Sherlock Holmes Consulting Detective: The Case of Banker's Final Debt のレビュー

タイトルに「シャーロック・ホームズ」とついていますが、このゲーム、果たしてホームズである必要はあったのだろうか、と思います。 とはいえ、探偵ものが好きなADVゲームファンにはオススメです。 内容は、ある銀行家が殺された事件を調べるのですが、科学的な捜査は一切なく、ひたすら関係者に証言を聞いて回る感じです。 ホームズまたはワトソン、あるいは二人ともが関係者もしくは関係する場所へ赴いた先でのインタビューは動画が流れます。 その動画の英語はノンストップなため、サブタイトル（字幕）つきでも理解が難しいこともあるけれど、動画以外に調査メモ（ノート）や、新聞記事といったものがあり、それらはPCOT＆DEEPL翻訳で十分理解可能です。 ストーリーはいたって単純かつ探偵の初歩というか、得られた証言で入手した情報を基に新たな証言をたどっていけば、おのずと答えが出る感じなので、英語の勉強がてら探偵ものを数時間プレイしてみる価値はあります。 たぶん、ネイティブならば小一時間で終わる尺です。 皆さんはどうかわかりませんが、私は海外のゲームを英語の勉強を兼ねてやっていまして、このゲームはそういった観点からはとてもオススメできます。 というのも、きれいなイギリス英語で発音は聞き取りやすいし、新聞記事や調査ノートの英語もとても読みやすくわかりやすいのと、「ああ、イギリス英語ではこう表現するのね」という発見が結構あり、普段の英語学習を米語でやっている日本人には新鮮な面白さがあります。 個人的には、ちらっとしか出てこない、ちょっとゲイっぽい動きの役者さんがめちゃ気になってますｗ 存在感ありすぎだろ、って制作者さん達も思ったのか、脇役中の脇役なのにドアップシーンがあり、このワンシーンだけでも十分元が取れた感がありました。 実写版ゲームってほんと、隅から隅までいろんなところを見る楽しみがあって好きです。 これはシリーズ化してほしいくらいです。→後日追記：なんと、すでにシリーズ化されてました！ｗ こうした良質のインディ製推理ゲームが増えてほしいな～と常々思っています。