Security: The Horrible Nights Steam統計とチャート

[h1] 面白かったけど少し面倒 [/h1] ビルの夜間警備員を主役に、オムニバス形式でビル内で起きる短編ホラーを複数あつめてそのストーリーを「クリア(生存)」していくことで最後のストーリーのロックが解除されていき、最終ストーリーを開放してエンディングまで見る(表裏あり)のが大まかな流れ。 短編の各種ストーリー自体は、ちゃんと怖かったりギャグだったり、ありきたりで面白くなかったりで、闇鍋的で面白いと感じた。 ただ、各種ストーリーの進行が、やや怠い。 各ストーリーは地下の警備室からスタートし、 監視カメラを越しに異常を視認 ↓ 現場へ行く、あるいは現場に行く途中に異常が発生しストーリー開始 ↓ サバイバルだったり一本道だったりで生存を目指す なのだけど、そのイベントの進行に際して、次の以上に遭遇するためのマップ移動や逐一地下の警備室に戻って監視カメラを見る、等しないといけないため、その往復が面倒。 特に全ストーリー回収のために動こうとすると、初見殺しや理不尽や分岐等もあり必ず一から順番に手順を踏まないといけないため、その点が非常に面倒くさく感じた。 監視カメラで異常を検知したあと、操作パートでキャラクターの警備員をキーボードで操作して、直接現場に行ってマウスカーソルで操れる手持ちライトをその異常に向けて合わせて、インタラクトボタンを押すことでイベントが進行するのだけど、そのマウスと移動が別要素になっているせいで、移動が煩わしく、幾人かのレビューでもある通り、マウス方向とダッシュ方向の問題が操作のフラストレーションに繋がっている。 ただ、ホラーイベントの道中に逃走パートやエイムパートもあるため、この部分を一概に悪いとも言えず、一緒にしてしまうとゲーム要素として簡単になりすぎてしまうため、難しい塩梅で失敗に傾いたと言える。 また、初見殺しは結構豊富にあり、初プレイのストーリーなら良いのだけど、周回でストーリー回収(エンディングのために必須)の際に引っかかると、またやり直しな上にストーリー自体はランダム発生なのでもう一度同じストーリーに当たる前に忘れている可能性もあって、そこは強めに不満点。 表エンディングを見た後は、ホラーストーリーはランダム発生ではなく順次発生でも良かったと思うのだけど。 DLCで本編とは関係のないホラーストーリーが追加されて楽しむことが出来るが、ホラープロフェッショナルが考えた本格的なホラーストーリーと、ファンメイドの玉石混合なホラーストーリーの二つのパートが用意されているが... 正直ホラープロフェッショナルの考えたストーリーのDLCの方が面白くない、というのが非常に残念。 プロフェッショナルは作者の考えた世界観に浸りすぎていて、ホラーとしてもストーリーとしてもシステムとしても面白くない上にボリューム不足。 ファンメイドの方は、「どっかでみたわこの展開」(要は流行りものやありきたりのパクリ)というのが非常に多いが、まだそっちの方が面白かった。 ただ、価格設定は絶妙で、１０００円超えてたら絶対おすすめしないが、ワンコインは安すぎるしこの価格くらいが丁度いい塩梅の値段なので、例えば配信者の方のホラーゲーム動画の単発ネタや、そうでない一般ゲーマーの箸休め的なホラーゲームとしてなら非常におすすめ出来る良いゲームだと思う。