Beltmatic のレビュー

途中から素因数分解が必須になってくるが楽しい（笑）

加算・減算しか使えないくらいまでは工場建設ゲームだが、 Exponent（べき乗）がアンロックされた辺りからは完全なる素因数分解ゲームと化す。 素因数分解が強すぎる事に加えて土地も制作機もケチる必要がないので、 中間製品を一切作らず素材から直接最終製品を作れて超効率的ではあるが、 生産ライン感は全くなくなってしまう。 まぁでも素因数分解も楽しかったのでセールで500円以下なら買ってもいい

Beltexの続編、ヘックスマップからスクエアマップになっただけでやることは同じ。 新機能としては割り算とべき乗が使えるようになったくらい。 あと、UIまわりのちょっとした改善などがあるので遊びやすさはこちらのほうが上。 でもホントにやること一緒なんで、前作プレイ済みの人だと微妙かも。それでも、また一からライン作り直せるんだ！ と喜ぶような工場ジャンキーなら問題ない。

トレイラーを見れば一目瞭然、数字を生み出す「鉱山」から数字を採掘してベルトコンベアで運び、四則演算を用いた「加工」を行い、決められた数字を指定された数量、所定の場所へと運び込む自動化シム。 メインの目標となる数字のほかに、アップグレードに繋がる数字も用意されており、単に一種類、二種類の数字を作ればいいのということではないため、いろいろな数字を作りやすい環境を組み立てていく必要があり、安直に「超シンプルな『だけ』の自動化シム」を目指したわけではないことがうかがい知れ、しっかりとこちらの挑戦欲も刺激してくれる。 ちなみに、シンプルという点では、燃料や資金といったリソースの類いが一切ないため、リソース管理、マネジメントの要素はまったくない。 私は、このシンプルさを大いに気に入ったのだけれど、「シンプルすぎる」と感じる人もいるであろうことはたやすく想像でき、そこが評価の分かれ目だろうか。 また、各種アップグレードには、かなり大量の数字を送り込まねばならないため、演出が簡素なこととあいまって、クリッカー/放置/Idle系ゲーム的な側面が強く感じられることも、人によっては単調さを際立たせてしまうかもしれない。 とにもかくにもこの「シンプルさ」をどう捉えるか、というところだろう。 そして、実は「BGMがいい」ということもしっかりと伝えておきたいところ。 Synthwave的なBGMは、いずれも丁寧に作られており、ゲームの雰囲気にもバッチリ合っている。 ゲーム的な悩ましさ、カタルシスは弱いものの、そもそものコンセプトとしてそこは目指していないと思うので、まったりとちょっと変わった自動化しムを楽しみたいという気持ちがあるなら、試してみる価値は大いにあり、オススメ。