Waiting in the Lime forest Steam統計とチャート

[h1]おそとでは、ぼうしをかぶろう[/h1] 1920年代のアメリカ北東部。 弁護士を営む主人公が自宅で開催したホームパーティで、 主人公の従兄弟の子息である13歳の少年が刺殺された。 主人公の後輩である自堕落な自称小説家の青年が 容疑者として目されるが、彼の無実を信じる主人公は・・・ という導入で始まるポイントクリック型のアドベンチャーゲーム。 ポイントクリック型アドベンチャーゲームとなっていますが、 クリックすべきポイントにはガイドが表示され、 さらにはクリック必須なポイントは色を変えて表示されるという親切さ。 このため、ほとんどノベルだと思います。 殺人事件の捜査というミステリー風の導入なのですが、 物語はすぐに幻想譚のような方向に進んでゆきます。 幻想譚のような物語のため、あるいは『幻想譚』を言い訳として、 いろいろな事柄が説明されることなく放り出されたままという 印象を受けました。 （なぜ刑事はやっていない犯罪を自供したのか？ 　どうやって犯人は少年を知ったのか？ 　など） ビジュアル面でも、左右の向きによって右前左前が異なる 登場人物たちの服（立ち絵は左向き一種類で 右向きは反転させただけ）や、 「1920年代アメリカ北東部で弁護士を営む」主人公なのに、 立ち絵が無帽なため、ほかのモブは帽子をかぶっているのに、 主人公は帽子をかぶらずに屋外を歩き回っているのには 違和感がありました。 （後輩は帽子をかぶっている立ち絵なため、 　「屋内でも帽子をかぶっている」ことになるのですが、 　それは後輩の奇矯さを感じられて気になりませんでしたが） これらの点と、そもそものボリュームの少なさから、 手抜き感や力不足感といったものを感じる作品でした。

短くも印象的なビジュアルノベル。ライムの色を基調としたビジュアルと共に戦争、信仰、同性愛、全てが絡み合ったストーリーがプレイ後も頭に残っています。