Hakan's War Manager Steam統計とチャート

ゲームのコンセプトは非常に面白いと思います。サカつくみたいに本拠地を決めて選手を雇い、トレーニングを積んだり戦術を練ったりいろいろと運営しながらリーグ戦を戦い抜くというもの。ただしプレイするのはサッカーではなく戦争ゲームです。地形の決まったアリーナで、敵味方同じ編成（歩兵６個，弓兵２個，騎兵２個、ひとつの部隊は兵士500人）の部隊同士が殴り合って、生き残った数が多いほうが勝ち。 しかし、せっかくの斬新な発想を生かし切れておらず、ゲームの完成度が低いのが残念です。 ・バグや挙動不審な点が多い ・UIが洗練されておらず、情報の見せ方が良くない ・全体的に説明不足で、パラメータは多いけどそれらがどう働くのか不明 ・かんじんの戦争シーンで、何が起きているのかいまいちわからない ルール化されたリーグ戦とはいえ、戦争なんですから、指揮官（プレイヤー）としては状況をしっかり把握したいし、的確に指令も出したい。でもこの戦争画面では、敵味方がごちゃっと密集するポイントがいくつかできて、そのポイントの中がどういう状態なのか、最大限に拡大しても勝っているのか負けているのかすら良くわかりません。しかも部隊には番号（背番号かな）と兵種を表すマーカーがついているんですが、拡大するとマーカーも同じ比率で拡大されるという有り得ない仕様になっており、巨大化したマーカーに隠れてしまって戦場が見えません…。HPバーのようなものがあればまだ良かったんですけどね～ 側面・背面攻撃などの概念もあるみたいですけど、効いてるのかどうか、そもそもそういう指令が実行されているのかも不明だったりします。 このゲーム、Championship Manager 03/04を参考にしてるらしいですが、そんな古くて試合画面が貧弱なやつじゃなくて、最近の美麗なシミュレーターを参考にすればもっとわかりやすい画面になるのでは (^^; …とまあ、戦争画面に関しては文句を言い出せばきりがない感じですけど、「戦争ゲームのリーグ戦」というコンセプトに立ち返って考えてみると、指示通りに動かないのは現状の選手（部隊司令官）の能力がそれに足りていないからでしょうし、士気とか頑健度とか戦術能力とか、各種のパラメータに応じて選手が自立的に状況判断していると解釈すれば、納得できないこともありません。たぶん、選手を鍛え上げればちゃんと戦術や指示通りに動く強いチームが出来上がるのでしょう。 しかしですね、戦争がテーマになっている以上、プレイヤーとしてはリアルタイムストラテジーとして最善を尽くしたいわけで、サッカーシミュレーションのように「あーまた負けた、選手の能力が足りないから仕方がないね。もっと練習するか、外部から有力選手をスカウトしてチームを強化しよう」と割り切るのが難しい面があります。この、一戦一戦に集中するプレイヤーの感覚や志向を、長期的なチーム育成の方向にうまく誘導するような工夫がもっとあれば、このゲームは高く評価されると思うんですが…。 結論としては、現状ではおすすめはできませんが、今後に期待…って感じですかね。 でも、最近はアップデートも途絶えていて、デベロッパーは似たようなテーマの次作のほうに専念してるみたいなので、買うならそっちを待つのが良いかと思います。