューティングの定番になるのではないかとわりと本気で思うくらいには気に入った。 チープなのにリッチというわけのわからないビジュアル、一瞬で理解できる奇をてらわないシステム、繰り返しプレイが楽しくなるスキルが解放できるレベルシステム。 とりあえずたくさん撃ってたくさん殺して物量に負けて「あー楽しかった」ができればいいだけの全方位シューにおいて必要なものはすべて揃っている。 まさに定番たりえるだけのポテンシャルがあると思う。 特筆すべきはそのビジュアルで、ボクセルのチープな見た目に反して信じられないくらいの物理演算が行われ、地形を含むあらゆる物が粉々に砕ける様は一見の価値あり。 しかもちゃっかりオブジェクトによって硬さや崩れ方が違うのも凄まじい。 戦闘が進むにつれどんどんと地面がでこぼこになっていき、射線が地面で塞がれたりアイテムが取りづらくなったりするので必然的に常に移動を続けることになり、クリア時のステージは他では見られないほどの破壊の跡が広がる。 ただまあ、粗がないかといえば全然そんなことはない。 破壊したオブジェクトが崩れずに空中で浮いていることが多々あったり、高解像度だとUIが小さくて見づらかったり、このジャンルの宿命だとは思うがランカーでもなければ飽きが早かったり、まだまだ発展途上な感は否めない。 正式発売にたどり着けるのか、それまでにどれだけ遊びを広げることができるのか、それによって全方位シューの定番と呼べるかどうかが決まる。 期待したい。