Umbraclaw のレビュー

死んだ猫が現世に戻るため冥界を渡り歩く、メトロイドヴァニアと面クリアACTとオワタ式ACTを足してハクスラ的スキル取得を付けたようなプラットフォームアクション。 ダッシュ中の無敵を使い敵を回避し、ボスは攻撃を一定以上回避することでゲージ1本削り倒せるようになる。一度のダメージでも即死だが、死因を元にスキルを取得して最大9回までその場復活。一定以上の死亡でBボタンで進化キャンセルしないとロックマンゼロ式の体力制アクションになる。 同社『ガンヴォルト』『白き鋼鉄のX』シリーズが爽快な反面かなり無茶な回避を要求されるバランスであるのに対し本作の難易度はかなり抑え気味な傾向。悪く言えば簡単過ぎるが、初見ノーミスは出来ない、ゲームオーバー回数が増えるほど攻略難易度が低下する充分なバランス。強化で体力増加、スキル強化などができ更に難易度が抑えられる。死にゲーだが、死にゲーであることを感じさせないほど快適。 エンディングまで一周長くて3時間程度だが、マルチエンド、ボス攻略が複数ある、殺された敵図鑑などカジュアルに周回プレイできる要素がある。（マルチエンディングがそこまで細かい必要があるかという是非は置いておく） SFC『ヨッシーアイランド』風ドットや切り絵風演出も美麗で目新しい。ラスボス直前はちょっと感嘆。 不満があるとすれば前述通り難易度が簡単、ボス戦が温めであることと『蒼き雷帝ガンヴォルト』が￥2,000代だったのに対しこのボリュームで定価で買うのが躊躇われることくらいである。『白き鋼鉄のX2』では大失敗した調整だったが、ボス攻撃バリエーションが増えたハードモードが本作にこそ欲しい。 セール中なら文句なくお勧めできる作品。